1997年―世界を変えた金融危機
竹森俊平
朝日新聞社
朝日新書 074
2007年10月30日 第1刷発行
ISBN:978-4-02-273174-6 C0233
245ページ
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1997年ごろの東アジアでの通貨危機に始まり、その後の経済を特徴付けるものとしてナイト流不確実性についてだいぶページを割いて説明している。書かれたのが2007年であるため、現在大きな問題となっている、サブプライムに端を発する一連の経済危機についてはあまり多く書かれていないが、それを差し引いても、いろいろと得られるところはあると思う。特に、ナイト流不確実性についての説明をこれだけ詳しく書いた本というのは、なかなか見たことがないのでそれを理解するというだけでも、充分に元が取れると思う。
また、文章が上手というか、非常に読みやすい文章で書いてあるので、専門用語など見慣れない語句が出てきても、特に問題なく読める。さらに、巻末に参考文献が付いているところもいい。専門書では当然としても、新書などだと、そういったレファレンスを省略する人が時々いるが、このあたりをきちんとしてあるというのも、とても大事な要素だと思う。また、もう少ししたら、今回の金融危機についてどう考えているのかというのも聞いてみたいと思う。
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