トニー・ケンリック
上田公子 訳
角川書店
角川文庫 ケ-1-1
昭和55年3月12日 初版発行 /昭和63年9月26日 7版発行 /平成10年9月25日 改版初版発行
ISBN:4-04-253103-2 C0197
396ページ
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Stealing Lilian
by Tony Kenrick
1975
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この作品は、「殺人はリビエラで(角川文庫 赤-531-2)
トニー・ケンリックの本は初めて読んだが、まず、前半部分を読んでいての印象は良く言えばテンポが良い、悪く言えばばたばたしているというか、雑な作りになっている、という印象を受けた。特に最初の何章かは、登場人物の紹介といったことが目的だろうから、やむを得ない気もするが、その辺り最近の作品だともう少しいろいろ書き込んでいそうな気もする。
それに対して、誘拐事件が起きた中盤以降は、起きた出来事などケ高丁寧に書いているという印象を受けた。その辺は前半とのギャップかもしれない。
作者の紹介として、「奇想天外なプロット」や「ユニークなキャラクター設定」といった紹介をされていたが、読んでみるとミステリとして読んでも、以外といっては失礼かもしれないが、きちんと事件を解決していたり、また、最後のオチというのもなかなか洒落ていたり、ユーモア推理という言葉で片付けるのは勿体ないと思えるくらい楽しめた作品だった。
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