2009年9月30日水曜日

花窗玻璃(=はなまどはり) シャガールの黙示

花窗玻璃(=はなまどはり) シャガールの黙示
深水黎一郎
講談社
講談社ノベルス フK-04
2009年9月7日 第1刷発行
ISBN:978-4-06-182671-7 C0293
312ページ
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深水黎一郎の講談社ノベルスでの4冊目。シリーズとしては、『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』、『トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ』に続く第3作目。講談社ノベルスでの1作目がメフィスト賞のノンシリーズの『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !』。

シリーズ前2作では、通常のミステリ小説のように、同時進行で発生する事件を追い、解決するというスタイルだったが、今作では作中作として、既に解決している事件を探偵がワトソン役の人物に話す(というか、今作では小説として読ましている)という形をとっている。

今作の舞台は、フランスのランスとなっていて、このシリーズの特色を考えると、日本国外の事件を扱うというのは、ある意味で ごく当然という印象を受ける。あるいは、この辺りが作中作という形を採用した理由かもしれない。ワトソン役に警察官を選択した以上、日本国外の事件に巻き込まれるという手は使いづらいし。

読んでみての印象としては、同シリーズの前2作、特に前作と比べるとやや弱いという印象を受ける。或いは、作品中の大聖堂やシャガールといった部分のイメージがなかなかないからかもしれないが、どうしても前作の方が濃度が濃いように感じる。特別出来が悪いとは思わないが、それでももっと事件が連続して起きるとか色々と期待してしまうからかもしれない(今作では、探偵が登場した時点で既に事件自体は過去のものとなっていて、新たに起きた事件を調査する場面より、過去の事件を解釈する方がメインになっていたし)。

また、今作ではカタカナを使わずに漢字と当て字ですべてを表そうとしている。実際読んでみると、ルビもかなり振ってあったこともありあった、当初予想していた、

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