東京ヴァンパイア・ファイナンス
真藤順丈
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-14-1
2009年2月10日 初版発行
ISBN:978-4-04-867519-2 C0193
307ページ
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表紙と、それからタイトルから本物の(?)ヴァンパイアが出てくると思って読み始めてしまった。特に、そう思わせるような説明書きも何もないのだけれど、まあ、電撃文庫だし、そのくらいあり得ると思って読んでいたら、全然普通の人間ばかりだった。ちょっと肩すかしというか、まあ、思ったより普通だったね、という話だ。
読んでみての印象は、思ったより普通だったね、或いはちょっと弱いかな、という感じだ。何組もの登場人物が別々に動いて、場面が何度も変わって、というのは、別におかしくもないし、上手く使えば非常に効果的でもあると思う。本書の場合は前半部分においては、それがそれなりに上手く機能していると思うが、後半、登場人物が合流して以降、または、主人公がいったん姿を消してその他のサブキャラがメインで動くようになって以降がどうしてもキャラとして弱いというか、全体的に印象が薄いというか、竜頭蛇尾といった感じで終わってしまっているのが残念だ(勿論、こういう結論が悪いとは思わないが、どうしても前半の勢いを考えると弱いかな、と感じてしまう)。
それから、本文とは関係ないが、途中に入る挿絵(というより、漫画)がもうちょっとどうにかとならないかと思う。こういう作風ならまあ、しょうがないというか、それば良いのだろうが、同じ人物が描いたにしては、表紙とのレベルの差がありすぎると思う。まあ、どっちでもいいといえば、どっちでもいい話だが、気になったのでついでに。
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