2009年11月20日金曜日

世界の中心、針山さん③

世界の中心、針山さん③
成田良悟
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 な-9-32
2009年10月10日 初版発行
ISBN:978-4-04-868074-5 C0193
365ページ
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短編集第3弾。

今回も前2冊と同じく、非常に緩くつながった連作短編集。ストーリー自体、あってないというか、各話ごとに一応のストーリーはあるが、全編を通じてどうこうというものでもないし、そもそもメインで前作に登場するキャラクターさえ、いない。勿論、主人公的な位置にいるのが、タイトルにもなっている針山さんなのだろうが、基本的に彼は何もしない。というか、名前だけとか、後ろ姿とかそういう扱いなので、その意味でも非常に緩い。ただ、その辺の緩さというか、いい加減さがこの作品の魅力でもあると思う。ひょっとしたら、このシリーズが一番安定しているかもしれない。

2009年11月12日木曜日

One of the Boys

One of the Boys ワン・オブ・ザ・ボーイズ
Katy Perry
EMI Records / Capital Records
2008
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Katy Perryのアルバム。日本盤なので、ボーナストラックとして2曲が追加されている。

ラジオやポッドキャストで"Hot 'N Cold"や"I Kissed A Girl"などの曲は前々から聞いていたが、アルバムで聴くのは初めて。で、第一印象としては、曲の印象よりもヴィジュアルの方が印象的だった。特にキテレツな格好をしているというわけではないけれど、曲とか、声から抱いていた印象とは全くつながらなかった。アルバム全体としての印象は割と聞きやすかった。以前から知っていた2曲もそうだが、その他の曲にしても、ポップで聞きやすかった。その他、曲のクレジットに彼女の名前があり、自分で曲を作るところからやっているということにも驚いた。

ピクシー・ワークス

ピクシー・ワークス
南井大介
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 み-15-1 1823
2009年9月10日 初版発行
ISBN:978-4-04-868013-4 C0193
287ページ
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女子高生とか、戦闘機とかの出てくる話。爽やかな印象。

技術マニアの女子高生が主人公であるとか、夏休みとか、青春とか、一つ一つの要素として見れば、決して珍しい設定とは云えないが、 非常にきれいな作品になっていると思う。

その意味では、この作品の描く世界観というの表紙絵、挿絵も含めて成功だと思うが、それだけにシリーズ化して、続編をというのは、結構難しいと思う。『とある飛空士への追憶 (Link to amazon.co.jp)』などでも、作品の舞台を残し、登場人物を変えて続編を書いている。今作では、その手は使えないだろうから、作品の質を落とさずに続けるというのは、尚更大変だと思う。まだ、世界観とか各登場人物の過去など、いろいろと明らかになっていない部分はあるので十分に可能だと思うが、ぜひ出来のいい続編を読みたい。まあ、続編が出るのはほぼ確実だと思うが。

無貌伝 〜夢境ホテルの午睡〜

無貌伝 〜夢境ホテルの午睡〜
望月守宮
講談社
講談社ノベルス モI-02
2009年10月6日 第1刷発行
ISBN:978-4-06-182676-2 C0293
380ページ
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メフィスト賞受賞の前作『無貌伝 〜双児の子ら〜(Link to amazon.co.jp)』(Link to 感想)に続く、第2作目。

全体として期待を裏切らない出来だったと思う。メフィスト賞受賞作の中には、かなり独特というか、正直やり過ぎでかえってつまらなくなっている作品も少なからずあると思うが、この作品に限って云うならば、舞台、登場人物設定などを最大限に活用しつつ、きちんとミステリしているという点で、非常に完成度が高いと思う。

今作では、夢境ホテルという、ある意味クローズドな舞台での事件だが、そこの宿泊客一人一人にしても、無意味な人物など一人としてなく、それぞれがきちんとパズルのピースのようにきちんと嵌っていく様は、鮮やかでもある。

前作が2009年1月で、2作目が10月と、決して早い方ではないと思うが、この水準の作品であるならば、多少待たされても十分にその価値があると思う。このペースで行くと、2010年刊行予定とある、次の『無貌伝 〜人形姫(=ガラテア)の産声〜』は、夏頃になりそうだが、また、楽しみに待ちたい。面白い作品に限って云えば、このように次回作のタイトルが事前に明かされている方が楽しみが増して、良いかもしれない。

灼眼のシャナXIX

灼眼のシャナXIX
高橋弥七郎
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 た-14-25 1817
2009年9月10日 初版発行
ISBN:978-4-04-868007-3 C0193
283ページ
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シリーズ19巻。

前巻から比べて物語的にはほとんど進展は若干のみ。来るべき決戦に向けて、それぞれの場面において予想される通りに展開が進んでいった感じ。当然、小説であるのでこういった大きな動きのない場面というのも緩衝剤的に必要だと思うが、ちょっと物足りないかな、という印象。

その他、気になる点としては 、そろそろ最終決戦でシリーズ自体が終了かと思っていたが、本文中に新たな戦いの始まり的な記述があったのが少し気になる。無駄にシリーズをだらだら続けるよりも、きれいな終わり方をしてくれた方が全体の印象はいいと思うが、杞憂であることを願う。

2009年11月5日木曜日

iPod touch (2nd G)ケース

iPod touch (2nd G)ケース
Belkin
2008
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BELKINの第2世代iPod touch用のケース。

2008年11月第2世代のiPod touchが発売されてから、間もなく購入。第1世代のiPod touchとはサイズが微妙に変わっているということもあり、その時点では、まだケースの種類が少なかったので、価格なども考え、ビックカメラで購入。

使う前の印象としては、そう悪くなかったが、使ってみると、最悪とはいわないまでもかなり良くない、というのが正直な感想だ。

touch本体とのフィット感という点では最初のうちは問題ないが、使い勝手については全く考えずに、作られたという印象だ。ケースが袋状になっている為に、操作する為には一度出さなければならない。つまり、touchの向かって左上にある音量ボタン、上部にあるボタンに触れる為には、或いは画面に触れる為にも、ケースから取り出す必要がある。すなわち、操作するには、ほぼ必ず両手を使わなければならない。これは非常に面倒に感じた。

また、使用し始めて間もなくは、ぴったりフィットしているどころか、むしろ窮屈にさえ感じるが、使っているうちに、次第に縫製が緩むのか、出し入れする側を下に向けるだけで、中のtouchが滑って出てくるようになった。製作段階では、これもやはり想定していないだろうが、最低限の品質はキープしてもらいたい。

一度操作して、しばらくはそのままというなら問題はないかもしれないが頻繁に操作するには、非常にストレスがかかる。全体的な印象としては、良くない。正直、サイズの仕様のみを参考に作られた、という印象を受ける。

放課後の魔術師(=メイガス) ⑤スパイラル・メッセージ

放課後の魔術師(=メイガス) ⑤スパイラル・メッセージ
土屋つかさ
角川書店
角川スニーカー文庫 S-208-5
平成21年10月1日 初版発行
ISBN:978-4-04-474005-4 C0193
298ページ
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シリーズ5作目。

前巻が短編集だった為か、これまでに比べて次が出るのが早かった。

流石に5冊目にもなると、最初の頃の「完結した円環(=フォル・キアカル)」対「鴉(=ノックス)」=善悪の戦いみたいな単純な構図では無くなってきている。色々と過去の因縁が明かされ、次第に物語に奥行きが出てきているというか、立体的になりつつある。

その一方で、文章という意味では、やはり最初の頃の新鮮な感じは無くなっているように思う。各節ごとに視点が次々と変わる書き方というのは、新鮮に思ったが、ちょっとその辺りの印象が薄れているように感じる。単にこちらが慣れたのか、あるいは作者の方の書き方が変わりつつあるのか。

とはいえ、この巻でまた少し、明らかになった部分もあり、ある程度ラストにどちらに向かうのか、その方向性は見えてきたと思う。また、次回に期待。なるべく早く出て欲しいが、ちょっと難しいか。

ウィキペディア・レボリューション 世界最大の百科事典はいかにして生まれたか

ウィキペディア・レボリューション 世界最大の百科事典はいかにして生まれたか
アンドリュー・リー
千葉敏生 訳
早川書房
ハヤカワ新書juice 005
2009年8月20日 初版印刷 /2009年8月25日 初版発行
ISBN:978-4-15-320005-0 C0200
443ページ
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The Wikipedia Revolution: How a Bunch of Nobodies Created the World's Greatest Encyclopedia
by Andrew Lih
2009
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ウィキペディアというサービス、企業について書かれた本。ウィキペディアという名前は勿論知っているし、使ったこともある。当然、どういう会社かという話もちらほらとは聞いてもいた。しかし、それらから受ける印象と、この本を読んで感じた印象とでは大分違う。もっと順風満帆かと思っていたら、かなり大きなトラブルに何度も見舞われているし、ある意味では人間的というか、ぐちゃぐちゃとしているという印象を受けた。

ウィキペディアの、ある意味では、内部に近いところにいる人間が書いた本なので、その成り立ち、歴史を知る、もしくはそれらを参考に起業しようと考えている人には、本書は有益かもしれないが、全体としては、冗長に感じる。1冊丸ごと一つの企業の話、ましてウィキペディアという決して長い歴史を持っているわけでもない企業の話なので、割と小さな事件というか出来事にもページを割いている。つまり、創業当時に関わっているなど、中心的な人物のエピソードがあるというのは、ある意味では自然だと思うが、ある一時期に関わった、世間的には全く無名の人物の名前(あるいはハンドルネーム)がいくつも出てくるというのは、正直、あまり興味がないというか退屈に感じる。

折角ウィキペディアという、旬なテーマを扱っているのだから、もっと的を絞った、凝縮された文章で読みたかった。そういう意味では、同じくハヤカワ新書juiceのジェフ・ハウの『クラウドソーシング みんなのパワーが世界を動かす』あたりは違った種類の色々なサービスについて書いているという点において、退屈せず興味深く読めた。この新書juiceは良い本に当たれば、非常に充実した読書になるし、はずれを引くと結構苦痛になるように思う。まあ、他の新書に比べればはずれは少ないように思うが。

ミスマルカ興国物語V

ミスマルカ興国物語V
林トモアキ
角川書店
角川スニーカー文庫 S-150-24
平成21年9月1日 初版発行
ISBN:978-4-04-426620-2 C0193
287ページ
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シリーズ第5巻。

相変わらず、いまいち世界観が分からない。作者自身でもまだ固まっていないのか、それとも敢えて分からないように書いているのかは知らないが、そのせいで、いまいち先が読みづらいというか、どうにも不確定な部分が気になる。

この巻でもいくつか隠れた設定が明かされ、おそらくはそれが今後の伏線にもなるのだろうが、やはりいくつかの筋は予想出来るが、向いている方向が読みづらいというのは、ある意味ではプラスなのだろうが、どうにも行き当たりばったりの感じがする。とりあえずは、今後の展開に期待。