2009年11月5日木曜日

ウィキペディア・レボリューション 世界最大の百科事典はいかにして生まれたか

ウィキペディア・レボリューション 世界最大の百科事典はいかにして生まれたか
アンドリュー・リー
千葉敏生 訳
早川書房
ハヤカワ新書juice 005
2009年8月20日 初版印刷 /2009年8月25日 初版発行
ISBN:978-4-15-320005-0 C0200
443ページ
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The Wikipedia Revolution: How a Bunch of Nobodies Created the World's Greatest Encyclopedia
by Andrew Lih
2009
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ウィキペディアというサービス、企業について書かれた本。ウィキペディアという名前は勿論知っているし、使ったこともある。当然、どういう会社かという話もちらほらとは聞いてもいた。しかし、それらから受ける印象と、この本を読んで感じた印象とでは大分違う。もっと順風満帆かと思っていたら、かなり大きなトラブルに何度も見舞われているし、ある意味では人間的というか、ぐちゃぐちゃとしているという印象を受けた。

ウィキペディアの、ある意味では、内部に近いところにいる人間が書いた本なので、その成り立ち、歴史を知る、もしくはそれらを参考に起業しようと考えている人には、本書は有益かもしれないが、全体としては、冗長に感じる。1冊丸ごと一つの企業の話、ましてウィキペディアという決して長い歴史を持っているわけでもない企業の話なので、割と小さな事件というか出来事にもページを割いている。つまり、創業当時に関わっているなど、中心的な人物のエピソードがあるというのは、ある意味では自然だと思うが、ある一時期に関わった、世間的には全く無名の人物の名前(あるいはハンドルネーム)がいくつも出てくるというのは、正直、あまり興味がないというか退屈に感じる。

折角ウィキペディアという、旬なテーマを扱っているのだから、もっと的を絞った、凝縮された文章で読みたかった。そういう意味では、同じくハヤカワ新書juiceのジェフ・ハウの『クラウドソーシング みんなのパワーが世界を動かす』あたりは違った種類の色々なサービスについて書いているという点において、退屈せず興味深く読めた。この新書juiceは良い本に当たれば、非常に充実した読書になるし、はずれを引くと結構苦痛になるように思う。まあ、他の新書に比べればはずれは少ないように思うが。

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