望月守宮
講談社
講談社ノベルス モI-02
2009年10月6日 第1刷発行
ISBN:978-4-06-182676-2 C0293
380ページ
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メフィスト賞受賞の前作『無貌伝 〜双児の子ら〜(Link to amazon.co.jp)
全体として期待を裏切らない出来だったと思う。メフィスト賞受賞作の中には、かなり独特というか、正直やり過ぎでかえってつまらなくなっている作品も少なからずあると思うが、この作品に限って云うならば、舞台、登場人物設定などを最大限に活用しつつ、きちんとミステリしているという点で、非常に完成度が高いと思う。
今作では、夢境ホテルという、ある意味クローズドな舞台での事件だが、そこの宿泊客一人一人にしても、無意味な人物など一人としてなく、それぞれがきちんとパズルのピースのようにきちんと嵌っていく様は、鮮やかでもある。
前作が2009年1月で、2作目が10月と、決して早い方ではないと思うが、この水準の作品であるならば、多少待たされても十分にその価値があると思う。このペースで行くと、2010年刊行予定とある、次の『無貌伝 〜人形姫(=ガラテア)の産声〜』は、夏頃になりそうだが、また、楽しみに待ちたい。面白い作品に限って云えば、このように次回作のタイトルが事前に明かされている方が楽しみが増して、良いかもしれない。
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