2009年12月11日金曜日

探偵小説のためのインヴェンション「金剋木」 Invention I"Le Métal" pour HONKAKOU japonais

探偵小説のためのインヴェンション「金剋木」 Invention I"Le Métal" pour HONKAKOU japonais
古野まほろ
講談社
講談社ノベルス フJ-08
2009年9月7日 第1刷発行
ISBN:978-4-06-182669-4 C0293
280ページ
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探偵小説シリーズの4作目。

これまでの3作と比べて、一番ミステリらしいミステリになっていると思う。過去の3作は、一応ミステリとしても読めるが、それに加えて、妖怪?(というか人外というか)が出てきて、それも踏まえて、もう一度解釈し直して、みたいなプロセスを辿ったり、少々くどい、或いは鬱陶しいくらいの印象があった。

それに対し、今作は「吸血鬼」という異常が物語に入ってくるけれども、その特殊性もルールの内と考えたミステリとして読めば、きちんとその中に収まる。その意味では、きちんと普通のミステリとなっている。

その他、主人公の妄想も前3作と比較すると、若干抑え気味という点も好印象。人によって見方は色々だと思うが、本筋に関係のないノイズは、あまり多すぎても邪魔なだけだと思うので、このくらいのバランスの方が良いと思う。

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