シュガーダーク 埋められた闇と少女
新井円侍
角川書店
角川スニーカー文庫 S 220-1
平成21年12月1日 初版発行
ISBN:978-4-04-474804-3 C0193
282ページ
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第14回スニーカー大賞大賞受賞の作品。『涼宮ハルヒの憂鬱』以来6年ぶりの大賞受賞らしい。
読んだ印象としては割と面白いと思う。一つ一つ丁寧に作られている印象があるし、全体的な空気感、雰囲気も良いと思う。それほど多くのライトノベルを読んでいるわけではないが、他の作品と比べても登場人物が相当に少ないと思う。全編を通じて、10人に満たないくらいに。そのため、主人公の少年の視点からの世界が、何度も繰り返され、それによって読んでいるこちらがその世界を把握し、また、その変化を見る。その辺りの繰り返しが丁寧に感じる要因だろうと思う。また、物語の進んでいく方向が悪意に満ちたものでなく、優しい方向に進んでいくのも読後感の良さにつながっていると思う。
その他、「第14回スニーカー大賞大賞受賞」といった宣伝、やあるいは発売のイベントというのは勿論意図があって行ったことだと思うが、この作品に対してプラスにはたらくかどうかは疑問だと思う。作品の出来は良いと思うが、この6年間の他の作品と比べて決定的に優れているかと問われれば、そうは思わないし、また、同じ理由から、過剰な宣伝で読む側の期待を必要以上に高くすることは却ってマイナスになるように思う。もう少し、静かに、じわじわと広がるような方法がいいのではと思う。
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