2010年2月22日月曜日

狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南

狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南
輪渡颯介
講談社
2010年1月27日 第1刷発行
ISBN:978-4-06-215983-8 C0093
228ページ
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メフィスト賞受賞の『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』に続く、シリーズ4作目。

今回もいつもと同じく、怪談がらみの事件が起きて、それに関わっていくというおなじみのパターン。これまでの3作と比べると、こちらが慣れただけかもしれないが、幾分アクロバティックなひねりが少ないというか、割と先の読み易い素直な展開だったように思う。また、怠けてばかりのはずの左門が随分と腰が軽いというか、いつになく積極的に事件に関わって行っているようにも感じた。決して出来が悪いとは思わないが、この作者にはもっと、面白いものを期待したいと思う。

また、3作目の前巻『無縁塚 浪人左門あやかし指南』でも書いたが、シリーズの途中で版型を変えるというのは、正直やめてもらいたい。ノベルスの時には、背表紙の番号で作品の順序が分かったが、単行本化して、それも分からないし、表紙のイラストも前の方が良かったと思うし、値段が500、600円高くなっただけ。それでも勝算があってそうしたのだろうが、以前からの読者に対しても新たな読者にとってもメリットは無い。やるなら、最初からしておくべきだと思う。

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