プロメテウス・トラップ
福田和代
早川書房
早川書房 123961 ハヤカワ・ミステリワールド
2010年2月10日 初版印刷 /2010年2月15日 初版発行
ISBN:978-4-15-209106-2 C0093
303ページ
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更生した(?)元天才ハッカーがが主人公の物語。ジャンル はミステリになるのか。ストーリー的には、主人公の青年が怪しげな事件を受けた(受けざるを得なかった)ところから、FBIだとか、サイバーテロをたくら む組織だとかの闘いに巻き込まれていく、というストーリーで、特別に目新しいところはない。むしろ、王道というか、スタンダードな話の流れだと思う。
しかしながら、非常にテンポがよく、読みやすい。そもそも連作ミステリという形をとっているため、各章毎に話が完結している。そのため、だらだらと続かず、むしろ もっとじっくりやってもいいのではないか、というくらいにあっさりとしている。また、物語の展開上、コンピュータへのハッキングだとか、そういった方面の 話がよく出てくるが、あまりに専門的過ぎる記述にならずに、特にそちら方面の知識がなくても、充分に楽しめるようになっているところもよいと思う。ストー リー的にも、善対悪というような単純な構図でもなく、考えさせられる点もいろいろある。
ボリューム的に、或いは、主人公の性格描写など、全体としては、ちょっと物足りなさも感じるが、それらを割り引いても、充分に読んで楽しめる作品だと思う。
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