インターネットが死ぬ日 そして、それを避けるには
ジョナサン・ジットレイン
井口耕二 訳
早川書房
ハヤカワ新書juice 003
2009年6月20日 初版印刷 /2009年6月25日 初版発行
ISBN:978-4-15-320003-6 C0265
466ページ
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The Future of the Internet: And How to Stop It
by Jonathan Zittrain
2008
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ハヤカワ新書juiceの第3冊目。
これまで読んできた中では、前の2冊、そして、この後に続く『ロングテール』などに比べて、難しい本だと思う。単純に読む時間もこれまでで最長だし、内容自体も難しいと感じた。そして、本書で指摘されているような考え方は、日本で日常的に、目にする議論ではないと思うが、今後のあり方を考えた場合、非常に重要なものだと思う。
難解に感じる理由としては、扱っている内容に対する知識の不足にあると思う。この本は、インターネットの発展の歴史、現状、そして、今後を論じている。そして、コンピュータのハードウェアの面、通信の規格等、技術的な知識を持っていないことがある。また、そのコンピュータの発展をリアルタイムで目の当たりにしていないので、どうしても、完成品としてのコンピュータしか想像できない。一方、サービス、或いは、ソフトウェアについてはWikipediaなど最近のものについても例として挙げられており、こちらは比較的理解しやすい。
また、難解に感じる原因のひとつであると同時に、本書が重要であると思う理由は、本書がある意味で哲学的であることだと思う。本書では、インターネットなどのサービスを、余計な規制の無い肥沃な存在と、規制で制限されたひも付きの状態という対立軸を提示する。様々な可能性を持つ前者では、可能性と同時に、法律が守られない、個人のプライバシーなどのマイナス面がある。一方、行者では、安全と引き換えに、可能性を手放す。本書は、可能性を失わず、かといってマイナス面を抑えるには、どうあるべきかなどを論じているが、日本において、これらのレベルでの議論が広く行われていると印象はない。もちろん、専門家は違うのだろうが、こういった議論は、もっと国民レベルで一般の市民を巻き込んだ形で行われるべきだと思う。
本書は読むにはそれなりにタフだと思うが、その示唆するところは非常に重要だと思う。
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