2010年3月15日月曜日

騙し絵

騙し絵
マルセル・F・ラントーム
平岡敦 訳
東京創元社
創元推理文庫 M-ラ-6-1 271-03
2009年10月30日 初版
ISBN:978-4-488-27103-9 C0197
329ページ
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Trompe L'œil
de Marcel F Lanteaume
Le Masque (1999)
1946
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  ミステリ・マニアのフランス人が対戦中捕虜収容所で書き上げた、といういわく付きのミステリ。

  屋敷の見取り図が付いていたり、密室からの消失や、怪しげな導師、令嬢などいかにもな設定。ついでに、読者への挑戦が付いていたり、いかにもミステリマニアが喜びそうなギミックがいろいろ付いている。

  全体としては、テンポが良く、退屈せずにどんどん読み進められる作品だが、いかにも持って回った言い回しや、ちょっと無理がありそうなトリックなど、クラシックな雰囲気のする作品になっている。今のがちがちな作品と比べると、どうしても見劣りするが、もっと軽い読み方をする分には充分楽しめる作品だと思う。

  この作者の「幻」の作品は全3作で、同時期(1944年、1948年)のほか2作もあるようだが、出来れば読んでみたい気もする(難しいとは思うが)。作者のトリビアとしては、戦時中に捕虜収容所で書き上げた、というネタもすごいが、個人的には、外国のプレイヤーとチェスのやり取りを手紙でしていて、(その怪しい記号によるやりとりから)軍の情報部に目をつけられた、という方がインパクトがあると思う。

 Marcel F Lanteaumeのボブ・スローマンシリーズ
『聖週間の嵐』 "Orage sur la grande semaine" (1944)
『騙し絵』 "Trompe L'œil" (1946)
『十三番目の銃弾』 "La Treizième balle" (1948) 

 その他、解説があるらしい。
ロラン・ラクルブ『九十九の密室』
"99 chambres Closes : Guide de lecture du crime impossible" de Roland Lacourbe
フランス語以外の英訳とかないのかな。ていうか、この人の名前で検索すると、カーとか、『占星術殺人事件』とかがヒットするって、何それ。

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