カンナ 鎌倉の血陣
高田崇史
講談社
講談社ノベルス タS-30
2010年6月7日 第1刷発行
ISBN:978-4-06-182721-9
C0293
280ページ
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シリーズ第6作。
今回舞台となる鎌倉は、「QED」シリーズでも取り上げられており、その意味では、鎌倉に関するネタは、どうしても既読感を覚える部分が少なからずあった(勿論すべてが既出ではないが)。
「カンナ」シリーズとしては、この前の5巻でも若干感じたことだが、全9巻のラストが見えてきたためか、物語の展開にスピード感が増してきたように感じる。また、これまでは、各キャラクターが「忍び」という面を自分たちの身内などごく限られた人にしか明らかにしようとしなかったのに対し、その辺りも若干オープンになりつつあるように感じられた。
高田氏の作品は「歴史」が核となっている以上、いわゆる純粋なミステリと比べて、事件自体は地味な印象を受ける(ビジュアル的な面ではそうでないケースもあるが、動機などを考えるとそう感じられる)ので、物語の展開がダイナミックになるというのは、読む側としては多いに歓迎したい。
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