2010年8月16日月曜日

ミスマルカ興国物語VII

ミスマルカ興国物語VII
林トモアキ
角川書店
角川スニーカー文庫 S 150-26
平成22年6月1日 初版発行
ISBN: 978-4-04-426623-3
C0193
347ページ
----------

----------
 シリーズ第7作にして、第1部完。

 この物語の舞台となっている時代、世界の水準からすると、その世界観とは全くかけ離れた、オーバーテクノロジーなものが出てくることは前々からあり、その意味では、世界観そのものがきちんと固まっていないというか、あやふやな面があるのは今に始まったことではないが、今回はこれまで以上にぶっとんでいる。

 これまでのややもするとグダグダな感じが続くのかと思い読み始めてみたが、好意的に見れば、予想を裏切ったともとれるが、今回のそれは、むしろ暴走に近いように思う。これまでにも、ある意味超越的な存在というのは、皆無ではなかったが、今回は完全に「ミスマルカ興国物語」というゲームのルールの外からのアクションに感じられる。もちろん、それも含めての物語だと言ってしまえばそれまでだが、この展開は少々許容範囲を超えたものだと思う。こういった展開をどの程度計算していたのかはわからないが、今回のようなある意味本則技を使うようになると、作品自体が滅茶苦茶になりかねないので、そうならずにきちんとした作品であってほしい。

0 件のコメント: