2010年9月15日水曜日

新幹線大爆破

新幹線大爆破
ジョゼフ・ランス 加藤阿礼
駒月雅子 訳
論創社
論創海外ミステリ93
2010年7月15日 初版第1刷印刷
2010年7月25日 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-8460-1052-2
C0097
297ページ
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Bullet Train
by Joseph Rance and Arei Kato
1980
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 映画「新幹線大爆破」の英国版のノベライズの翻訳。

 映画の方を見たわけではない(というよりもそもそも知らなかった)ので、そちらのとの比較は出来ないが、全体を読んでみての印象は、テンポが良いということと、やや物足りない感じがすること。テンポについては、それこそ「夢の超特急」が舞台でもあり、文句無く良いと思う。映画の方がどうなっているのかはわからないが、描写も割と淡々とした描写で進んでいき、登場人物が何を考えているのかを必要以上に書かない。そこから読む側が想像することで、それが臨場感にもつながっているのだと思う。

 また、これも映画のノベライズという設定のためだと思うが、視点が作中の人物にたびたび変わる。新幹線の運転手や、乗務員、あるいは東京で指示を出す本部、警察などは当然としても、乗客の視点が少し余計な気がする。それ自体一つの象徴的なエピソードだというのはわかるが、それにしても周囲との折触があまりない金持ちの老人の視点まではいらないように感じた。

 全体としては、話そのものが随分と前のために、その辺りでの物足りなさもあるものの、話のテンポなど、楽しめる要素も十分にある。また、巻末の解説で、作者について、映画との関わりについてなど色々補足情報がるのも良いと思う。また、映画「スピード」など、いわれてみると、確かにこの作品を下敷きにしていると思われる作品が多いというのも面白い所だと思う。

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