大誘拐
天藤真
東京創元社
創元推理文庫 M て 1 9 408 09 天藤真推理小説全集9
2000年7月21日 初版
2005年7月15日 14版
ISBN: 4-488-40809-5
C0193
456ページ
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第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。
普通は「〜賞」受賞というような煽り文句や映像化といった話は、作品が面白いかどうかの判断にはそれほど当てにならないし、また、そもそも気にしてもいないけれど、この作品に限っては間違いなく大当り。これまでにもこの創元推理文庫に入っている天藤真の作品は何作か読んでいるし、また、それらも非常に面白いと感じたが、それらと比べても、今作の方がずっと良かったと思う。
まず何よりもキャラが良い。メインになって動く誘拐犯3人、誘拐される刀自、それを追いかける(或いは翻弄される)警察、それぞれが真剣になって突き進んでいく様は、物語のテンポもあって読んでいて非常に臨場感がある。また、作品が発表されたのが今から大分前であるにもかかわらず、古さを感じない点が凄いと思う。勿論、色々な点で今ではあり得ないような所もあるが、それでも、核となる部分の面白さは損なわれてないと思う。仮にもし、またこの作品を映像化しようとしたとしても、十分に通じるものが出来ると思う。
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