We No Speak Americano
by Yolanda Be Cool & DCUP
2010
----------
----------
こういったカバー作品の場合、特にラップ調のカバーをされた場合だと、元の曲の良さを壊してしまうようなものが多い、という印象を個人的に持っていたので、そういったものはあまり好きではなかったが、これに関してはそういった印象はあまり受けなかった。原曲を知らなかった、というのもあるのかもしれないが、こういうのもたまにはいいと思う。
"We No Speak Americano"
by Yolanda Be Cool & DCUP
cf. Link to Wikipedia on Yolanda Be Cool & DCUP
"Tu Vuò Fà L'americano" (Original Version)
by Renato Carosone
cf. Link to Wikipedia on "Tu Vuò Fà L'americano"
2010年11月29日月曜日
Naturally
"Naturally"
by Selena Gomez & The Scene
from album "Kiss & Tell"
2009
----------
----------
初めに聞いたときは、勿論映像もなく、音だけだったので普通に聞いていたけれど、1992年生まれと知り驚いた。確かに顔を見ると若い。特に何かあるわけでないけれど、何となく耳に残る曲。
"Naturally"
by Selena Gomez & The Scene
cf. Link to Wikipedia on Selena Gomez & The Scene
by Selena Gomez & The Scene
from album "Kiss & Tell"
2009
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初めに聞いたときは、勿論映像もなく、音だけだったので普通に聞いていたけれど、1992年生まれと知り驚いた。確かに顔を見ると若い。特に何かあるわけでないけれど、何となく耳に残る曲。
"Naturally"
by Selena Gomez & The Scene
cf. Link to Wikipedia on Selena Gomez & The Scene
2010年11月28日日曜日
ニッポン洋楽ヒッツ! ORICON International Popular Hit Chart Compilation 1968-1979
ニッポン洋楽ヒッツ! ORICON International Popular Hit Chart Compilation 1968-1979
Universal Music
2010
----------
----------
タイトル通り、洋楽のヒット曲のコンピレーションアルバム。
これといって特筆すべき点はない、ごく普通のアルバムだと思う。勿論、ヒット曲を沢山収録しているので、聴き応えはある。しかしながら、これと同種のコンピレーションアルバムはもう既に山ほどある。そういった先行作品との差別化、という点でどうにも弱く見えてしまう。CD2枚組46曲のうちで、おそらく初めて聴くという曲が5、6曲ほど。それ以外のものについては、別のアルバムで聴いたことがあるものばかり。この種の企画もののアルバムも、いい加減飽和状態にあるのだから、何か別のコンセプトで勝負すべきだと思う。
いくつか気になった所など。「ナオミの夢」は日本語バージョンでも良いが、折角洋楽のアルバムなのだから、ヘブライ語のバージョンで聞いてみたかった。それ以外でこれまであまり聞いたことがなかった中で、今回聞いてみて気に入ったのは、Christieの「Yellow River」とか、Mashmakhanの「As the Years Go By(霧の中の二人)」など。
"Ani Holem Ani Naomi(ナオミの夢)(ヘブライ語ヴァージョン)"
by ヘドバとダビデ
"Yellow River"
by Christie
cf. Link to Wikkipedia on Christie
"As Years Go By(霧の中の二人)"
by Mashmakhan
cf. Link to Wikipedia on Mashmakhan
Universal Music
2010
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タイトル通り、洋楽のヒット曲のコンピレーションアルバム。
これといって特筆すべき点はない、ごく普通のアルバムだと思う。勿論、ヒット曲を沢山収録しているので、聴き応えはある。しかしながら、これと同種のコンピレーションアルバムはもう既に山ほどある。そういった先行作品との差別化、という点でどうにも弱く見えてしまう。CD2枚組46曲のうちで、おそらく初めて聴くという曲が5、6曲ほど。それ以外のものについては、別のアルバムで聴いたことがあるものばかり。この種の企画もののアルバムも、いい加減飽和状態にあるのだから、何か別のコンセプトで勝負すべきだと思う。
いくつか気になった所など。「ナオミの夢」は日本語バージョンでも良いが、折角洋楽のアルバムなのだから、ヘブライ語のバージョンで聞いてみたかった。それ以外でこれまであまり聞いたことがなかった中で、今回聞いてみて気に入ったのは、Christieの「Yellow River」とか、Mashmakhanの「As the Years Go By(霧の中の二人)」など。
"Ani Holem Ani Naomi(ナオミの夢)(ヘブライ語ヴァージョン)"
by ヘドバとダビデ
"Yellow River"
by Christie
cf. Link to Wikkipedia on Christie
"As Years Go By(霧の中の二人)"
by Mashmakhan
cf. Link to Wikipedia on Mashmakhan
記録の中の殺人
記録の中の殺人
石崎幸二
講談社
講談社ノベルス イN-07
2010年11月2日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182749-3
C0293
241ページ
----------
----------
女子高生+サラリーマンという、いつものチームのシリーズ。
最初の1、2作目のときは、会話の面白さなど新鮮に感じたが、シリーズを重ねるごとに、だんだんこちらが慣れてきたためか、マンネリ感がある。確かに、会話はその他の(真面目な?)ミステリと比べると面白いと思うが、どうしても受け狙いのように見えるというか、少々無理をしている、と感じさせる場面が少なからずある。もちろん、面白い会話はあって良いが、核となるミステリの部分が弱いと、ただのギャグで終わってしまう。
今作のミステリ的な部分はというと、謎を解く、という点について興味が向いていないように感じる。動機の面でも、やや無理があるというか、時折聞かれる「そんな動機で人を殺すか」的な批判が、この作品にはそのまま当てはまってしまっている。もちろん、これでOKと考える人もいるだろうが、個人的には少々キツイように思う。個人的にはこういったテイストの作品は割と好きなので、それだけに、シリーズがどうも右肩下がりになってしまっていて残念だ。
石崎幸二
講談社
講談社ノベルス イN-07
2010年11月2日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182749-3
C0293
241ページ
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女子高生+サラリーマンという、いつものチームのシリーズ。
最初の1、2作目のときは、会話の面白さなど新鮮に感じたが、シリーズを重ねるごとに、だんだんこちらが慣れてきたためか、マンネリ感がある。確かに、会話はその他の(真面目な?)ミステリと比べると面白いと思うが、どうしても受け狙いのように見えるというか、少々無理をしている、と感じさせる場面が少なからずある。もちろん、面白い会話はあって良いが、核となるミステリの部分が弱いと、ただのギャグで終わってしまう。
今作のミステリ的な部分はというと、謎を解く、という点について興味が向いていないように感じる。動機の面でも、やや無理があるというか、時折聞かれる「そんな動機で人を殺すか」的な批判が、この作品にはそのまま当てはまってしまっている。もちろん、これでOKと考える人もいるだろうが、個人的には少々キツイように思う。個人的にはこういったテイストの作品は割と好きなので、それだけに、シリーズがどうも右肩下がりになってしまっていて残念だ。
とある魔術の禁書目録(=インデックス)22
とある魔術の禁書目録(=インデックス)22
鎌池和馬
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 か-12-26
2010年10月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868972-4
C0193
313ページ
----------
----------
シリーズ22巻にして、「神の右席」編完結巻。
長かった「神の右席」編がようやく完結。ここ何冊かの展開、盛り上がり方等を見ていて、ひょっとしてこの「神の右席」編が終わると同時に、このシリーズも完結するのではないか、と思っていたが、そうはならないようでとりあえず一安心。ラストのシーンについても、この後の展開をどうするのか、という終わり方である一方、このキャラならこうするか、というある意味納得出来る感じもある。
ここ何冊かで、随分と無茶苦茶に暴れた分も含めて、この後の展開がどうなるのか、非常に楽しみだ。そういえば、アニメの第2シリーズをやっているが、どの辺りまでやるのだろうか。あまりに話を進めてしまって、「神の右席」編に入ってしまうと、途中できりづらくなるし、かといって、だらだらと延ばしても鬱陶しいし、珍しく上手くアニメ化されている作品だけに、その辺もきっちりやって欲しい。
鎌池和馬
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 か-12-26
2010年10月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868972-4
C0193
313ページ
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シリーズ22巻にして、「神の右席」編完結巻。
長かった「神の右席」編がようやく完結。ここ何冊かの展開、盛り上がり方等を見ていて、ひょっとしてこの「神の右席」編が終わると同時に、このシリーズも完結するのではないか、と思っていたが、そうはならないようでとりあえず一安心。ラストのシーンについても、この後の展開をどうするのか、という終わり方である一方、このキャラならこうするか、というある意味納得出来る感じもある。
ここ何冊かで、随分と無茶苦茶に暴れた分も含めて、この後の展開がどうなるのか、非常に楽しみだ。そういえば、アニメの第2シリーズをやっているが、どの辺りまでやるのだろうか。あまりに話を進めてしまって、「神の右席」編に入ってしまうと、途中できりづらくなるし、かといって、だらだらと延ばしても鬱陶しいし、珍しく上手くアニメ化されている作品だけに、その辺もきっちりやって欲しい。
2010年11月24日水曜日
キノの旅XIV -the Beautiful World-
キノの旅XIV -the Beautiful World-
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-8-33
2010年10月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868967-0
C0193
267ページ
----------
----------
シリーズ第11巻。
特別なストーリーがあるわけではないけれど、質が安定しているので安心して読める。これまでの巻にも、現実の世界に対する皮肉のような記述は、少なからず見られたが、今回は、twitterと思しきものをモチーフにしていたりと、いつもよりもより現実とのつながりがあるように感じられた。
短編集でありながら、数十ページにも及ぶものから、口絵の数ページ分のものまで、色々バリエーションがあるのがやはり良いと思う。一連のあとがきなどでもそうだけれど、本というメディアをトータルで使って作品が出来上がっているのが、今の電子書籍に関する動きを考える上でも興味深く思えた。
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-8-33
2010年10月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868967-0
C0193
267ページ
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シリーズ第11巻。
特別なストーリーがあるわけではないけれど、質が安定しているので安心して読める。これまでの巻にも、現実の世界に対する皮肉のような記述は、少なからず見られたが、今回は、twitterと思しきものをモチーフにしていたりと、いつもよりもより現実とのつながりがあるように感じられた。
短編集でありながら、数十ページにも及ぶものから、口絵の数ページ分のものまで、色々バリエーションがあるのがやはり良いと思う。一連のあとがきなどでもそうだけれど、本というメディアをトータルで使って作品が出来上がっているのが、今の電子書籍に関する動きを考える上でも興味深く思えた。
ザ・ベスト・フィフティ・フィフティ
ザ・ベスト・フィフティ・フィフティ THE BEST 50-50
ザ・ピーナッツ THE PEANUTS
King Records
----------
----------
タイトル通り、ザ・ピーナッツのベストアルバム。
『スーパーレア・コレクション』がどちらかというとマイナーでこれまであまりCD化されていない曲が中心であるとするなら、今作はCD2枚組で50曲と、おそらく代表曲はほぼ網羅したであろうアルバム。
ただ、リアルタイムでザ・ピーナッツを知らない人間からすると、ちょっと多い気もする。つまり、正直に言って、このアルバムの中で知っている曲は10曲あるかないかくらいであり、それらのほとんどは1枚目の方に収録されている。というのも、そもそも企画として、アンケートの上位50曲を収録したアルバムになっている。だから、入門向けというか、普通のベストアルバムで十分という人間に対しては、やや過剰だろうし、反対にコアなファン向けとしては、『スーパーレア・コレクション』のようにそれこそコアな曲を集めるという方が良いように思う。その意味では、コンセプトがやや適当でない様に感じる。とはいえ、そこまで細かいものを求めないのであれば、「モスラの歌」もちゃんとあるし、このアルバムで十分すぎるほどだと思う。
ザ・ピーナッツ THE PEANUTS
King Records
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タイトル通り、ザ・ピーナッツのベストアルバム。
『スーパーレア・コレクション』がどちらかというとマイナーでこれまであまりCD化されていない曲が中心であるとするなら、今作はCD2枚組で50曲と、おそらく代表曲はほぼ網羅したであろうアルバム。
ただ、リアルタイムでザ・ピーナッツを知らない人間からすると、ちょっと多い気もする。つまり、正直に言って、このアルバムの中で知っている曲は10曲あるかないかくらいであり、それらのほとんどは1枚目の方に収録されている。というのも、そもそも企画として、アンケートの上位50曲を収録したアルバムになっている。だから、入門向けというか、普通のベストアルバムで十分という人間に対しては、やや過剰だろうし、反対にコアなファン向けとしては、『スーパーレア・コレクション』のようにそれこそコアな曲を集めるという方が良いように思う。その意味では、コンセプトがやや適当でない様に感じる。とはいえ、そこまで細かいものを求めないのであれば、「モスラの歌」もちゃんとあるし、このアルバムで十分すぎるほどだと思う。
すべての美人は名探偵である
すべての美人は名探偵である
鯨統一郎
光文社
光文社文庫 く 10-6
2007年12月20日 初版1刷発行
ISBN: 978-4-334-74348-2
C0193
479ページ
----------
----------
今作は、『邪馬台国はどこですか?』や『新・世界の七不思議』の早乙女静香と『九つの殺人メルヘン』、『浦島太郎の真相ー恐ろしい八つの昔話』、『今宵、バーで謎解きを』に登場する桜川東子のコンビを主人公とした長編。
個人的な感想としては、いまいちな出来だと思う。長編となった分、どうしても冗長な感があるというか、ミステリ以外の会話など別の部分での面白さ、というかギャグ的な場面の分量が短編の作品に比べると、やや多くなっている気がする。その分、キレがややないように感じるし、また、中盤から後半にかけてのクライマックスが近くなってくる段階で、犯人(或いは敵方の人間)が誰であるのかわかってしまっている。勿論、この辺りは意図的だと思うが、緊張感という意味では少し無くなってしまうように感じる。
ただ、短編集では、ややヒステリック気味な三枚目役を演じている早乙女静香の活躍する場面があるなど、そちらの作品を知っている人間はこの作品単品だけではなく、違った楽しみ方もあると思う。
鯨統一郎
光文社
光文社文庫 く 10-6
2007年12月20日 初版1刷発行
ISBN: 978-4-334-74348-2
C0193
479ページ
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今作は、『邪馬台国はどこですか?』や『新・世界の七不思議』の早乙女静香と『九つの殺人メルヘン』、『浦島太郎の真相ー恐ろしい八つの昔話』、『今宵、バーで謎解きを』に登場する桜川東子のコンビを主人公とした長編。
個人的な感想としては、いまいちな出来だと思う。長編となった分、どうしても冗長な感があるというか、ミステリ以外の会話など別の部分での面白さ、というかギャグ的な場面の分量が短編の作品に比べると、やや多くなっている気がする。その分、キレがややないように感じるし、また、中盤から後半にかけてのクライマックスが近くなってくる段階で、犯人(或いは敵方の人間)が誰であるのかわかってしまっている。勿論、この辺りは意図的だと思うが、緊張感という意味では少し無くなってしまうように感じる。
ただ、短編集では、ややヒステリック気味な三枚目役を演じている早乙女静香の活躍する場面があるなど、そちらの作品を知っている人間はこの作品単品だけではなく、違った楽しみ方もあると思う。
2010年11月7日日曜日
新・世界の七不思議
新・世界の七不思議
鯨統一郎
東京創元社
創元推理文庫 M く 3 2 422 02
2005年2月25日 初版
ISBN: 4-488-42202-0
C0193
328ページ
----------
----------
『邪馬台国はどこですか?』のメンバー再登場の短編集。
前作にあたる『邪馬台国〜』が主に日本史上の謎をテーマにしていたのに対して、今作では世界の七不思議をテーマとしてしている。そもそも『邪馬台国〜』が作者のデビュー作でもあり、そこでの登場人物たちの軽快な会話というのは健在だし、また、彼らの物語がまた読めるという懐かしさも勿論ある。ただ、全体的にはやや強引な印象を受ける。テーマとしたのが世界の七不思議だからというのもあるのかもしれないが、世界の七不思議についてほとんど何も知らないという登場人物の設定も、あるいは、途中の論理展開も、最後の結論部にしても、そのすべてがそうだとは言わないが、短編集として同じような分量の作品を幾つも読むと、どうしても強引な面、ワンパターンな展開と言った面が目立ってしまうように感じる。世界の七不思議というものに対して、あまりなじみがないからかもしれないが、『邪馬台国〜』のときほどのインパクトはないように思う。
鯨統一郎
東京創元社
創元推理文庫 M く 3 2 422 02
2005年2月25日 初版
ISBN: 4-488-42202-0
C0193
328ページ
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『邪馬台国はどこですか?』のメンバー再登場の短編集。
前作にあたる『邪馬台国〜』が主に日本史上の謎をテーマにしていたのに対して、今作では世界の七不思議をテーマとしてしている。そもそも『邪馬台国〜』が作者のデビュー作でもあり、そこでの登場人物たちの軽快な会話というのは健在だし、また、彼らの物語がまた読めるという懐かしさも勿論ある。ただ、全体的にはやや強引な印象を受ける。テーマとしたのが世界の七不思議だからというのもあるのかもしれないが、世界の七不思議についてほとんど何も知らないという登場人物の設定も、あるいは、途中の論理展開も、最後の結論部にしても、そのすべてがそうだとは言わないが、短編集として同じような分量の作品を幾つも読むと、どうしても強引な面、ワンパターンな展開と言った面が目立ってしまうように感じる。世界の七不思議というものに対して、あまりなじみがないからかもしれないが、『邪馬台国〜』のときほどのインパクトはないように思う。
とらドラ・スピンオフ3! 俺の弁当を見てくれ
とらドラ・スピンオフ3! 俺の弁当を見てくれ
竹宮ゆゆこ
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 た-20-15
2010年4月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868456-9
C0193
305ページ
----------
----------
スピンオフの3巻。イマイチ。
解説等にもあるように、本編との直接的なつながりはほぼなく、色々な媒体に書かれて短編をまとめたもの。時期的には、最終10巻が出てから1年ほど経っており、「その後」の展開や本編では語られなかったエピソードなどを期待していたが、時系列もあまり関係ないし、そもそもパラレルワールド的な話もあったりと、こういった遊び的なことをするのであれば、本編完結の前にやっておいた方が良かったと思う。もちろん、10巻の2ヶ月前に、スピンオフの2巻が出ているので、出版社的には続けて出しづらいというのはわからないでもない。しかし、折角きれいに完結した後にこういうのを出すというのは、イメージダウンになりかねない、というかほとんどそれ以外の効果はないと思うので、もう少しトータルに考えてマーケティングした方が良いと思う。全体として残念な印象。
竹宮ゆゆこ
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 た-20-15
2010年4月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868456-9
C0193
305ページ
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スピンオフの3巻。イマイチ。
解説等にもあるように、本編との直接的なつながりはほぼなく、色々な媒体に書かれて短編をまとめたもの。時期的には、最終10巻が出てから1年ほど経っており、「その後」の展開や本編では語られなかったエピソードなどを期待していたが、時系列もあまり関係ないし、そもそもパラレルワールド的な話もあったりと、こういった遊び的なことをするのであれば、本編完結の前にやっておいた方が良かったと思う。もちろん、10巻の2ヶ月前に、スピンオフの2巻が出ているので、出版社的には続けて出しづらいというのはわからないでもない。しかし、折角きれいに完結した後にこういうのを出すというのは、イメージダウンになりかねない、というかほとんどそれ以外の効果はないと思うので、もう少しトータルに考えてマーケティングした方が良いと思う。全体として残念な印象。
マルドゥック・スクランブル 〔改訂新版〕
マルドゥック・スクランブル 〔改訂新版〕
冲方丁
早川書房
早川書房 117154
2010年9月20日 印刷
2010年9月25日 発行
ISBN: 978-4-15-209153-6
C0093
639ページ
----------
----------
マルドッゥク・スクランブルの約7年ぶりの改訂新版。
今回数年ぶりに、『マルドッゥク・スクランブル』を読んでみての印象としては、この作品はやはり密度が非常に濃く、またとても面白いということ。そもそも旧版も一度しか読んでいないので、全体に渡って手を入れられているといっても、時折、こんなシーンはあったかな、という程度でその辺りの変化、或いは違和感というのはほとんど気にかからなかった。ただ、当然のことながらストーリーを知った上で読んでいるので、初めて読んだときに受けたほどの圧倒的な衝撃はなかった。 あと印象としては、カジノでのシーンがもっと長かったような気がしたが、全体的に無駄な動きがないというか、非常にテンポ良くラストまで進んでいったように感じた。
この単行本のバージョンも、これだけのボリュームでありながら値段もかなり抑えめだし、良いと思うがやはりちょっとでかいので、文庫の「完全版」もそろそろ読みたい。ただ、できるならもう少し時間を置いてなるだけ真っ白な状態で読みたい気もする。更に、映画も完成度は非常に高いようだし、或いはコミック版も面白そうだし、更に英訳版もあるらしいので徐々にそちらも見ていきたい。
冲方丁
早川書房
早川書房 117154
2010年9月20日 印刷
2010年9月25日 発行
ISBN: 978-4-15-209153-6
C0093
639ページ
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マルドッゥク・スクランブルの約7年ぶりの改訂新版。
今回数年ぶりに、『マルドッゥク・スクランブル』を読んでみての印象としては、この作品はやはり密度が非常に濃く、またとても面白いということ。そもそも旧版も一度しか読んでいないので、全体に渡って手を入れられているといっても、時折、こんなシーンはあったかな、という程度でその辺りの変化、或いは違和感というのはほとんど気にかからなかった。ただ、当然のことながらストーリーを知った上で読んでいるので、初めて読んだときに受けたほどの圧倒的な衝撃はなかった。 あと印象としては、カジノでのシーンがもっと長かったような気がしたが、全体的に無駄な動きがないというか、非常にテンポ良くラストまで進んでいったように感じた。
この単行本のバージョンも、これだけのボリュームでありながら値段もかなり抑えめだし、良いと思うがやはりちょっとでかいので、文庫の「完全版」もそろそろ読みたい。ただ、できるならもう少し時間を置いてなるだけ真っ白な状態で読みたい気もする。更に、映画も完成度は非常に高いようだし、或いはコミック版も面白そうだし、更に英訳版もあるらしいので徐々にそちらも見ていきたい。
2010年11月2日火曜日
ヴぁんぷ!V
ヴぁんぷ!V
成田良悟
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 な-9-36
2010年10月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868928-1
C0193
401ページ
----------
----------
約2年ぶりのシリーズ第5巻。
今回は4巻と同時期の話で、島に残った面々のエピソード、特に、レリックと市長ヴォッドを中心とした話。これまでは、雑魚キャラというか、小物キャラだった市長の格好いい場面が幾つもあり、そのあたりが今回の注目点だと思う。また、裏で糸を引いているであろう存在が示唆されていたりと、今後の展開とも関わってくる可能性のある点もいくつかあった。
また、3巻から4巻のときも3年程度間が開いていたが、今回も約2年開いている。正直、これだけ開いていると、作品の雰囲気などはともかく、細かい設定だとか脇役キャラなどどうしても記憶が曖昧になってしまう。もちろん、前の巻を読み返せば良いだけではあるが、もう少し短いスパンで続編を出して欲しいと思う。
成田良悟
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 な-9-36
2010年10月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868928-1
C0193
401ページ
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約2年ぶりのシリーズ第5巻。
今回は4巻と同時期の話で、島に残った面々のエピソード、特に、レリックと市長ヴォッドを中心とした話。これまでは、雑魚キャラというか、小物キャラだった市長の格好いい場面が幾つもあり、そのあたりが今回の注目点だと思う。また、裏で糸を引いているであろう存在が示唆されていたりと、今後の展開とも関わってくる可能性のある点もいくつかあった。
また、3巻から4巻のときも3年程度間が開いていたが、今回も約2年開いている。正直、これだけ開いていると、作品の雰囲気などはともかく、細かい設定だとか脇役キャラなどどうしても記憶が曖昧になってしまう。もちろん、前の巻を読み返せば良いだけではあるが、もう少し短いスパンで続編を出して欲しいと思う。
とある魔術の禁書目録(=インデックス)21
とある魔術の禁書目録(=インデックス)21
鎌池和馬
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 か-12-25
2010年8月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868762-1
C0193
325ページ
----------
----------
第21巻。
今回も前巻と同じく、3人の主人公たちがそれぞれの目的のために戦う、という構図。巻末のあとがきで作者が書いているように、まだ途上というか、これからようやくこの一連の戦いのクライマックスを迎える、という所までで終わってしまっているので、どうしても物足りなさが残る。
いくつかポイントとしては、3人の主人公たちのうちの一人は、とりあえず目的達成のための目処が立ったこと(ただ、この後バトルになりそう)。それから、こちらがどう聞いてくるのかわからないが、これまで魔術を認識していなかった、科学の側の人間が魔術を体験していること。当然、自分たちの科学で説明がつかないことは理解出来ている。そこから、それをどう消化していくのか、また、今後の展開にそれがどういう風に聞いてくるのか。正直、もう気のせいで済むレベルではなくなっているので、今後どうするのか興味深いと思う。
おそらく、この一連の戦いも次くらいで決着がつくと思うので、そちらも楽しみにしたい。
鎌池和馬
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 か-12-25
2010年8月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-868762-1
C0193
325ページ
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第21巻。
今回も前巻と同じく、3人の主人公たちがそれぞれの目的のために戦う、という構図。巻末のあとがきで作者が書いているように、まだ途上というか、これからようやくこの一連の戦いのクライマックスを迎える、という所までで終わってしまっているので、どうしても物足りなさが残る。
いくつかポイントとしては、3人の主人公たちのうちの一人は、とりあえず目的達成のための目処が立ったこと(ただ、この後バトルになりそう)。それから、こちらがどう聞いてくるのかわからないが、これまで魔術を認識していなかった、科学の側の人間が魔術を体験していること。当然、自分たちの科学で説明がつかないことは理解出来ている。そこから、それをどう消化していくのか、また、今後の展開にそれがどういう風に聞いてくるのか。正直、もう気のせいで済むレベルではなくなっているので、今後どうするのか興味深いと思う。
おそらく、この一連の戦いも次くらいで決着がつくと思うので、そちらも楽しみにしたい。
ゴールデン☆ベスト
ゴールデン☆ベスト
小椋佳
2004
Universal Music
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小椋佳のベストアルバム。
今回は特に「めまい」を聞きたくて探したアルバム。リアルタイムで聞いていたわけではないので、タイトルだけではなかなかどんな曲なのかわからない曲が多かったりもするが、実際に聞いてみると知っている曲が多いのに驚いた。聞いてみて良いと思ったのは「さらば青春」とか「白い一日」とか。「さらば〜」のメロディは知っていたが、こういうアレンジというのは少し意外な気もした。このアルバムの中には、他の歌手が歌ったものも何曲も収録されているが、こういう小椋佳の歌い方も、いい具合に力が抜けているというか、しつこくなくて良いと思う。
小椋佳
2004
Universal Music
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小椋佳のベストアルバム。
今回は特に「めまい」を聞きたくて探したアルバム。リアルタイムで聞いていたわけではないので、タイトルだけではなかなかどんな曲なのかわからない曲が多かったりもするが、実際に聞いてみると知っている曲が多いのに驚いた。聞いてみて良いと思ったのは「さらば青春」とか「白い一日」とか。「さらば〜」のメロディは知っていたが、こういうアレンジというのは少し意外な気もした。このアルバムの中には、他の歌手が歌ったものも何曲も収録されているが、こういう小椋佳の歌い方も、いい具合に力が抜けているというか、しつこくなくて良いと思う。
2010年11月1日月曜日
剣の女王と烙印の仔V
剣の女王と烙印の仔V
杉井光
メディアファクトリー
MF文庫J す-03-05
2010年5月31日 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-8401-3404-0
C0193
261ページ
----------
----------
シリーズ5作目。
1、2巻の時のように、あれもこれも詰め込んだかのような感じと比べると、この巻は、今後の展開に備えての準備段階という感じ。そうはいっても、閑話休題というわけではなく、精々が大規模な合戦の場面がないというだけだ。それほど規模の大きくない戦闘はあり、むしろそれ自体はかなり大きな意味があるようなものばかりだ。
また、紋章の秘密がまた少し明かされるとともに、これまでは、王国軍対、連合軍という一対一にある意味では、シンプルな構図だったが、ここからは、帝国軍も加わり、単純な三つ巴以上に複雑さが増すことが予想される。
それぞれがそれぞれの思惑を持ち、また、烙印、紋章という特殊な設定もある。この世界の設定の魅力は当初からわかってはいたが、巻が進むごとにどんどんダイナミックになっているように思う。大抵は広げた風呂敷を活かしきれずに小さくまとまっていく作品が多いと思うが、この作品はここまでの所上手く行っているので今後も期待したい。また、1、2巻のときと比べて全体的に余裕が出てきている点もいいと思う(おそらく、最初のうちは、ある程度売れないと即打ち切り的なことがあるのかもしれないが、こういう枷が作品に展開に影響して欲しくない。その意味では、ようやく本番という感じか)。
杉井光
メディアファクトリー
MF文庫J す-03-05
2010年5月31日 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-8401-3404-0
C0193
261ページ
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シリーズ5作目。
1、2巻の時のように、あれもこれも詰め込んだかのような感じと比べると、この巻は、今後の展開に備えての準備段階という感じ。そうはいっても、閑話休題というわけではなく、精々が大規模な合戦の場面がないというだけだ。それほど規模の大きくない戦闘はあり、むしろそれ自体はかなり大きな意味があるようなものばかりだ。
また、紋章の秘密がまた少し明かされるとともに、これまでは、王国軍対、連合軍という一対一にある意味では、シンプルな構図だったが、ここからは、帝国軍も加わり、単純な三つ巴以上に複雑さが増すことが予想される。
それぞれがそれぞれの思惑を持ち、また、烙印、紋章という特殊な設定もある。この世界の設定の魅力は当初からわかってはいたが、巻が進むごとにどんどんダイナミックになっているように思う。大抵は広げた風呂敷を活かしきれずに小さくまとまっていく作品が多いと思うが、この作品はここまでの所上手く行っているので今後も期待したい。また、1、2巻のときと比べて全体的に余裕が出てきている点もいいと思う(おそらく、最初のうちは、ある程度売れないと即打ち切り的なことがあるのかもしれないが、こういう枷が作品に展開に影響して欲しくない。その意味では、ようやく本番という感じか)。
猫物語(黒)
猫物語(黒)
西尾維新
講談社
講談社BOX ニA-21
2010年7月28日 第1刷発行
2010年8月11日 第3刷発行
ISBN: 978-4-06-283748-4 C0093
308ページ
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ゴールデンウィークのときのエピソード。
それこそ一番最初、「化物語」のときから、存在自体はほのめかされつつ、その内容に関しては語られていなかった、ゴールデンウィークの猫の話。猫自体は、それこそ『化物語(下)』の「つばさキャット」でも出てきているし、また、これまでの断片的な情報から、漠然とした印象はもっていたが、実際に読んでみると、そんなに単純な話ではないことがわかる。どの辺りから、こういう展開を意識していたのかはわからないが、こちらに想像出来るだけの情報を与えつつ、そこから誤った事件を想像するよう仕向けるあたり、流石に上手いと思った。
後半部分でややバトルっぽい展開になるためか、前半でのエロ展開とのギャップがある。勿論意図的にやっていることだろうが、少し安易すぎる気もする。まあ、それも含めてこのシリーズの世界観とも言えるけど。
また、本書の内容とは関係ないが、巻末に今後の予定(タイトルとか出版時期とか)が掲載されていたが、このペースはかなり厳しいものだと思う。数ヶ月置きに、コンスタントに出版されるのは嬉しいし、ある程度ブームにあるうちにもとを稼ぎたい出版社の気もわからないではないが、きちんと質を確保してもらいたい。
西尾維新
講談社
講談社BOX ニA-21
2010年7月28日 第1刷発行
2010年8月11日 第3刷発行
ISBN: 978-4-06-283748-4 C0093
308ページ
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ゴールデンウィークのときのエピソード。
それこそ一番最初、「化物語」のときから、存在自体はほのめかされつつ、その内容に関しては語られていなかった、ゴールデンウィークの猫の話。猫自体は、それこそ『化物語(下)』の「つばさキャット」でも出てきているし、また、これまでの断片的な情報から、漠然とした印象はもっていたが、実際に読んでみると、そんなに単純な話ではないことがわかる。どの辺りから、こういう展開を意識していたのかはわからないが、こちらに想像出来るだけの情報を与えつつ、そこから誤った事件を想像するよう仕向けるあたり、流石に上手いと思った。
後半部分でややバトルっぽい展開になるためか、前半でのエロ展開とのギャップがある。勿論意図的にやっていることだろうが、少し安易すぎる気もする。まあ、それも含めてこのシリーズの世界観とも言えるけど。
また、本書の内容とは関係ないが、巻末に今後の予定(タイトルとか出版時期とか)が掲載されていたが、このペースはかなり厳しいものだと思う。数ヶ月置きに、コンスタントに出版されるのは嬉しいし、ある程度ブームにあるうちにもとを稼ぎたい出版社の気もわからないではないが、きちんと質を確保してもらいたい。
キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人
キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人
森川智喜
講談社
講談社BOX モA-01
2010年7月1日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-283752-1
C0093
230ページ
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猫が主役のミステリ。
猫が登場するミステリは「三毛猫ホームズ」やリリアン・J・ブラウンのシャムネコ・ココのシリーズなど色々とあるが、こういった形で猫の一人称で進んでいくタイプのものは珍しいと思う。多くは、別にいる人間の探偵に何らかのヒントを与えたり、そもそも人間ではなく動物たちがメインの中で探偵役をやったりというパターンで、今回のように人間と猫の割合が同じくらいというのも新鮮で面白いと思う。
猫視点で描かれているということもあるのかもしれないが、全体を通してユーモラスな印象を受けた。それだけに、事件の印象が大分ギャップがあるというか、想像してみると結構強烈な感がある。勿論、猫が事件を解く、ということで殺人事件が起きることはわかってはいたけれど、前半で受けた印象とのギャップが結構あった。また、全体的に分量も多くはなく、結構テンポ良く進んでいった。ただ個人的には、後半部分などもう少しじっくりと読んでみたいという気もしたが、アイディア、或いは作品全体の雰囲気などは割と好きな部類に入るので、この後のシリーズも(あるかどうかわからないが)期待したい。
森川智喜
講談社
講談社BOX モA-01
2010年7月1日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-283752-1
C0093
230ページ
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猫が主役のミステリ。
猫が登場するミステリは「三毛猫ホームズ」やリリアン・J・ブラウンのシャムネコ・ココのシリーズなど色々とあるが、こういった形で猫の一人称で進んでいくタイプのものは珍しいと思う。多くは、別にいる人間の探偵に何らかのヒントを与えたり、そもそも人間ではなく動物たちがメインの中で探偵役をやったりというパターンで、今回のように人間と猫の割合が同じくらいというのも新鮮で面白いと思う。
猫視点で描かれているということもあるのかもしれないが、全体を通してユーモラスな印象を受けた。それだけに、事件の印象が大分ギャップがあるというか、想像してみると結構強烈な感がある。勿論、猫が事件を解く、ということで殺人事件が起きることはわかってはいたけれど、前半で受けた印象とのギャップが結構あった。また、全体的に分量も多くはなく、結構テンポ良く進んでいった。ただ個人的には、後半部分などもう少しじっくりと読んでみたいという気もしたが、アイディア、或いは作品全体の雰囲気などは割と好きな部類に入るので、この後のシリーズも(あるかどうかわからないが)期待したい。
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