2010年11月24日水曜日

すべての美人は名探偵である

すべての美人は名探偵である
鯨統一郎
光文社
光文社文庫 く 10-6
2007年12月20日 初版1刷発行
ISBN: 978-4-334-74348-2
C0193
479ページ
----------

----------
 今作は、『邪馬台国はどこですか?』や『新・世界の七不思議』の早乙女静香と『九つの殺人メルヘン』、『浦島太郎の真相ー恐ろしい八つの昔話』、『今宵、バーで謎解きを』に登場する桜川東子のコンビを主人公とした長編。

 個人的な感想としては、いまいちな出来だと思う。長編となった分、どうしても冗長な感があるというか、ミステリ以外の会話など別の部分での面白さ、というかギャグ的な場面の分量が短編の作品に比べると、やや多くなっている気がする。その分、キレがややないように感じるし、また、中盤から後半にかけてのクライマックスが近くなってくる段階で、犯人(或いは敵方の人間)が誰であるのかわかってしまっている。勿論、この辺りは意図的だと思うが、緊張感という意味では少し無くなってしまうように感じる。

 ただ、短編集では、ややヒステリック気味な三枚目役を演じている早乙女静香の活躍する場面があるなど、そちらの作品を知っている人間はこの作品単品だけではなく、違った楽しみ方もあると思う。

0 件のコメント: