剣の女王と烙印の仔V
杉井光
メディアファクトリー
MF文庫J す-03-05
2010年5月31日 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-8401-3404-0
C0193
261ページ
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シリーズ5作目。
1、2巻の時のように、あれもこれも詰め込んだかのような感じと比べると、この巻は、今後の展開に備えての準備段階という感じ。そうはいっても、閑話休題というわけではなく、精々が大規模な合戦の場面がないというだけだ。それほど規模の大きくない戦闘はあり、むしろそれ自体はかなり大きな意味があるようなものばかりだ。
また、紋章の秘密がまた少し明かされるとともに、これまでは、王国軍対、連合軍という一対一にある意味では、シンプルな構図だったが、ここからは、帝国軍も加わり、単純な三つ巴以上に複雑さが増すことが予想される。
それぞれがそれぞれの思惑を持ち、また、烙印、紋章という特殊な設定もある。この世界の設定の魅力は当初からわかってはいたが、巻が進むごとにどんどんダイナミックになっているように思う。大抵は広げた風呂敷を活かしきれずに小さくまとまっていく作品が多いと思うが、この作品はここまでの所上手く行っているので今後も期待したい。また、1、2巻のときと比べて全体的に余裕が出てきている点もいいと思う(おそらく、最初のうちは、ある程度売れないと即打ち切り的なことがあるのかもしれないが、こういう枷が作品に展開に影響して欲しくない。その意味では、ようやく本番という感じか)。
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