2010年12月26日日曜日

ふゆのうた HiHiRecords Season Best

ふゆのうた HiHiRecords Season Best
Victor
2009
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 冬の歌を集めたアルバム。

 この季節、というよりもクリスマス、正月関係の曲が多い。その他では、「北風小僧の寒太郎」などNHKみんなのうたからのものもいくつか見られる。どうせなら、田中星児ではなく、堺正章の歌っているバージョンであれば面白かった。そのほか、珍しいところでは、「ごんべさんの赤ちゃん」(田中星児)とかがある。また、同じく田中星児が歌っているが「おにのパンツ」というのは、完全に「フニクリ・フニクラ」だが、一体何があってこうなってしまったのだろうか。

cf. Wikipedia-フニクリ・フニクラ

2010年12月24日金曜日

マルドッゥク・スクランブル The 3rd Exhaust—排気〔完全版〕

マルドッゥク・スクランブル The 3rd Exhaust—排気〔完全版〕
冲方丁
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA ウ 1 10 JA1016
2010年10月10日 印刷
2010年10月15日 発行
ISBN: 978-4-15-031016-5
C0193
316ページ
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 完全版第3巻。

 カジノでのブラックジャック(対マーロウ)から、対アシュレイ。そして、ラストまで。

 2003年の最初の版。改訂新版。そしてこの完全版。これまで3度読んでいる。最初の時は、その圧倒的な存在感にただ凄いという感想しかなく、2度目には懐かしさと同時に、最初の時よりももう少し深い所まで覗き込めたような気がした。そして、今回の3度目、やはり、その凄さを感じた。当然それぞれの番で大幅な修正がなされているとはいえ、ストーリー自体は当初のものと変わっているわけではない。したがって、初めて読んだ時と同じ種類の衝撃を受けることはもうない。しかし、それでいてなお、読んでいて引き込まれてしまう。また、ある程度流れがわかっていることで、これまであまり見えていなかった部分が見えてきたのか、それとも文章が直されたため気付けたのか、バロットの変化の様子が非常によく見えた気がした。それは色々な人物との会話であり、或いは対決であり、そこから何かを得、変化もしくは成長していく過程が、その様子が強く感じられた。

 まだこの作品を知らない人、読んだことがない人が羨ましい。願わくは、この作品に関する記憶を消去して、もう一度体験したい。

2010年12月22日水曜日

マルドッゥク・スクランブル The 2nd Combustion—燃焼〔完全版〕

マルドッゥク・スクランブル The 2nd Combustion—燃焼〔完全版〕
冲方丁
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA ウ 1 9 JA1015
2010年10月10日 印刷
2010年10月15日 発行
ISBN: 978-4-15-031015-8
C0193
325ページ
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 完全版第2巻。

 隠れ家屋上でのボイルドとのバトルから、楽園、カジノでのルーレット(対ベル・ウィング)、ブラックジャック(対マーロウ)まで。

マルドッゥク・スクランブル The 1st Compression—圧縮〔完全版〕

マルドッゥク・スクランブル The 1st Compression—圧縮〔完全版〕
冲方丁
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA ウ 1 8 JA1014
2010年10月10日 印刷
2010年10月15日 発行
ISBN: 978-4-15-031014-1
C0193
295ページ
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 完全版第1巻。

 スタートから、隠れ家での畜産業者(バンダースナッチ・カンパニー)、ボイルドとの最初のバトルまで。

鬼神伝

鬼神伝
高田崇史
講談社
講談社ノベルス タS-31
2010年10月6日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182735-6
C0293
396ページ
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 講談社ミステリーランドのシリーズとして、2004年に書かれた『鬼神伝 鬼の巻』、『鬼神伝 神の巻』の2冊を1冊にしてまとめたもの。

 「QED」や「カンナ」など他のシリーズは読んでいるが、ミステリーランドの方は、そもそも子供を読者対象として想定して書かれたものであるので避けていたが、今回、ノベルスになったということもあり、読んでみた。

 作品の基本的なメッセージは非常にシンプルだ。つまり、他のシリーズと同じく、今現在我々が歴史として認識しているものが、そもそも強固な客観的な事実などではなく、様々な争いの結果としての、極めてアンバランスなものでしかない、ということを言っている。したがって、結局の所、この本(というよりも、ミステリーランドのシリーズとして書かれた2作品)の主たる目的は、その認識を読者である少年少女に示すことにあったのだと思う。

 この作品はメッセージという点では、他シリーズと共通しているが、その一方でアプローチの仕方は大いに異なっている。「QED」や「カンナ」がミステリという枠組みを通じて、現代から、過去の歴史を見る、という方法をとっているのに対し、この『鬼神伝』においては、主人公がファンタジー世界(の、そのまた過去の時代)に入り、当時の歴史に現在進行形で向き合っている。

 少年少女向けのファンタジーであるためか、人対鬼、というある意味非常にシンプルな構造になっており、他シリーズの作品と比べると相当読み易くなっている。その一方で、主人公は平安時代で戦っていながら、その時代の人物たちが「歴史」という時間に対する認識を持っているなど、メタ的な構造もあり、その辺りが少し緩くなっている。或いは、歴史上の人物や、神話上の生き物、妖怪が大勢出てくるというのも、少々やりすぎというか、若干気になる点ではある。

 他シリーズを読んでいる人間からすると、物足りなさを覚えるかもしれない。一方、このシリーズが本来想定しているような少年少女では、たとえ読んだとしても、本書の提示する問題意識を持つことすらほとんど出来ないだろう。ただ、どれだけの人が気付けるかはともかくとして、それほど多く売れた、とも思えない作品を映像化する動きがあるなど、そのメッセージは非常に重要なものだろうと思う。

 cf. 映画『鬼神伝』のサイト
http://onigamiden.jp/

2010年12月20日月曜日

スナフキンの名言集

スナフキンの名言集
トーベ・ヤンソン 文・絵
サミ・マリラ 編
渡辺翠 訳
講談社
2010年9月17日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-215907-4
C8097
55ページ
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Nuuskamuikkusen Mietekirja
Text by Tove Jansson
Edit by Sami Malila
Illustrations by Tove Jansson
2006
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 ムーミンのシリーズの様々な場面から、スナフキンのセリフを集めたもの。前後の文脈がわからないものの、その部分だけ見てもはっとさせられるセリフが多い。ムーミンの原作の方は未読で、わずかにアニメからの印象しかなかったが、その中で漠然と抱いていたスナフキンの印象よりも、「孤高」という印象を強く受けた。

 こういうつまみ食い的な読み方もきっかけとしては悪くないが、やはりこういった作品は一度きちんと目を通そうと思う。個人的には、この「スナフキン」版は、日本語版よりも英語版のちょっとダークな雰囲気の表紙の方が良いような気がする。

 英訳は見つけられたが、原著(スウェーデンでなくフィンランドで編纂されたらしい)は見つけられなかった。日本でフィンランド語の書籍を扱う書店は一体何軒くらいあるのだろうか。

2010年12月16日木曜日

はるのうた HiHiRecords Season Best

はるのうた HiHiRecords Season Best
Victor
2009
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 春にまつわる曲を集めたアルバム。

 「さくらさくら」や「ぶんぶんぶん」など懐かしい曲からちゃんとはいっているのはグッド。また、「ぶんぶんぶん」がボヘミア民謡とか「ちょうちょう」がスペイン民謡とか、ちょっとしたトリビア的な要素に驚かされるのも「なつのうた」と同じく。

 残念なのは、まず、表記のひらがなだ。タイトルは漢字が入っているのに、歌詞がすべてひらがなになっていることだ。小さいこどもが読むのを想定しているのだろうが、元々漢字ならばそれに合わすべきだと思う。小さいこどもがCDのブックレットを読むかどうかも不明だし、親などに読んでもらえば済む問題でもある。加えて、「うれしいひなまつり」が「嬉しい雛まつり」と表記されていること。この表記は見たことがなかったので確証はないが、多分これはひらがなが正解だと思う。もう一点、残念なのは必ずしもフルに収録されているわけではないことだ。すべて確認したわけではないが、気付いただけでも「荒城の月」の3番の歌詞は飛ばされて、1、2、4番を歌っている。どうせならちゃんとフルでやって欲しい。残念。

2010年12月12日日曜日

Stand by Me

"Stand by Me"
by Prince Royce
from album "Prince Royce"
2010
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 Ben E. Kingの"Stand by Me"のカバー。(英語とスペイン語)原曲の雰囲気を壊していない点は評価して良いと思うが、そもそも個人的にはカバーする必要性を感じない。どうやったってオリジナルには勝てないのだから。

cf. Link to Wikipedia on Prince Royce, and on album "Prince Royce",


"Stand by Me"
by Ben E. King (Original)

Take It off

"Take It off"
by Ke$ha
from album "Animal"
2010
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これも耳に残り易いメロディ。ずっと聴いていたいという曲ではないが、たまに聞くには悪くない感じ。

cf. Link to Wikipedia on Ke$ha, and on album "Animal"

Who Owns My Heart

Who Owns My Heart
by Miley Cyrus
from album "Can't Be Tamed"
2010
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 YouTubeのコメントなんかでも、結構否定的な意見も多いようだが、個人的にはそんなに嫌いではない。といって、特に大好きというほどでもないが。

cf. Link to Wikipedia on Miley Cyrus, and on album "Can't Be Tamed",

日本レコード大賞 50th Anniversary Vol. 1 1959-1984

日本レコード大賞 50th Anniversary Vol. 1 1959-1984
Independent Label Council Japan
2009
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 歴代のレコード大賞受賞曲を集めたコンピレーション・アルバムの前半分。

 収録されている曲は勿論、どれも有名曲、ヒット曲ばかり。近年のぱっとした印象がないのに比べると、この頃の方がそのレコード大賞それ自体の存在感がずっとあったのだという印象を受ける。

 しかしながら、ヒット曲ばかりであるが故に、アルバムのコンセプトがないのが致命的となっているように思える。これらの曲のほとんど、(おそらくすべて)このアルバム以外の手段で効くことが出来る。というか、すでに他のコンピレーション・アルバムに入っている(例えば、青春歌年鑑とか)。勿論、各賞の受賞者のリストなどプラスアルファの情報はあるが、それもWikipedia等で調べられるだろう。だとすれば、ただ有名曲を並べただけのアルバムの存在意義は何なのか。もっと考えてやって欲しい。

 アルバムをVol.1(とまだ出ていないようだが、おそらくVol. 2まで。) という風に分けた理由もわからない。全50曲ならば、CD3ないし4枚で収まる。一気に50年分という方が、インパクトとしてはあるだろう。或いは、2回にアルバムを分けて出すのなら、大賞受賞の時の映像をDVDかなにかで付けるとかしたら良かったと思う。(最初の数回は確証はないが)当時のテレビの映像ならばテレビ局に残っているはずだし、YouTubeなどの再生回数でも結構な数があったと思う。そういったおまけがあれば、多少高くても買う人はいるのでは、と思う。

"ブルー・シャトー"(第9回レコード大賞受賞曲(1967年))
ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
1968年第10回の時の映像


"喝采"(第14回レコード大賞受賞曲(1972年))
ちあきなおみ


"勝手にしやがれ"(第19回レコード大賞受賞曲(1977年))
沢田研二

剣の女王と烙印の仔VI

剣の女王と烙印の仔VI
杉井光
メディアファクトリー
MF文庫J す-03-06
2010年9月30日 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-8401-3506-1
C0193
231ページ
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 シリーズ第6巻。

 これまでの王国軍対連合軍(反乱軍)という内戦の決着もようやく目処がつき、いよいよ対帝国軍という新たな段階に物語が進んでくる。こちらの物語の面での展開と同時に、欠かせない要素である烙印の方でも、また一段階進んでおり、この両面からの盛り上がり方が効果的に効いていて、どうなってくるのかますます期待が増している。

 こういったライトノベル系の作品だと、最初の1冊、もしくは舞台設定は魅力的でも巻を重ねるに従って、どんどんそこが見えてくるというか、つまらなくなっていく作品が多い中で、この作品は一定以上のクオリティを保っており、読む側としては非常にありがたい。ただ一点、難を挙げるとするなら、戦闘の場面で数の差というのはもっと強力要素であるということくらいか。1、2巻での戦闘でもそうだったが、ごく少数の精鋭が大多数の軍勢を打ち破るというのは、漫画などではあっても、よほど装備などに差がない限り無理だろう。その点、ちょっと甘い気がする。

 今後とも、高い水準の作品を書いてもらいたい。

2010年12月8日水曜日

Chrome Closed Clonicle 3 -クロム・クローズド・クロニクル-

Chrome Closed Clonicle 3 -クロム・クローズド・クロニクル-
日下弘文
富士見書房
ファンタジア文庫 く-2 1-3
平成22年11月25日 初版発行
ISBN: 978-4-8291-3587-7
C0193
342ページ
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 約9ヶ月ぶりの第3巻。シリーズ完結巻。

 一言で言ってしまえば、勿体ない、残念というというのが第一印象だ。1巻で提示された極限状態の世界とそこに生きる主人公たちは、登場人物たちが軽い点が気になったものの、その極限さ故に、物語世界としては非常に魅力的なものだという印象を受けた。2巻では、一歩ずつ進んでいけば良い所を、新キャラの登場、あるいは物語の展開等、一気に5歩も6歩も進んだように見えた。この辺りの性急さは、ライトノベルである以上、仕方がないものと考えていたが、3巻の状況を踏まえてもう一度考えてみると、2巻の段階で今回のような終わり方は既に半分以上見えていた気もする。

 どういう形で物語を終わらせるか、というのは重要であると同時に、非常に難しいものでもあると思う。この3巻についていえば、「連載打ち切りが数週間後に決まっている少年漫画」的な展開そのままといえる。つまり、ただひたすらエンディングに向かって突き進んでいく展開。

 この世界観には期待も大きかっただけに、この展開、終局には非常にがっかりした。完全に戦略、あるいはマーケティングミスだろう。そもそもこのタイプの小説はいわゆるライトノベルとしては、異質だろうと思う。だから、その段階でそれほど売れるものでないことは予測出来る。したがって、その時点である程度覚悟を決めて、じっくりと進めていくことを選択するか、あるいは、きちんとSFで勝負出来るような作品に仕上げて、そちらで勝負した方が良かったと思う。この種の設定なら、むしろSF読者の方がなじみがあるだろうし。

 ついでに、2巻の時も感じたことだが、イラストの質がイマイチだと思う。これならば、無理にイラストを入れるよりも、読む側の想像力にまかせてしまった方がいい。このあたりも詰めが甘いというか、全体的にもう一歩な感じが残ってしまう。次のシリーズでは、きちんと完成度の高い作品を期待したい。

The Flood

"The Flood"
by Take That
from album "Progress"
2010
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 まさにブリティッシュ・ロック。この1曲だけ聞いた印象だと、なんとなくManic Street Preachersとかと近い感じがする。これまで聞いたことがないバンドだったが、調べてみるとイギリスではかなり有名らしい。折角なので、他のも色々聞いてみようと思う。

cf. Link to Wikipedia on Take That, and on album "Progress"

2010年12月3日金曜日

"Shine" by Black Gold

"Shine"
by Black Gold
from album "Rush"
2009
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 ある意味とてもロックバンドらしい曲だと思う。良い。

cf. Link to Official Website, http://www.blackgoldmusic.com/
cf.Link to Wikipedia on Black Gold
cf. YouTube

"Becoming a Jackal" by Villagers

"Becoming a Jackal"
by Villagers
from album "Becoming a Jackal"
2010
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 こちらもアイルランド出身バンドの曲。これもそれほど激しくないので、仕事の時などに聞いていて邪魔にならない曲だと思う。ただ、それほどメリハリがあるわけでもないので、好き嫌いが分かれるとも思うが。個人的には嫌いじゃないが、ミュージックビデオがもう少し気が利いていると良いと思う。今のだと、合成した部分が丸分かりで、イマイチしょぼい印象を受ける。

cf. Link to Official Website, http://www.wearevillagers.com/
cf. Link to Wikipedia on Villagers
cf. YouTube

"When We First Met" by HelloGoodbye

"When We First Met"
by HelloGoodbye
from album "Would it Kill You"
2010
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 ポップな曲。特にどうということもない曲だが、聴いていて苦にならない。YouTubeのミュージックビデオの方も、やっていることはシンプルだが、これも面白い。コスト的にも高くならないだろうし。なんだかんだ完成度は高いと思う。また、この曲も3分にも満たないし、アルバムの他の曲も総じて短いというのも良いと思う。

cf. LInk to Official Website, http://www.hellogoodbye.net/wiky/#
cf. Link to Wikipedia on HelloGoodbye
cf. YouTube, Official Music Video

"No Surprise" by Friends of Emmet

"No Surprise"
by Friends of Emmet
from album "Coming Apart"
2010
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 非常に聴き易いメロディ、テンポの曲。彼らのHPによれば、ダブリン→LAということらしいが、元々英国のバンドというためか、途中のメロディで、ビートルズの"Across the Universe"と少し似た感じの所もあった気がする。バックの楽器の音もゆったりとしているので、ゆったりと聴ける曲だと思う。

cf. Link to Official WebPage, http://www.friendsofemmet.com/
cf. YouTube

2010年12月1日水曜日

冲方丁 公式読本 『天地明察』から『マルドッゥク・スクランブル』まで徹底解析!

冲方丁 公式読本 『天地明察』から『マルドッゥク・スクランブル』まで徹底解析!
洋泉社
洋泉社ムック
2010年11月25日 発行
ISBN: 978-4-86248-631-8
C9495
雑誌コード: 69044-99
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 冲方丁のムック本。

 天野喜孝との対談やインタビューなど、冲方丁がどう考えていたのか、また、どう考えているのかなど、冲方丁の「言葉」が沢山ある。また、野生時代やユリイカの特集に比べて、情報量が非常に多い。これまでの作品やインタビュー記事などから引用されている言葉も圧倒的だし、また、これまでに関わった小説以外の作品についても、網羅的に挙げており、非常に丁寧に作られている。その意味で、今後冲方丁を攻略していく上で、大きく役に立ってくれそうな本である。

ユリイカ 10月臨時増刊号 第42巻第11号(通巻586号)

ユリイカ 10月臨時増刊号 第42巻第11号(通巻586号)
青土社
2010年9月25日発行
ISBN: 978-4-7917-0213-8
C9490
雑誌コード: 68928-88
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 これも名前は聞いたことがあったが、読むのは初めてという雑誌の一つ。

 流石に総特集というだけあって、これまでの作品の解説は勿論、作家や書評家など色々な人の寄せた記事、或いは対談、書き下ろしとかなり盛りだくさんな作りになっている。個人的には、第3者の書いた記事などよりも、3本の対談が面白かった。

 養老孟司との対談で話していたが、この人は、解剖の歴史についてかなり調べていたらしい。もちろん、これは自身の研究との関連という面もあるのだろうが、自分はと言えば、「解体新書」やそれを誰が翻訳したのか、などの学校で習った知識で思考停止していたので、解剖の歴史を考える、というのはある意味、目から鱗というか、何か自分の知らない世界が少しだけ開けてきたような感じさえした。欲を言えば、この対談の記事として載っている後にどんな話をしていたのかが気になる。どうにも終わり方が唐突、というか、これから面白い話が始まるをというようにに終わっている気がした。

 夢枕獏との対談は、同じ作家同士のためか、話す内容もそちら方面が多く、また、最初こそかみ合っていないようにも見えたが、全体として、非常に楽しんでいるんだな、というのが目に見えるようで、読んでいるこちらも楽しくなってくるようだった。これまで夢枕獏という作家の作品を読んだことはなかったが、これを機に少し読んでみようか、という風にも思った。

 前二人との年齢差が比較的大きく、後輩が先輩に話を聞く、というような構図だったのに対し、篠房六郎とは同じような年代のためか、色々とホンネの等なものも見えて面白かった。残念ながら、篠房六郎の作品をほとんど知らないので、イメージしづらい部分もあったが、話している等の二人は意外と気が合っているようだった。

 全体としての出来もそうだが、この3本の対談だけでも読んでみる価値はあると思う。

野性時代 10 vol.83

野性時代 10 vol.83
Kadokawa 文芸 Mook
角川書店
2010年9月11日発行・発売
ISBN: 978-4-04-722133-8
C9495
雑誌コード: 62331-85
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 角川の野性時代の2010年10月号。

 冲方丁の特集があるということなので、読んでみた。この雑誌を読むのは初めてなので、通常どの程度のものなのかわからないが、それほど感心しなかった。もちろん、こういった文芸誌を読む習慣もないし、そもそも目当ての特集以外読んでないので、それ以外の所については何とも言えないが。

 角川ということで、ある程度やむを得ない気もするが、全体的に『天地明察』に偏りすぎに感じられる。冲方丁という作家について考えたとき、『天地明察』という作品は(というより他のどの作品もそうだと思うが)、あくまでもごく一部の面を表したものに過ぎないと個人的には思う。だからこそ、一つの作品ばかりに焦点を当てて、というやり方では不十分に感じる。角川なら、折角作品を幾つも出していたりと、少なくとも、全然つながりのなかった出版社よりは、より近い所にいるはずなのだから、表面的な情報にとどまらずに、もっと深い所まで踏み込んだようなものを期待したかった。

 全体としては、総力特集という割には、ごく普通の特集のように思えた。個人的には、同じ時期に出た、ユリイカの特集、あるいは洋泉社のムック本の方が、好みの面でも内容の充実度の面でも良かったように思う。