2010年12月1日水曜日

野性時代 10 vol.83

野性時代 10 vol.83
Kadokawa 文芸 Mook
角川書店
2010年9月11日発行・発売
ISBN: 978-4-04-722133-8
C9495
雑誌コード: 62331-85
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 角川の野性時代の2010年10月号。

 冲方丁の特集があるということなので、読んでみた。この雑誌を読むのは初めてなので、通常どの程度のものなのかわからないが、それほど感心しなかった。もちろん、こういった文芸誌を読む習慣もないし、そもそも目当ての特集以外読んでないので、それ以外の所については何とも言えないが。

 角川ということで、ある程度やむを得ない気もするが、全体的に『天地明察』に偏りすぎに感じられる。冲方丁という作家について考えたとき、『天地明察』という作品は(というより他のどの作品もそうだと思うが)、あくまでもごく一部の面を表したものに過ぎないと個人的には思う。だからこそ、一つの作品ばかりに焦点を当てて、というやり方では不十分に感じる。角川なら、折角作品を幾つも出していたりと、少なくとも、全然つながりのなかった出版社よりは、より近い所にいるはずなのだから、表面的な情報にとどまらずに、もっと深い所まで踏み込んだようなものを期待したかった。

 全体としては、総力特集という割には、ごく普通の特集のように思えた。個人的には、同じ時期に出た、ユリイカの特集、あるいは洋泉社のムック本の方が、好みの面でも内容の充実度の面でも良かったように思う。

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