2011年3月2日水曜日

縁起のいい客

縁起のいい客
吉村昭
文藝春秋
文春文庫 よ 1 44
2006年1月10日 第1刷
ISBN: 4-16-716944-4
C0195
222ページ
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 作家吉村昭のエッセイ集。

 この人の書いた小説を読んだことがない(というか、今回読んでみるまで全く知らなかった)ので、そもそもどういった作品を書く作家なのかわからずに読み始めたが、とても居心地の良いと言うか、穏やかになるエッセイだった。自身が執筆している小説のアイディアの話、歴史小説との向き合い方など、作家としての面について書かれた部分も勿論興味深いが、個人的には、最初の章の、特にテーマを絞らずに書かれたエッセイが最もエッセイらしいように感じた。何か事件が起きたわけでもなく。最後にオチがあるわけでもなく。本当に、日常の中の一コマを切り出してきたような、自然な感じが良いと思う。

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