傾物語(=カブキモノガタリ)
西尾維新
講談社
講談社BOX ニA-23
2010年12月24日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-283767-5
C0093
342ページ
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『猫物語(白)』に続く、新章の第2弾。八九寺真宵の巻。
八九寺真宵を前面に押し出しつつ、また、「<物語>史上最強の二人組が・・・」なんて宣伝文句を見て、勝手に勘違いしていたが、八九寺真宵はそれほどガンガンは出てこなかった。勿論、彼女に対してスポットが当たっているのは確かだが、当初想像していたのとは違った展開だった。
個人的な印象だが、シリーズを重ねるに従って、どんどん面白くなっているというか、「上手く」なっている、作品としてのレベルは上がっているように思う。勿論、作品によって、展開の仕方は同じではないし、また、どの作品にも、特にストーリー上意味のない、他愛のない会話が少なからず入っている。それにも関わらず、上手くなっているというのは、作品としてきちんと完成している、閉じているからだ。今作のストーリーはこのシリーズにおいてもかなりぶっとんでいる。一歩間違えば大ブーイング受けかねないほどの大技を使っている。にもかかわらず、それなりのところに落としている。そこが上手いと考える理由だ。また、ラストでの八九寺真宵との会話も良い。それで、すべて救われる。
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