2011年4月30日土曜日

メグとセロンVI 第四上級学校な日々

メグとセロンVI 第四上級学校な日々
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-8-34
2011年3月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-870386-4
C0193
321ページ
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 シリーズ第6巻。中身は短編2本と中編2本の連作集。一つ一つの話は独立しているが、時系列的に並んでおり、全体の大きな流れはつながっている。

 今回は、これまでとは少々趣きが異なっている。勿論本の構成もそうだが、何より描かれている視点が違っている。そして、そのため、読んでいて若干の違和感を感じた。4編収録されている内の2編は、いつもと同様の視点で。そのうち、最初の1編は以前少しだけ出てきたサブキャラクターのエピソード。ごく短いが、その人物像がよくわかるので面白い。もう一つ中編の片方が、いつもと同様のテイストになっている。

 それに対して、残りの2編は、片方はニック視点で、もう一方は、留学生の視点で書かれている。そのため、普段と同じメンバーが同じような会話をしているのにも関わらず、地の文が少し違っており、結果として受ける印象がちょっとずつ違っている。また、留学生の登場する話では、読者はこの留学生の視点から物語の世界に入って体験しているような見せ方をしている。いつもの視点に慣れているからなのかはわからないが、個人的にはこのやり方にどうにも最後まで馴染むことが出来なかった。

 一つ一つのエピソードは大きくないが、物語としては一応進んでいる。最後のところにあった「大変なこと」がどうなっているのか、ぜひ早く続きを読みたい。

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