2011年6月28日火曜日

ジャッジメント/Q

ジャッジメント/Q
天原聖海
講談社
講談社BOX アC-02
2011年4月1日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-283772-9
C0093
399ページ
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 前作『ファイナリスト/M』から約2年ぶりのシリーズ2作目。

 『ファイナリスト/M』がやや詰め込みすぎというか、どうにも焦点がぼやけてしまっているような印象を受けたが、それに対して今作は、量的な面でも質的な面でも大分シンプルになったように思う(それでも、400ページほどあるが)。量の方はともかく、質についてはもう少しがんばって欲しかった。謎解きの辺りで、もうひとひねりくらいあっても良いのではないかと思う。その辺りは若干の物足りなさも感じた。

 また、作品中では、ほんの数ヶ月しか経過していない、という設定だが、外の世界の時間の経過に併せて本の中の世界も若干変わっているように感じた。なんというか、主人公の相棒のAIが今の時代の方が馴染んでいるように見える。

清く正しい本棚の作り方

清く正しい本棚の作り方
(TT)戸田プロダクション
スタジオ タック クリエイティブ
2009年11月28日 発行
ISBN: 978-4-88393-358-7
C0072
199ページ
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 タイトル通り。

 このタイトルから、本棚にどういう本並べてどういう本棚を作るのか、というようなソフト面の内容を勝手に想像していたが、文字通りハード面の本棚づくりの本。残念ながら自分で本棚を制作することは、技術的にもその他の制約の上でも、まず不可能なので、内容は最早別世界の話に等しい。前半の話はパラパラと写真を中心に眺める程度しか出来ないが、後半の写真がカラーになっている辺りからは、より具体的なイメージが出来るので、眺めているだけでも色々面白いと思う。

究極の文房具ハック 身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる

究極の文房具ハック 身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる
高畑正幸
河出書房新社
2010年9月30日 初版発行
2010年10月30日 2刷発行
ISBN: 978-4-309-24526-3
C0034
128ページ
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 以前に、『究極の文房具カタログ マストアイテム編』を読んでみて、とても楽しそうだと感じたので、こちらも読んでみたが、結果的には自分の求めていた物とは違っていた。以前の本の主たるテーマが文房具そのもの、(特に、いわゆる高級文具ではなく、比較的安価に手に入るもの)その性能、使い勝手とうにスポットライトが当たっていたとするなら、今作では文房具(を初めとしたアイテム)は目的のための手段、といった位置付けだろう。

 残念ながら、著者の目的とアイテムの使い方は、自分の場合にあてはめてみるとあまり重なる部分は少なかった(勿論、色々と応用出来る知恵はあるが、やはり少しずれている部分はある)。従って、本書を前書のように十二分に楽しむ、という分けにはいかなかった。

 また、この本で紹介されているうちの一部はウェブサイトの連載で紹介されていた内容で、そちらでも参照出来る(写真等はカラーなので幾分見やすくなっている)。

cf. 文具王の「B-Hacks!」(誠 Biz.ID)
->-> http://bizmakoto.jp/bizid/bungkingindex.html

Best Selection II

Best Selection II
中島みゆき
Pony Canyon
1992
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 「黄砂に吹かれて」が聴きたかった曲だが、このアルバムで一番良かったと思うのは、「春なのに」の方だ。中島みゆきのセルフカバーバージョンは初めて聴いたが、柏原芳恵の歌うものよりもこちらの方が好きだ。この人がこんなにも柔らかく歌うとは思わなかった。これ1曲だけでも聴く価値がある。

cf. 『時代』


cf。『春なのに』


cf. 『黄砂に吹かれて』

2011年6月20日月曜日

SONGS

SONGS
山本潤子
Universal
2007
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 赤い鳥、ハイ・ファイ・セットの山本潤子によるJ-Popカバーアルバム。

 そもそも歌がうまいということは初めからわかっていたので、何の心配もしていなかったが、アレンジも含めて全体的に良かったと思う。「翼をください」に関しては、オリジナルのものと大分変えているので、どうしても違和感が残るが、他の曲に付いては、外れなく、どれも落ち着いた感じで非常に良かった。最近は何でもかんでもカバーするのがはやっている感じがあるが、やはりちゃんと歌える人が歌うのが良い。

2011年6月19日日曜日

ケモノガリ

ケモノガリ
東出祐一郎
小学館
ガガガ文庫 ガひ 1-3
2009年7月22日 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-09-451148-2
C0193
290ページ
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 好き嫌いが別れるであろう小説。

 まず何よりも小学館からこのような内容の詳説が出版されたこと、それ自体が驚きだ。立ち位置としては、講談社や集英社など他の大手の出版社と比べて一番遠い位置にいるであろう出版社であるのに。まして、1冊のみならず続巻が出ているということはそれなりに需要があったのだろう。その意味では、小学館側の読みが当たったとも言えるが。

 内容は、中盤以降、テンポ良く展開されていて多少荒っぽいながらも一応着地しているかな、という感じ。個人的には、そう嫌いではないが、といってこういうものばかりを読みたいとも思わない。読んでみての印象として、B級アクション映画のにおいがする、あるいは、男子中高生の妄想を描き出した、という表現が近いように思う。ある意味、特殊な才能を持つ主人公が的をバタバタと倒していく、というお約束の展開だ。この作品に付いて言えば、それがぎりぎりの所で破綻せずにバランスしていると思う。次巻以降でも同じことが出来るかどうかはわからないが。

デュラララ!!×9

デュラララ!!×9
成田良悟
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 な-9-37
2011年2月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-870274-4
C0193
339ページ
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 シリーズ9巻目。

 今回は、全編を通じて折原臨也が物語の中心にいる。これまでの巻でもいろいろと裏で糸を引くようなことは良くしていた、という印象があるが、これほどスポットが当たることは今回が初めて。勿論、今回も2転3転軽くどんでん返しがあるが、いつもに比べると、毒が少ない、というか幾分穏やかな感じだったと思う。そういう意味では、多少読み易いといえるかもしれない。読んでみての印象として、全体的にこの巻は閑話休題的な巻という印象を受ける。物語が次のステップに進むための準備にあるような感じがする。

2011年6月15日水曜日

ポップス同窓会 懐かしのエレキ天国

ポップス同窓会 懐かしのエレキ天国
King Records
1998
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 エレキのインストアルバム。

 どれもこれもが超有名曲で、また、演奏しているのが「寺内タケシ&ブルージーンズ」、「ノーキー・エドワーズ」、「井上宗孝とシャープファイブ」とこちらも申し分無し。演奏しているバンドによってアレンジが異なれば、当然自分の記憶の中のそれとのずれを感じてしまうことになるが、このアルバムに関して言えばそんなことはほとんどなく、聴いていて非常に心地よいというか、安心して聴くことが出来た。

 一点、要望というか、もっと丁寧に作って欲しかったのは、ライナーノート、解説の充実を願う。どれもこれも有名曲ではあるが、やはりリアルタイムでない限りはなかなか知らないことも多い。その辺りレコード会社は力を入れて欲しい。(もしかしたら、新品のCDには充実したものが付いていたのかもしれないが、残念ながら確認のしようがない)

 楽曲、バンドの解説ついでに、なぜ東海林さだお氏のイラストがついていいるのか。この辺も多くの人にとっては、謎だと思う。

2011年6月7日火曜日

シブミ〔下〕

シブミ〔下〕
トレヴェニアン
菊池光 訳
早川書房
ハヤカワ文庫NV NV-ト-3-4 NV-1106
2006年2月10日 印刷
2006年2月15日 発行
ISBN: 4-15-041106-9
C0197
341ページ
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Shibumi
by Trevanian
1979
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 シブミ下巻。

 『夢果つる街』とともに、タイトルは知っていたが未読だった本。この本に対しては、既存の枠組みでとらえるという行為は、意味がないどころか、却ってわからなくさせてしまうと思う。この作品がある面において「冒険」小説的な性格を有していることは、確かにそうだと思うが、それはこの作品のあくまでもごく一部を表しているに過ぎない。別の面を見れば、青春小説のようにも見え得るし、また、スリラーともいえる。そして、そのような言葉に還元することが困難な面をも有している。

 だからこそ、敢えて既存の枠組みにあてはめることは、この作品に対しては適当ではない。この作品は、それ自体が一つのジャンルといっても良いほど、独特な立ち位置にあるといえる。この作品が「世界中を熱狂させた」とある。それ自体はそうかもしれないし、そうなのだろうと思う。ただ、その内のどれだけが、この作品を理解し得たのか。この作品は読まねばわからないのは勿論だが、読んだ所で理解出来る保証はない。人によっては、何度読んでもダメだろう。

 基本的に、作品それ自体が面白ければ良いと思う。したがって、通常作者が誰であるとか、どういうつもりで書いたのか、といった国語の設問にあるようなことを考えるのは、どうでも良いことだと思っている。しかし、この作品に限っていえば、この作品の周囲にあるもの、背後に潜むものも気になる。こういう傾向の作家なのか。それとも、この「シブミ」が異端なのか。少し調べてみたいと思った。

シブミ〔上〕

シブミ〔上〕
トレヴェニアン
菊池光 訳
早川書房
ハヤカワ文庫NV NV-ト-3-3 NV-1105
2006年2月10日 印刷
2006年2月15日 発行
ISBN: 4-15-041105-0
C0197
344ページ
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Shibumi
by Trevanian
1979
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 シブミ上巻。感想は下巻とまとめて。

2011年6月5日日曜日

AGF マキシム インスタントコーヒー

マキシム インスタントコーヒー 2g x 100
AGF
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 スティックタイプのインスタントコーヒー2g x100本。

 同じタイプのブレンディの商品と比べると、こちらの方が若干値段が高い。ブレンディの商品と比べると、粉末のサイズが少し大きめで、同じサイズのスティックの袋がパンパンになっている。味については、こちらの方が少し苦めになっている。
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cf.ココデカウ楽天市場店へのリンク。

AGF ブレンディ インスタントコーヒー

ブレンディ インスタントコーヒー 2g x 100
ブレンディ インスタントコーヒー まろやかな香りブレンド 2g x 100
AGF
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 スティックのインスタントコーヒー。

 価格も安く、特別においしいとは思わないが、お湯さえあれば(水でもいけるらしいが)すぐに飲めるし、スティック1本でカップ1杯と分量的にも非常に扱い易いので重宝している。

 同じAGFの「マキシム カフェ・アラカルト」と比べると、こちらの方(両方とも)が粉末が小さくなっている。そのため、溶け残りの心配も小さく良い。若干味が薄めというか、苦みが抑えめではあるが、それを差し引いてもコストパフォーマンスは非常に良い。

 個人的な好みとしては、緑よりも赤の方が好きな味だ。
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cf. ココデカウ楽天市場店の商品へのリンク。

2011年6月3日金曜日

LIMIT(リミット) 3

LIMIT(リミット) 3
フランク・シェッツイング
北川和代 訳
早川書房
ハヤカワ文庫NV NV-シ-25-10 NV-1222
2010年7月20日 印刷
2010年7月25日 発行
ISBN: 978-4-15-041222-7
C0197
617ページ
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LIMIT
by Frank Schätzing
2009
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 LIMIT4分冊の第3巻目。

 1巻がやや長いイントロ、2巻で大きく動き出し、そして、この3巻では、並行して動いていた3つの事件がつながり、いよいよ事件全体の様相が見えて始めてきた。地球での動きはひとまず一段落し、その焦点は月に移りつつある。巻末にある4巻の予告を見ると、まだこのまま素直に終わらずに、もう一波乱ありそうなので、そこも楽しみにしたい。

  特に、1、2巻の展開などから漠然と予想していた展開を裏切る展開を見せているので、ラストでどのように持ってくるのか。アメリカの作家による作品は、映画に似ているというか、良くも悪くもシンプルな構造をしているのに対し、この作者の場合、そういう感じがないので、実際に読む楽しみになる点がいい。