2011年7月31日日曜日

USBハブ(4ポート)

USBハブ(4ポート)
バッファローコクヨサプライ
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 USBハブ。iMacにて使用。

 現在使用中のiMacのUSBポートがディスプレイの背面にあるので、ハブをつないでいる。ただ、コードが短いので、ハブにつなぐためにもそれなりに苦労しているので、十分に改善されているとは言えない。どうしても無理な体勢を取りがちなので、コードがねじれていたりといった懸念はあるが、今のところは問題なく使えている。

 その辺り若干の不満点はあるものの、値段的にも普通に家電量販店で買うと、なぜかハブ関係は高くつくので、この値段であれば十二分に元は取れていると思う。

2011年7月29日金曜日

ねじまき少女〔下〕

ねじまき少女〔下〕
パオロ・バチガルピ
田中一江・金子浩 訳
早川書房
ハヤカワ文庫SF SF-ハ-17-2 SF-1810
2011年5月20日 印刷
2011年5月25日 発行
ISBN: 978-4-15-011810-5
C0197
382ページ
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The Windup Girl
by Paolo Bacigalupi
2009
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 『ねじまき少女』下巻。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、キャンベル記念賞などいくつものSF関係の賞を幾つも受賞している。

 これだけ幾つもの賞を受賞しているとなると、読む前から相当期待値が高くなってしまうが、やはり多くの場合と同じく、プラスには働いていないと思う。結論から言えば、物足りないという印象を受ける。少なくとも、各賞総なめというほどの圧倒的な存在感は感じない(これらのうちの1つ或いは2つ位なら、まあ、わからないでもない)。

 今作の魅力は、なによりもこの舞台だろう。時代背景も含めた社会情勢や技術水準、あるいは様々な人間模様などここから色々な物語が派生してくる余地がある。本書は、章ごとに異なる立場の5人の視点から物語をみている。彼らはそれぞれの表の顔を持ちつつ、それとは違った思惑も同時の持っている。そのため、ただでさえ渾沌とした世界がより一層渾沌としている。

 今作は、どういう展開に向かって進んでいくのかわからないまま、最後まで突き進んでいくが、実際の事件が起きてからよりも、どちらかというと、背景となる舞台(や登場人物)を知るための章の方が多いように思う。そのため、中盤から終盤にかけての物語が加速して以降、淡白に感じるというか、やや物足りなさを覚えてしまう。

 巻末の著作リストのタイトルや訳者によるあとがきを見ると、今作と共通する舞台の作品も書いているようなので、そういう意味では、この1作で完成というよりも、この同じ舞台上で展開するシリーズ作品全体を通じて、ようやく完成といえる作品だと思う。

ねじまき少女〔上〕

ねじまき少女〔上〕
パオロ・バチガルピ
田中一江・金子浩 訳
早川書房
ハヤカワ文庫SF SF-ハ-17-1 SF-1809
2011年5月20日 印刷
2011年5月25日 発行
ISBN: 978-4-15-011809-9
C0197
391ページ
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The Windup Girl
by Paolo Bacigalupi
2009
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 『ねじまき少女』上巻。感想等は下巻とまとめて。

すぎやまこういち ゲーム音楽作品集

すぎやまこういち ゲーム音楽作品集
すぎやまこういち
2010
King Records
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 すぎやまこういちによるゲーム音楽の中から幾つかを集めたアルバム。本人による解説もあるので、そういう意味で貴重かも。

 すぎやまこういちがゲーム好きで、「ドラゴンクエスト」などの曲を作っていることは当然知っていたが、こんなにも多くのゲームに関与しているとは思わなかった。このアルバムの中で知っているゲームは、「テトリス2+ボンブリス」、「ドラゴンクエスト」と「風来のシレン」だけで、他の作品はゲームの名前すら知らなかったので、いまいちピンとこない部分はある(ゲーム作品としては知らないが、書籍など別の媒体の方は少し知っている)。「風来のシレン」とかは結構懐かしかったので、今度「シレン」のみのアルバムを探して聴いてみる。

ピタ貼りfor任天堂3DS

ピタ貼りfor任天堂3DS
ホリ
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 ニンテンドー3DS用の画面保護シート。

 とりあえずこの手の画面保護シートとしては、まずまずの出来ではないかと思う。説明が一度読んですんなりわかるほど、わかり易いわけでもないし、これを使っても完全にホコリや気泡を防げるわけでもない。ただ、シートを貼る時に、3DSの画面とシートの接着面との間に不純物が入る可能性を出来るだけ低くなるよう意図していることは評価出来る。あとは、どれだけ丁寧に作業するか(というか、手先が器用か)、という部分に依存してくるので、そういう意味では、製品に対する期待値としてはこれ以上を望むのは難しいと思う。

 個人的には、出荷の段階でシートを貼った状態で販売してくれる方が、たとえ1000円くらい高くなったとしても、ありがたい。

ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語

ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
ヴィトルド・リプチンスキ
春日井晶子 訳
早川書房
ハヤカワ文庫NF NF-366
2010年5月20日 印刷
2010年5月25日 発行
ISBN: 978-4-15-050366-6
C0140
203ページ
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One Good Turn: A Natural History of the Screwdriver and the Screw
by Witold Rybczynski
2000
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 ねじとねじ回しの歴史、起源を探った本。

 非常に興味深い。小さい頃から当たり前に存在していたねじ回しだが、こうして改めて考えてみると、確かに筆者の指摘している通り、あの機構というか、メカニズムはそれ以前のものから飛躍があるように思える。また、特に意識したことはなかったが、頭の部分の形状にも色々な経緯やそれぞれの利点があったりと、こちらもなかなか興味深かった。

 本書はいわゆるポピュラー・サイエンスという部類に属すると思うが、個人的には非常に良いと思う。というのは、長さが短いからだ。アメリカなどのこの手の本は、全体的に長く、具体的な例がこれでもかと続き、読み易さの一方で、途中で飽きてくるので、これぐらい簡潔だととてもありがたい。他方で、もっと図などの増やして欲しい。確かに、いくつかの図はあるが、正直ねじ、或いはねじ回しに詳しいわけではないので、名前を言われてもわからないし、機構的な説明を言葉でされてもなかなか想像出来ない。まして、数百年前のものなら尚更だ。

 本書の巻末の解説も良い。ここでは、ねじとねじ回しに限らず、もう少し広く日本のものづくりの現場などにも言及されているが、この解説も読んでみて非常に興味が湧くというか、楽しそうな印象を受ける。本書のねじに関する部分、および解説で書かれている現代のものづくりの現場など、映像で見ることが出来たら、結構面白いかもしれない。NHK辺りが余計な苦労話や物語など、脇道にそれずきちんとやってくれると良いと思う。

2011年7月24日日曜日

モレスキン「伝説のノート」活用術 記録・発想・個性を刺激する75の使い方

モレスキン「伝説のノート」活用術 記録・発想・個性を刺激する75の使い方
堀正岳 中牟田洋子
ダイヤモンド社
2010年9月9日 第1刷発行
ISBN: 978-4-478-01326-7
C0034
256ページ
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 Moleskineの本。

 Moleskineの活用法についての本といいつつも、手帳の書き方やら、書いた内容を後でどう活かすかといった、ハウツー本のような体裁をとっている。勿論、ダイヤモンド社から出版されていることを考えると、そういう作りもやむを得ない気もするが、あまり嬉しくない。勿論、得られた情報が全くないわけではないが、全体としては期待はずれというか、釈然としない感じがする。なんというか、内容云々以前に、本のコンセプト自体がイマイチというか、スタートから間違った方向に向かっているような感がある。

 最初のカラーページ数ページや途中にも何カ所か写真で、色々な人のMoleskineの使い方(つまり、実際の使用例)の写真が載っているが、個人的にはこういうものを期待していた。むしろ、そちら方面に特化して作った方が面白いし、言語化出来ない部分にMoleskineの魅力もあるのでは、と思う。読んでいるときは、筆者たちの個人ページで、そういう紹介をしているから、敢えて書籍では違うことをしたのかと思ったが、見てみると必ずしもそうでもないようだし、やはり作戦ミスだと思う。

食べる人類誌 火の発見からファーストフードの蔓延まで

食べる人類誌 火の発見からファーストフードの蔓延まで
フェリペ・フェルナンデス=アルメスト
小田切勝子 訳
早川書房
ハヤカワノンフィクション文庫 NF-367
2010年6月10日 印刷
2010年6月15日 発行
ISBN: 978-4-15-050367-3
C0120
493ページ
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Near a Thousand Tables : A History of Food
by Felipe Fernández-Armesto
2002
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 「食」という習慣から見た人類誌。

 とても興味深い。この本で紹介されているエピソードのいくつかは、以前にどこかで聞いたことのあるものだ。歴史の授業だったり、或いはテレビ番組などから仕入れられた知識も紹介されている。しかし、それらの教科書に載るレベルのエピソードは、必ずしも学会において評価されているものではなく、むしろ周回遅れくらいの説であったりする。ここで紹介されている説の中には、推測に基づくものも含まれているが(当然、ある行為がどのような精神、意図の下に行われたのかが、文書等で残されていない以上は推測による部分はあってしかるべきである)、それでも非常に面白いと思う。

 ただ、膨大な資料を参照しつつ、筆者の記述がどこに向かっているのかというのは、不案内な人間からすると必ずしもわかり易くはない。その点、巻末の解説が参考になる。解説者の見解も踏まえつつ、本書がどのように構成され、各章がどういう章であるのか完結にまとめられているので、事前に読むことで見通しが持てるというのは、こういったやや硬めの内容を読む際には、とてもありがたい。

2011年7月20日水曜日

ベルヌーイ家の人々 物理と数学を築いた天才一家の真実

ベルヌーイ家の人々 物理と数学を築いた天才一家の真実
松原望
技術評論社
tanQブックス 11
2011年7月10日 初版 第1刷発行
ISBN: 978-4-7741-4679-9
C3041
206ページ
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 タイトル通り、数学の理論ではなく、人物で見た数学史。

 ベルヌーイ家やオイラーなど、現代の数学において非常に重要な役割を果たした人々に関する書籍としてとても期待していたが、結果的には期待はずれだった。確かに、本書においてベルヌーイ家やオイラーの一面を紹介している、というのは当たっていると思う。ただ、それ以外の点がもっと充実して欲しかったし、もっと読み易い記述の仕方があったように思う。

 そもそも、非常に業績の偉大な人物が何人もいるのに、それをわずか200ページほどにまとめてしまうというのが、無理があったと思う。1章につき1人という構造は単純だが、そんなに簡単に割り切れるものでもなく、結果的に、非常に中途半端になっている。

 また、数学上の有名な定理や用語などが頻繁に出てくるが、それらに対する説明も不十分だと思う(ものによっては登場する文字の説明がないままつかわれているものもあった)。一般のレベルがどのくらいかはわからないが、本書に登場する内容を、十分な説明なしで最後まで理解出来る人は相違ないと思う。その点でも、いっそのこと数学的な内容はなるべく、立ち入らず人物に焦点を当てるなど何かしらの大胆な決断が必要だったと思う。

 記述の仕方に関しても、工夫が欲しい。本書は、2人の対話によって進んでいくという方とをとっているが、これも半端だ。というのも、本書の2人はどちらもかなりの数学の知識を有している。そのため、説明をする側と聞く側という立場が文脈によって、安定しない。その点も、よくあるように先生と生徒というよう立場をはっきりさせた方が、読み易くなったと思う。

 非常に面白そうなテーマを扱っているだけに、もう少し丁寧な本がよかった(この辺りについては、著者というより編集が頑張るべき所だと思うが)。

邪悪

邪悪
ステファニー・ピントフ
七搦理美子 訳
早川書房
ハヤカワ文庫HM HM-ヒ-6-1 HM378-1
2011年1月20日 印刷
2011年1月25日 発行
ISBN: 978-4-15-179101-7
C0197
478ページ
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In the Shadow of Gotham
by Stefanie Pintoff
2009
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 刑事と犯罪心理学の教授のコンビによるシリーズの第1作。アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞受賞作品。

 MWA新人賞他、いくつかの新人賞にもノミネートされたようで、それなりに期待して読んだ。確かにそこそこ面白いと思うものの、この作品が傑作かと言われれば、ちょっと違うかなという感じの、ある意味微妙な評価の作品。作品そのものの出来は、まずまず良いと思うが、受賞作品であるとか、或いは、内容紹介の文にある、「サイコ・サスペンスと歴史ミステリを見事に融合させた」といった説明、また、このかなり強烈なタイトルから、どうしても読む前の期待値が上がってしまい、その意味で若干損をしているかもしれない。

 個人的な見解としては、残念ながらこの作品がサイコだとも歴史ミステリだとも思わない。サイコというと、もっとぶっとんだ、それこそトラウマにでも残りそうな陰惨な事件と異常な犯人像をイメージするが、この作中の犯人はそこまで入ってないように思う。また、確かに舞台は20世紀初頭のニューヨーク近郊であるが、それだけで歴史ミステリというのは、頂けない。

 変な先入観を持って読まなければ、テンポも良いし、それなりにまとまっているのでなかなか良いと思う。また、この日本語訳が出版されたのが、2011年1月なのに、2作目の翻訳がすでに7月に出ていることを考えると、早川書房も結構力を入れているようなので、遠からず、3作目も訳出されるかもしれない。近年、中途半端に翻訳が止まることが多いので、このシリーズには頑張ってもらいたい。

Village Green Preservation Society

"Village Green Preservation Society"
Original by The Kinks, 1968
Covered by Kate Rusby, 2008
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cf. Link to YouTube
by The Kinks,
,

by the Kinks (Live in 1973),


by Kate Rusby,


cf. Link to Wikipedia
on The Kinks (English), (Japanese), and
on Kate Rusby (English), (Japanese),

2011年7月19日火曜日

ヴォイド・シェイパ The Void Shaper

ヴォイド・シェイパ The Void Shaper
森博嗣
中央公論新社
2011年4月25日 初版発行
ISBN: 978-4-12-004227-0
C0093
330ページ
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 スカイ・クロラシリーズに続く、中央公論新社での新シリーズ。

 まずは何より表紙がいい。スカイ・クロラシリーズと同じようなデザインで、とてもきれいだ。作品自体の評価は、人によってかなり別れるように思う。というのも、この作品においてはいわゆるストーリーというものがつかみづらいからだ。最近の森博嗣の本では、珍しいことではないと思うが、シンプルなわかりやすいストーリーを期待していると、なんだかわからないまま終わってしまうかもしれない。

 個人的な認識としては、京極夏彦の『死ねばいいのに』がこの作品ととても近いように思う。ある意味では、対をなしている、もしくはパラレルな関係にある、といえるかもしれない。どちらも、直接核心となる部分には触れずに、その周辺をまわることで、次第に輪郭がわかってくるという構造を持っている。その意味で、今作は正にタイトル通りの作品といえる。このシリーズがラストまで進んだ時に、最後に見えてくる形がどのような形なのか、興味深いと思う。

死ねばいいのに

死ねばいいのに
京極夏彦
講談社
2010年5月15日 第1刷発行
2010年8月9日 第5刷発行
ISBN: 978-4-06-216172-5
C0093
398ページ
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 少し前に、電子書籍でも同時発売するということで話題にもなっていた気がする。

 シリーズ外の作品、あるいは新シリーズの1作目というのは、先の展開が予測しにくい面があると思うが、この作品に関しても、その部分がかなり強く聴いていたのでは、と思う。ストーリーはシンプルで、とある事件を中心に、その周辺人物へ話を聞きにいくことで、事件の輪郭が、あるいは、被害者が徐々に見えてくるという話だ。その過程で事件が徐々に解決していくわけではなく、あくまでも事件そのものが見えてくるだけだ。その点では、なかなかこの作品がどのような結末を迎えるのかなかなか予想出来ない。何度も使えるてではないが、とても興味深いと思う。

 また、この本と続けて読んだ森博嗣の『ヴォイド・シェイパ』が作品の構造や、テイストは違えど、非常によく似たかたちをもっているように感じた。

2011年7月13日水曜日

The BEST History of GARNET CROW at the crest...[通常盤]

The BEST History of GARNET CROW at the crest...[通常盤]
by GARNET CROW
GIZA Studio
2010
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 2005年以来の2枚目のベストアルバム(通常盤)。

 いつもフォローしているわけではなく、たまに聴くだけだが、やはり非常に安定していると思う。このベスト盤には、以前のベストアルバムの曲も収録されているが、最近の曲と以前のものとを比べても、スタイルが大きく変わることがないので、安心して聴くことが出来る。ほぼ毎年に近い割合でアルバムを出していて、なおかつクオリティも安定している。ぜひぜひこのまま続いて欲しい。

cf. YouTube "夢みたあとで"




cf. "call my name"

2011年7月12日火曜日

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで
東川篤哉
小学館
2010年9月7日 初版第1刷発行
2010年12月6日 第7刷発行
ISBN: 978-4-09-386280-6
C0093
255ページ
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 2011年の本屋大賞受賞作品。

 前年の大賞受賞作が冲方丁の『天地明察』ということもあり、また、金持ちのお嬢様と執事、というベタながらも割合好みの設定であるので、結構期待して読み始めたが、正直期待はずれな出来だった。

 勿論、ミステリとしては解決編の前に一通りのヒントは提示しているし、この種のお決まりな展開も短編という制約を考えれば、出来はそう悪くはないと思う。そういう意味では、可もなく不可もなくといった、出来だろう。しかし、大賞受賞とか、何万部売れたとか、そういった情報のせいで期待値が大分高くなっていただけに、落差とはいわないまでも、純粋に評価されない分、マイナスに働いたように思う。

 あるいは、ミステリが好きな人間にとっては物足りないが、普段本を読まない人にとっては、このくらいの軽いものの方が読み易いのかもしれない(面白いと感じるかどうかは知らないが)。そう考えると、結構売れているのもわからないでもないし、そういった作品を書店が評価するのもわからないでもない。ただ、実際、作品に対して適切でない評価を周囲がして大騒ぎするという状況が、果たしていことなのかは疑問に思う。