ベルヌーイ家の人々 物理と数学を築いた天才一家の真実
松原望
技術評論社
tanQブックス 11
2011年7月10日 初版 第1刷発行
ISBN: 978-4-7741-4679-9
C3041
206ページ
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タイトル通り、数学の理論ではなく、人物で見た数学史。
ベルヌーイ家やオイラーなど、現代の数学において非常に重要な役割を果たした人々に関する書籍としてとても期待していたが、結果的には期待はずれだった。確かに、本書においてベルヌーイ家やオイラーの一面を紹介している、というのは当たっていると思う。ただ、それ以外の点がもっと充実して欲しかったし、もっと読み易い記述の仕方があったように思う。
そもそも、非常に業績の偉大な人物が何人もいるのに、それをわずか200ページほどにまとめてしまうというのが、無理があったと思う。1章につき1人という構造は単純だが、そんなに簡単に割り切れるものでもなく、結果的に、非常に中途半端になっている。
また、数学上の有名な定理や用語などが頻繁に出てくるが、それらに対する説明も不十分だと思う(ものによっては登場する文字の説明がないままつかわれているものもあった)。一般のレベルがどのくらいかはわからないが、本書に登場する内容を、十分な説明なしで最後まで理解出来る人は相違ないと思う。その点でも、いっそのこと数学的な内容はなるべく、立ち入らず人物に焦点を当てるなど何かしらの大胆な決断が必要だったと思う。
記述の仕方に関しても、工夫が欲しい。本書は、2人の対話によって進んでいくという方とをとっているが、これも半端だ。というのも、本書の2人はどちらもかなりの数学の知識を有している。そのため、説明をする側と聞く側という立場が文脈によって、安定しない。その点も、よくあるように先生と生徒というよう立場をはっきりさせた方が、読み易くなったと思う。
非常に面白そうなテーマを扱っているだけに、もう少し丁寧な本がよかった(この辺りについては、著者というより編集が頑張るべき所だと思うが)。
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