2011年7月24日日曜日

食べる人類誌 火の発見からファーストフードの蔓延まで

食べる人類誌 火の発見からファーストフードの蔓延まで
フェリペ・フェルナンデス=アルメスト
小田切勝子 訳
早川書房
ハヤカワノンフィクション文庫 NF-367
2010年6月10日 印刷
2010年6月15日 発行
ISBN: 978-4-15-050367-3
C0120
493ページ
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Near a Thousand Tables : A History of Food
by Felipe Fernández-Armesto
2002
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 「食」という習慣から見た人類誌。

 とても興味深い。この本で紹介されているエピソードのいくつかは、以前にどこかで聞いたことのあるものだ。歴史の授業だったり、或いはテレビ番組などから仕入れられた知識も紹介されている。しかし、それらの教科書に載るレベルのエピソードは、必ずしも学会において評価されているものではなく、むしろ周回遅れくらいの説であったりする。ここで紹介されている説の中には、推測に基づくものも含まれているが(当然、ある行為がどのような精神、意図の下に行われたのかが、文書等で残されていない以上は推測による部分はあってしかるべきである)、それでも非常に面白いと思う。

 ただ、膨大な資料を参照しつつ、筆者の記述がどこに向かっているのかというのは、不案内な人間からすると必ずしもわかり易くはない。その点、巻末の解説が参考になる。解説者の見解も踏まえつつ、本書がどのように構成され、各章がどういう章であるのか完結にまとめられているので、事前に読むことで見通しが持てるというのは、こういったやや硬めの内容を読む際には、とてもありがたい。

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