2012年12月18日火曜日

Janat 100P

Janat 100P
Janat
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 紅茶。消耗品。

 日に何杯も飲むので結構すぐになくなってしまう。色々試したけれど、味、値段、また保存のし易さなど、現時点ではこれがベストの選択。

3DS用充電USBケーブル『くるくる充電USBケーブル3D』

3DS用充電USBケーブル『くるくる充電USBケーブル3D』
ゲームテック
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 従来は付属の純正のアダプタから充電していたのだが、出先での充電などを考えて、PCから充電出来るものを購入。ケーブルの部分が巻き取り式でないものもこれより少し安い値段であったが、どうしてもケーブル類が多くなると絡まる等の面倒が起きるのでこちらをチョイス。価格的にも満足。理想を言うなら、一つのケーブルで何でも充電出来れば良いのだろうが、まだその段階にはないか。

USBハブ(4ポート)

USBハブ(4ポート)
Bufffalo
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 MacBook Air用にUSBハブを購入。そもそもはUSBポート2カ所を、有線LANともう一つはスマートフォンの充電に振り分けて使っていたが、iPad、3DSの充電など用途が増えたのでその対策のため購入。スマートフォンをはじめとして、どうしても満タン近くまで充電しようとするとそれなりに時間がかかるが、かといって、一日中PCのそばに張り付いているわけにもいかず、折角なので全部並行して行うことに。

 どうにもこのUSBハブは値段が高いものが多い気がするが、そこまでかけたくはないので、安いもので対応。特に問題なく使えているので十二分に元は取れるだろう。一点、気になるとすればPCにつないだときに、ハブが上下ひっくり返るのは使用だろうか、たまたまだろうか。使い勝手に問題ないと言えばないが、そこだけ気になる。

PERFECT SUMMER

PERFECT SUMMER
Sony Music
2010
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 夏の曲を集めたコンピレーションアルバム。この手の企画はもういい加減やり尽している感があるので、いまさら新鮮味はない。80年代から90年代の曲なので、割と聞いたことのある曲が多く、そういう意味では懐かしい感じもある。自分でPCからこういうプレイリストを作ると、似たような感じになってしまい、新鮮味に欠ける。その点、他人が作ったリストだと、自分にない感性で選ぶ、という新鮮さはあるが、やはり一度聞けばその点のアドバンテージもなくなる。そもそもの企画がもう厳しい、ということを作る側もきちんと認識した方が良いと思う。

2012年12月13日木曜日

コクヨS&T ハリナックス

針なしステープラー ハリナックス(ハンディタイプ)8枚とじ
コクヨS&T
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 針なしステイプラーを実際に買って使ってみた。他にもいくつかのメーカーから同種の商品が出ているようだが、今回はその中でも、個人利用の用途としては一番閉じる枚数の多かったコクヨの物を買ってみる。

 使ってみた感想としては、これはこれで結構面白い、というのがまず最初に浮かぶ。紙に穴をあけ、くるっと綴じる部分の機構が上に開いた窓から見えるところなどは面白いと思う。

 綴じる枚数をいろいろ変えて綴じてみると、商品の謳っている8枚までは綴じることが出来た。しかし、綴じる際に、このハリナックスの隙間に紙を差し入れて綴じ、その後に、綴じた紙を引き抜くのだが、綴じた分だけ厚さが増すため、すんなりと引き抜けなくなってしまっている。従来の針で綴じるタイプのホチキスのように、上下に開くようにすれば、回避できるように思うが、そうはなっていないようだ。

 また、8枚という綴数は通常の用途としては十分だろうと思うが、やはり従来のホチキスと比べると、まだまだサイズ的に大きいので、もう少し小型化すると、もっと普及するのでは、とも思う。

 今回は試したのはコクヨの商品だったが、商品の写真や各メーカーのページを見ると同様の機能の商品でも、それぞれ異なった形状、異なった機構によってそれを実現している点が、興味深い。この辺り、特許周辺のことを調べてみるのも面白いかもしれない。

サンスター はりとるPRO

サンスター はりとるPRO
サンスター
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 その名の通り、ホチキス(ステイプラー)の針を取るための道具。まあ、値段も高くはないし、まずまずのパフォーマンス。ごく一般的なサイズのホチキスに対しては有効だが、大きめの針に対しては、流石に厳しい。また、針と紙の隙間が小さかったりする場合、やはり苦労する。全体的には、ホチキスの後ろの部分を使って針を外すよりは、幾分か使いやすい、という程度。過剰な期待をしなければそこそこの働きをしてくれる。

2012年12月11日火曜日

キノの旅XVI ーthe Beautiful Worldー

キノの旅XVI ーthe Beautiful Worldー
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-8-38
2012年10月 初版発行
ISBN: 978-4-04-886980-5
C0193
251ページ
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 シリーズ16作目。

 「キノの旅」という作品の型、たとえば、一編の長さ、あるいは、各話の主人公を誰が務めるか、また、口絵イラストのショートショート、前後編をひっくり返している、などなど、いろいろな型があると思うが、もう十分に確立しているため、安心して読んでいける一方で、大きな驚きというがないというか、マンネリというか、なんとなく物足りなさも感じてしまう。

 現実の社会に対するアイロニー的な要素を含んでいるのは、特に珍しいと言うわけでもないが、今回はそういう要素が強い、というか多いような気がする。現実から切り離されたある種のファンタジックなところがこの作品の魅力だと思う。この辺りの現実世界と作品世界との距離の取り方が今回は、若干近いのかもしれない。人によっては、不満に感じるかもしれないとも思う。

2012年12月4日火曜日

iPadケース

 iPad(miniじゃない方)を購入したので、そのケースを色々と調べてみる。Apple純正の例の風呂のふたのとか、他にもいくつか見てみるが、全体的にやや高いという印象を受ける。画面に張るフィルムも安くても、1000〜2000円台でケースも買うとなると、流石に4000円とか5000円というのは、ちょっと出したくないか。このくらいの金額を出すなら、もう一つ上のスペックの機種にするとか、違うことにお金を使いたいと思う。

 また、Amazonとかのレビューをなんかを見ていると、ブックカバーのようなタイプのカバーケースで表面のカバーを磁石で固定するタイプのものの中には、防磁処理がきちんとなされていない物もあるようで、それでカード類がダメになったといった記述がいくらか見られる。これが実際どうなのか、という判断はつかないし、多分店の人とかに聞いても有意な回答を得られるとも思えないし、この辺はさける方が無難か。あとは、個人的にあまりごつい外観の物をつけたり、iPadに固定するタイプはさけたいので、袋状の、スリップインタイプのケース辺りが候補か。
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電子辞書ケース SPDA-EDC24G ネオプレン電子辞書ケース グリーン

電子辞書ケース PDA-EDC24G ネオプレン電子辞書ケース グリーン
SANWA SUPPLY
2009
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 SIIのSL-901X(SR-S9001)機用に購入。ジャストフィット。

 商品ページには、イヤホンやカードを一緒に収納とあるが、この辞書の場合だと、辞書だけでほぼ一杯、という感じなので、それ以外のものは入れない方が良い。ケースの強度はそれほどでもないが、辞書を傷から護るという点は十分だろう。イヤホンなどはそう多く使わないだろうから、そもそももたなければ良いし、カードなどは初めから辞書に入れておけば良い。どうしても、複数のカードをもつなら、別途カードケースに入れるなどした方が良いだろう。

 ちなみに、今回はサンワダイレクト楽天市場店から購入。期間限定とあるが、Amazonよりも安い価格で購入出来る。

電子辞書 SII SL-901X

SL-901X / SR-S9001
SII
2009
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 セイコーの商品ページ

 いくつか電子辞書の候補を探していたが(参考リンク)、結局のところ、このSL-901X機に決めた。ビックカメラやヤマダ電機などを見て回っても、かなり値段が高めの機種ばかりで、イマイチ参考にならなかったが、それこそ参考までのつもりで入った大学生協で期間限定で安く扱っていたからだ。もう3年も前の機種ということもあり、おそらくは電子辞書のケース共々、在庫整理のような意味合いもあるのだろうが、この機種を1万円以下の値段で買えたのは、嬉しい誤算だった。現物はなかったが、即予約。良い買い物だったと思う。

 今回買ったSL-901Xというのは、どうも大学生協での限定モデルのようで、普通はあつかっていないようだし、しかも、セイコーのホームページにすらのっていない有様だが、製品としてはSR-S9001機と同タイプらしい。必要としていた複数冊の英和+和英+国語辞典+シルカカード対応と網羅されており、少し前のものではあるが、十二分に使えそうだ。

 一方で、やはりいらない機能(辞書)も相変わらず色々入っている。日経文庫の各種用語辞典も正直使う場面があるとも思えないし(、そもそもこれを電子辞書で必要とする職業が創造出来ないし)、TOEICテスト関連のものも電子辞書でやるものでもない。各種資格試験にしても同様。おそらくは、出版社とかどこかとの契約辺りが原因なのだろうが、こういういらないものを詰め込むのは、マイナスイメージにしかならないし、実際、使う方としては良いことは何一つないと行って良い程なので、やめて欲しい。

 また、本体自体も、以前の機種と比較して、いくつか気になる点がある。まずは、画面を閉じた状態から開ける際に、手前側のボタンで開けるが、このふたの開くのが、若干固いというか、動きが重いのが気になる。すぐに使いたいことを考えると、もう少し速く動いてもらいたい。また、辞書機能を切り替えるボタンがQWEキーの上側に2列で並んでいるが、ボタンの数が多すぎて、どこを押していいのか分かりづらいので、せめて1列に収まるようにして欲しい。ついでにいうと、電源のオン/オフのボタンくらい形、あるいは色を変えるなど他のボタンと見た目も含めて変えて欲しい。こういうところでのストレスはあまり感じたくない。

 最後に、電子辞書そのものというより、周辺部での不満点を。そもそも3年も前の機種であることを考えると、今はもう改善されているのかもしれないが一応。まず、パッケージ。今回は、外箱がほぼ白一色で、機種名位しか情報がなかった。箱を見たのは会計のときなので、商品選びという意味では影響は無かったが、せめて収録されている辞書くらいは、写真とともに、一目で確認出来るようにして欲しかった。いがいと、この一覧性は重要だと思う。次に、説明書。厚い。厚すぎる。電子辞書の説明書で260ページはいらないだろう。特に中盤から後半まで、各辞書毎に順番に使い方を示す必要があるとは到底思えない。使い方なんて、実際使ってみれば大体分かるし、そもそもごく一部の辞書しか使わないのだから、そんなものはホームページにでものせておけば良い。そうすればパッケージを小さく出来るし、わざわざゴミを増やすことはないだろう。260ページ、pdfで8MBはいくらなんでも大きすぎる。

 細かいところは、不満点というか、改善の余地があるが思うが、値段を考えると十分すぎる程、元は取れると思う。あとは、もうすこし収録辞書の整理など、色々改善を期待したい。

2012年12月3日月曜日

iMacのHDDの交換(2)

 HDD交換プログラムに出したiMacのHDDが実際に交換されて戻って来た。電話でサポートセンターの人と話したときは、交換の必要がない場合は、そのまま戻ってくるとのことだったが、どうやら交換の対象だったらしい。(ついでにいうと、HDDが交換されたかされてないかも、事前に連絡は無く、箱を開けて初めて知った)

 ということで、以前の状態に復元しなければならなくなったの復元へ。 こちらもはじめてなので、以前に見たサポートページの手順などを思い出しつつ。今回は、タイムマシンから復元を選ぶ。

 バックアップデータのある外付けHDDを接続し、起動。新品のマシンの時と同様のデモ画面が始まる。で、その後に、ウィンドウに表示された選択肢の中から、タイムマシンから復元を選び、普通に進めていく。物の数分で、以前のようなデスクトップ環境になった(ように思えた)。

 ところが、この段階では、ファイルなどに関しては、以前の状態に戻っていたが、インストールしたアプリケーションなどはダメで、画面下のDcokなどを見ると、?マークがいくつも並んでいる状態になっていた。当然、FirefoxもダメでDropboxもダメ。さすがにこれではどうしようもないので、やり直し。

 まず考えたのは、バックアプデータに何らかの問題、たとえばデータの破損とか、そういったトラブルが生じていないかどうかだ。一応、表示されるダイアログに従い、変な選択はした覚えがないので、そういう故障の恐れが一番怖かった。しかし、もしそうだとすると、そもそも復元自体が出来なくなってしまう。今回は、ファイルなどのデータは無事だった訳だし、この可能性はないと考えて良さそうだった。

 ということで、Appleのサポートページからインストールディスクを使っての復元方法を調べ、今度はそちらでやってみる。手順通りに進めると今度こそ成功。バックアップの状態に復元できた。復元の途中、ダイアログに従い進めていたが、その途中で、画面上部のメニューバーからタイムマシンから復元といった項目を選ぶ必要があった。最初に復元したときは、これはしなかったので、もしかしたら、これば失敗の原因だったかもしれない。ただ、画面中央にウィンドウがあって、それに続けるとか、戻るとかいう選択肢が表示されている状況で、それ以外のところに目がいくかと言われると、ちょっと厳しいように思う。この辺りの操作性は、ぜひ改善してもらいたい。

 そもそも最初に、ヘルプセンターに電話をした段階で、インストールディスクの有無を尋ねられているので、それを使わずに済む最初の方法が少しおかしいと言えばおかしいのだが、やはり、復元の方法などはもう少し丁寧に説明があって欲しい。他のとは異なり、この種の作業はそうしょっちゅう行う物ではないのだから、方法を知らない人間もそれなりにいると思うのだけれど。どうも全体的に不親切な気がする。

「無限と連続」の数学 ー微分積分学の基礎理論案内

「無限と連続」の数学 ー微分積分学の基礎理論案内
瀬山士郎
東京図書
2005年9月 第1刷
ISBN: 4-489-00708-6
177ページ
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 タイトル通り、微分積分学の基礎レベル、高校で扱われるレベルの内容に対して、感覚的な理解ではなく、数学的に厳密な説明を与えることを目的とした本。扱われているトピックは相当限られており、物足りないようにも思えるが、一方で、この辺りの考え方を理解していれば、他の本もおそらく自力である程度読んでいけるだろうとも思える。そういう意味では、本書をじっくり読み、その内容を完全に理解するのが一番の早道なのかもしれない。

 読んでいて気になったのは、説明が非常に丁寧に書かれているところがある一方で、簡単にすませてしまっていて、もっと詳しく説明して欲しいと感じさせる箇所も少なからずあった。例えば、dy/dxの意味など類書にないほど丁寧な説明がある一方で、ε-δ論法のεとδの関係などの説明は特になかったし、関数の連続性についても、連続と一様連続がどう違っているかといったことへの言及はなかった。もちろん、説明の詳しさについて、濃淡が生じるのはしょうがないとは思うが、本書のように、非常に限られたトピックのみを扱っているのならば、どのトピックについても詳しい説明があっても良いと思った。

2012年11月28日水曜日

針無しステープラー

 針無しステープラーというか、ホッチキス。少し前に、IMFかなんかの国際会議の場でちょっとした評判だったとかいう記事が出ていた。ということで、ちょっとメーカーのウェブページで調べてみた。当然、もの自体は以前から知っていたが、まだイマイチパワー不足ということと、値段が高いということでスルーしていたが、最近はその辺りも改良されて、そこそこのコストパフォーマンスが期待できそうだ。

 ハンディタイプの手頃な値段のものを並べてみると、現時点では、コクヨのものがパフォーマンスが良さそうだ。

 コクヨ、PLUS、サンスターと並べてみると、そもそもの形状は勿論、紙を綴じるときの向きから、かなり異なっていて面白い。おそらくは、特許などの関連でそうなっているのだろうが、この辺も調べてみると面白いかもしれない。文房具の雑誌とかでこの辺の特集を詳しくやってくれないだろうか。

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プリンターの買い替え

以前から使っていたプリンターがもういい加減ダメそうなので、次のプリンターを検討中。色々調べてみると、全体的にいらない機能が多すぎる。そもそも複合機にしたところで、プリント以外の機能を使う機械もほとんどないし、そのくせ、今のプリンターよりもサイズが大きくなっているし(特に奥行きが致命的)。ちょっと前は、プリントオンリーの比較的安いのもあったんだけれど、その辺りのラインナップは減らしているのかしら。とりあえず、候補としては同じEPSONのPX-105辺りがビジネスモデルだけれど一番目的と合致している感じ。

旧型:PX-V780

新型:PX-105(予定)

これだと、
奥行き:240mm→264mm で微増で済むし、
横幅:435mm→392mm、
高さ:161mm→148mm に関しては収納時は一回り小さくなるし。この辺りがベストっぽい。
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2012年11月24日土曜日

iMacのHDDの交換(1)

先日使用しているiMacのHDDが交換プログラムの対象になっているとのメールが来ていたので、交換してみた。この種の交換自体が初めてだったこともあり、色々分からないところもあったので、気になったところなどメモ。

1.) まず、メールにAppleのサポートページへのリンクがあったのでそこへ行ってみて見ると、シリアル番号を入力して確認出来るようになっていたり、交換方法についていくつかの選択肢が示されている。Apple Storeに行けだの、サポートセンターに連絡しろだの。で、これらのリンク先を読んでみても、ほとんど役に立たない。というか、それ以上先の手順がイメージ出来ない。

 シリアル番号を入力すれば自分のが交換プログラムの対象になっていることが確認出来るが、そんなことはメールが来た時点で承知しているし。

2.) Apple Store 渋谷店に行って直接聞いてみる。(個人的にはあの環境は好きではない。どこに行けば自分の用が足せるのか分からないし、こう無秩序にわらわらと動き回っているのがイマイチ落ち着かない。実際今回も、奥の方の人に聞いたら、入り口付近まで戻されてここに並べという話になったし。はじめからどこに並ぶのか明確にしておいてくれれば良いのに)

 で、ジーニアスの人に事情を説明すると、シリアル番号を入力すると、どうやらその後に荷物の集荷を手配出来るようになっているらしい。最初にやった時には気付かなかったが、そういうシステムになっているらしい。

3.) 再びシリアル番号入力。何も起きず。番号を入力しても、その後の手続きには一向に進まず。また、どういう手順を踏めば良いのかも相変わらず不明のまま。結局、自分のマシンが交換対象だという確認のためだけのもののようだ。

4.) 再度Apple Storeへ。ということで、また、一から事情を説明すると、今度の人はシリアル番号を入力すると、荷物の集荷に進むという話など知らないという。まあ、実際そんなものはなかったし。で、サポートセンターに電話をしたか、という。当然しているわけもない。そもそもそんなことをしろ、という説明はどこにもなかったし。番号すら、そのページにはない。で、サポートセンターの番号を教わって帰宅。

5.) Appleのサポートセンターに電話。3度事情を説明する。で、ようやく要を得る。ただ、交換そのものが込み合っているとのことで、少し時間がかかるとのこと。まあ、そのくらいならOKだろうということで、日時を指定して終了。これで当面の課題は片付いた。

6.) 当日、某クロネコの会社がiMacを回収にくる。で、玄関で実際に箱詰めをするのだが、これがなんだか不安にさせるような作業っぷりだった。箱を組み立ててから、梱包用の段ボール、などを使って動かないように固定していくのだが、傍目に見ていても扱い慣れていないのが分かる。iMacのモニターの側をセロハン?(ビニール?サランラップの強いやつ)にあてて、箱に入れていくのだが、iMacのことを「モニター」と呼んだし。また、箱に入れていくと、きちんと収まらずに無理矢理段ボールをしめてテープで固定したし。おまけに、当日来る予定の人の変わりに来たとか言うし。預かり表は郵便受けのところに入れておいて良いかとか聞くし。まあ、結果的には無事だったから良いけど。

7.) 交換が終わり、こちらに戻ってきたのだが、連絡が無かった。集荷のときは、都合のいい日時を聞かれ、こちらで指定したのだが、配送の時にはそのプロセスは無かった。あったのは、「出発しました」メールのみ。こちらの都合のいい日時も聞かれず、いつの何時頃に届くのかも無く。回収よりも、配送の時間を聞く方がむしろ大事だと思うのだけど、どういうつもりなのだろうか。

日本農業の真実

日本農業の真実
生源寺眞一
筑摩書房
ちくま新書 902
2011年5月 第1刷
ISBN: 978-4-480-06608-4
C0261
206ページ
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 農政に長く関わって来た著者による分析。

 食料自給率やらTPPやら農政に関連するテーマも昨今話題になって来ているが、それらの事実関係、歴史的な経緯などを解説した本として、非常にタイムリーだと思う。そもそも農政に関わる政治家が口にする「カロリーベースの食料自給率」なる言葉が、不自然だということする認識していない人が多いのではないか。こういった適切でない指標で評価している限り、適切な対処法など出来るわけもなく、まずは事実認識の部分から根本的に改める必要があるだろう。また、2011年に出版された本でもあり、最近の争点となっているTPPなどについても解説がある点がありがたいと思う。

 こういった歴史的経緯や事実関係についての説明が充実している一方で、将来に向けてどうあるべきで、どういう政策が有効なのか、それを(財源も含めて)どう実行に移すのか、という具体的な部分については、若干歯切れが悪いようにも感じられる。このあたり、気になる部分はあるものの、最低限必要な知識を整理するという意味では、本書は非常に有益だと思う。

電子辞書用セミハードケース FC200G(SII)

電子辞書用セミハードケース FC200G
SII
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 先日電子辞書を買い替えたときに、付属で付いて来たケース。最初は別途買わずに済むので得をしたと思ったが、ケースを開けて実物を手にしてみると、残念な出来だった。サービス品というよりは、むしろ売れずに残っている在庫を処分しているのではないかというくらいの話じゃないのかと疑いたくなるくらいのものだった。サードパーティ製でももっとまともなものを作ってくるだろうことを考えると、なぜ純正品としてこのクオリティのものを出して来たのかがわからない。

 何が悪いというか、一言で言ってしまえば、使う側が何を求めるのか全く考えていない商品だという感じだ。純正品でありながら製品サイズに合っていない。従って、ケースの中で固定されずに動いてしまう。それを防ぐために粘着シート(両面テープ)で固定しろ、ということなのだろうが、初めからケースのサイズを合わせておけば良いだけで、これは電子辞書とケースと両方を自分たちで作っている以上やれば出来るのだから、ぜひやってもらいたい。ついでにいうなら、この粘着シートを貼るためにケース内にある透明フィルムなるものもいらない。これのせいで全く使われない無駄なスペースが出来ている。

 色々設計の悪さはあるが、一番気になるのはでかいことだ。電子辞書の使用される状況を考えると、色々な場所に持ち運んで使うということが当然考えられ、そのためにはカバンに入れられる大きさというのが重要な条件になってくる。一番厚いところで、3cmを少し超える程度の厚さというのは、それこそ辞書を一冊もっているのと同じ位のスペースをとる。わざわざ電子辞書のメリットを殺すような設計をするようなデザインだと思う。

 こういったマイナス面と引き換えに、結構な強度をもつケースになって入るが、それでも日常的に使うことを考えると、これらのマイナス面を補う程の優位性はないと思う。

2012年11月14日水曜日

ケモノガリ3

ケモノガリ3
東出祐一郎
小学館
ガガガ文庫 ガひ 1-5
2011年2月
ISBN: 978-4-09-451253-3
C0193
311ページ
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 シリーズ3巻。

 1作目からかなり無茶な内容だと思ったが、相変わらずの無茶苦茶ぶり。ここまでやってくれるとそれはそれで安心、というかもう、気にならなくなってくる。「イヌガミ」やら「アストライア」やら色々出てくるけれど、ちゃんとそれぞれが機能しているところなど、ただ無茶なだけでなくちゃんと作品として面白いのが良い。

桜井政博のゲームを遊んで思うこと

桜井政博のゲームを遊んで思うこと
桜井政博
エンターブレイン
ファミ通Books
2012年4月 初版発行
ISBN: 978-4-04-728028-1
C0030
191ページ
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 正直この文章(というかコラム)で触れられている話題の多くは、ほとんど知らないことが多い。海外のゲームなどはやらないし、国内のものに限っても数としては少ないし、新しい方面に手を出すこともあまりないので、ファミコンの話など少し古めの話題能登気に着いていける程度だ。その意味では、多分このコラムの魅力とかはほとんど分かっていないのではと思う。

 ただ、分からないなりにもいくつか興味深いと感じたこともある。日本における「リアル」と海外で求められる「リアル」の違いなどは非常に興味深いし、おそらくはゲーム以外の分野についても当てはまる指摘なのだと思う。また、「PRESS START」についても同様で、今まで特に気にしたことがないが、扱われている楽曲の選曲などを見ると、かなり自分の好みと近いゲーム音楽を選んでいるようだった。実際に足を運んでというのも、なかなか出来そうにないので、CDやDVDなどがあると良いと思った。今のところ、Anniversary版があるようだが、毎年のコンサートの様子そのままのものをぜひ作って欲しい。

2012年11月9日金曜日

SII 電子辞書 SR-G6001M

SII 電子辞書 SR-G6001M
セイコーインスツル
2009
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 セイコーの製品紹介ページ

 機種としては、ちょっと前のもの。そのため、既に生産終了、後継機種も出ている。ただ、メーカーのページで主に扱われているものを眺めると、正直いらない(ほぼ確実に使わないであろう)辞書というか、コンテンツが大量に搭載されていて、おまけに価格は高くなっていて、げんなりする。NHKのラジオ英会話なんていらないし。

 これだけ、ネットが普通に使える状況であれば、むしろベーシックなモデルをいくつかバリエーションそろえて出して欲しい。結局のところ、欲しいのは、英和辞典(大)数冊と、国語辞典くらいなのだから。後は、既にもっているコンテンツカードがきちんと機能すればそれで良い。現実的に電子辞書に3万も4万もは出せない、というか出したくない。他のメーカーはちらほら、そういったも出るも出しているようだし、セイコーも頑張ってもらいたい。ビックカメラいっても、ほとんど置いてないし、探す苦労を減らす意味でも本当に頑張ってもらいたい。

2012年10月30日火曜日

iBUFFALO【マウスパッドがなくてもOK!! ガラステーブル・透明シートの上でも使える】超高感度BlueLED有線マウス 2.4GHz 5ボタン Sサイズ ブルー

【マウスパッドがなくてもOK!! ガラステーブル・透明シートの上でも使える】超高感度BlueLED有線マウス 2.4GHz 5ボタン Sサイズ ブルー
iBUFFALO
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 Appleの無線マウスから変更。非常に快調。

 電池を結構頻繁に替えなければならなかったこと、また、(使っている環境のせいもあろうが)しょっちゅう接続が切れて、マウスが効かなくなったりといったことが続いたので、Appleのマジックマウスから変更。結果大正解。

 1. 有線接続であるため、当然電池の心配はない。
 2. ブルーLEDのためか、下がなんであってもほとんど問題なく使える。
 3. 接続コードが必要以上に長くないため、邪魔にならない。

 この辺りマウスに必要な性質をほとんど満たしていること、(ついでにいえばサイズが小さい点もグッド)、コストパフォーンマンス的に申し分無し。

 一つ疑問なのは、商品名にもある「5ボタン」。左右のボタンと、中央のトラックロール。ボタンと呼べるものはそれしかないのだけど、残りは一体?

ブレイブリーデフォルト

ブレイブリーデフォルト
SQUARE ENIX
2012
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 思いのほか、評判が良さそう。体験版をやる限り、いくつか不満点はあるものの、結構面白そうだし。買うべきか、買わざるべきか。問題は時間か。

2012年10月27日土曜日

蓮華君の不幸な夏休み3

蓮華君の不幸な夏休み3
海原育人
中央公論新社
C-NOVELS う2-9
2011年11月
ISBN: 978-4-12-501166-0
C0293
209ページ
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 シリーズ第3巻。

 この巻で完結するかと思いきや、完結せず。予想外。途中までは予想通りに、ラスボスに向けて順調に進んでいると思っていたら、いつの間にやらページも終盤へ。結局次へ続く、と。たぶんこれが一番予想外の展開。しかも、1から3巻までが数ヶ月間隔で、まあ、コンスタントに出たのに対して、3巻が出てから、ほぼ1年経つのに4巻についての情報は特になく。このまま放置というのは勘弁して欲しい。折角楽しんでいるのだから、最後まできちんと着地して欲しい。

蓮華君の不幸な夏休み2

蓮華君の不幸な夏休み2
海原育人
中央公論新社
Cノベルス う2-8
2011年4月25日 初版発行
ISBN: 978-4-12-501150-9
C0293
221ページ
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 シリーズ2巻。

 1巻で放っておいた友人がらみで事件。これ自体が、どうこういう話でもないが、自分の能力を認識したり、ラスボス戦に向けての地ならしとか、まあ、必要な展開。どうケリを付けるか。

蓮華君の不幸な夏休み1

蓮華君の不幸な夏休み1
海原育人
中央公論新社
C-NOVELS う2-7
2010年12月20日 初版発行
ISBN: 978-4-12-501133-2
C0293
222ページ
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 シリーズ1巻。

 目つきが悪く、貧乏とか、どこかで聞いたことのある設定の主人公が、或る日、異能を手にしてウンタラカンタラ。という感じで、物語そのものは、まあ、どこかで聞いたことのある要素がいろいろ入っている状況なので、その辺りの「新しさ」というのは,特にない。

 ただ、読んで面白い。だからそれでOK。『ドラゴンキラーあります』のシリーズでも感じたことだが、それぞれのキャラクターがクセがあって、それがぶつかり合う。そこでの会話、あるいはバトルが面白い。また、異能な世界であっても、ちゃんとその世界の中でのルールはあり、また、それを裏切るようなこともしてくる。その辺りのさじ加減が面白い。

カンナ 京都の霊前

カンナ 京都の霊前
高田崇史
講談社
講談社ノベルス タS-38
2012年7月
ISBN: 978-4-06-182822-3
C0293
262ページ
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 シリーズ9作目にして、完結巻。

 無事完結といえば完結だが、イマイチ消化不良な感がある。結局のところ、このシリーズは重大な歴史の真実が書かれた社伝がキーになるわけだが、その扱いに付いてもどうも釈然としない。また、ストーリーそのもの、登場人物たちについても、もっと違った処理の仕方があるという風に感じてしまう。

 このシリーズで扱われている歴史は(当然それが真実であるかどうかは別にして)、非常に重要なものだと思う。そして、それらのための物語を作ったのだろうと思うが、そちらの、手段としての物語がどうにも微妙になっているため、主役よりも脇役の方に目が行きがちなところが勿体ないと思う。

大学入試問題で語る数論の世界 素数、完全数からゼータ関数まで

大学入試問題で語る数論の世界 素数、完全数からゼータ関数まで
清水健一
講談社
講談社ブルーバックス B-1743
2011年10月
ISBN: 978-4-06-257743-4
C0241
238ページ
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 良い本だと思う。

 数論の世界そのものは、奥が深く、こんな新書サイズの本で分かる程簡単な話ではないが、それでも、非常に分かり易く書かれていると思う。大学入試問題を解く当事者たちは、当然、背後にこんな問題が隠れているなど意識して解いているわけではないだろうが、こうして実際に見せられると、反論の余地はない程、そのままだったりする。こういう仕組みを透かして見せられる、という体験を出来るというのは本当に貴重な経験だと思う。

 また、参考文献が載っている点も良い。やはりこの本にしたところで、「分かった気になる」レベルを超えられない以上、その先に進むための道しるべを示してくれるのはとてもありがたい。未知の分野を自力で探索するのと、道を知る人にガイドしてもらうのでは雲泥の差だろう。本書を読んだうちのどれくらいの割合が、他の本に当たるのかは定かではないが、こういう配慮の出来る人の書く物は信用出来ると思う。

2012年10月26日金曜日

謎解きはディナーのあとで2

謎解きはディナーのあとで2
東川篤哉
小学館
2011年11月 初版
2011年12月 第4刷
ISBN: 978-4-09-386316-2
C0093
271ページ
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 シリーズ2作目。

 前作1作目は本屋大賞なんてものをとってしまったがために、必要以上に注目され期待された反動で、イマイチ期待はずれ感があったが、今作は作品の水準もある程度分かっているので、そういう意味での余計なノイズは入らなくてすんだ。

 読んでみての感想は、「うん、やはりこんなもんか」と良い意味でこちらの期待にほぼ沿った内容だった。そもそもが、「本格」とか「重厚」とかそういうテイストを狙わず、軽めのものだと考えれば、非常に妥当な水準だと思う。数を重ねたこともあってか、結構ハメを外しているというようなところもあるが、気になるのはそれくらいで、後は良かったのではないか。

 ドラマになったり、舞台になったりと、ぞういう雑音が多いが、そんなものに惑わされずに続いてくれれば良いと思う。

Postcards From A Young Man

Postcards From A Young Man
Manic Street Preachers
Sony Music
2010
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 前作『Journal for Plague Lovers』はちょっと特別で、通常モードに戻った感じ。勿論、期待通りというか、ちゃんとらしさはあるのだけれど、前前作『Send Away the Tigers』の印象が強く、どうしてもそちらの方が良かったなあ、という気になってしまう。どうしたものか。

 これは彼らの問題ではなく、レコード会社の問題なのだが、日本版だけどうしてこう高いのだろうか。ボーナストラックが1、2曲入っただけで値段が一気に上がるというこの手法はいい加減やめてもらいたい。今更そんなせこい商売してどうするつもりなのだろうが。

 "Postcards from a Young Man,"
by The Manic Street Preachers

2012年10月25日木曜日

クラッシュ of the Kindle for Mac

Kindle for Macにアクシデント。

これまでは、一応アプリケーションをインストールして、Amazon.comから何点かダウンロードしていたものの、これといって特に読むことなく放置していたのを、ふと思い立って読んでみようとしたところトラブル発生。

起動しない。

クリックする時に少しずれてきちんと起動出来なかったかと思い、改めてクリックするも特に変化無し。クリックした時にKindleのアイコンが一度ジャンプするものの、一回で跳ぶのをやめる。普通ソフトを起動したときは何回かジャンプし、アイコンの下にランプがつくはずが、一度跳んだきり反応せず、当然ランプもつかず。

アプリケーションの強制終了ウィンドウを開けて挙動を見てみると、一瞬だけソフトが立ち上がるものの、すぐに消えてしまっている。何分前回いつ起動したのか思い出せない程久しぶりなので、原因の予測も難しい。おそらくは、Mac OSのアップデートか、ウィルス対策ソフトか、その辺りだろうと思うものの、それ以上の特定は出来ず。 

原因は特定出来ないままだが、以下対処法。検索してみたところ数は多くはないようだが、見た事例がある模様。そこでの方法を試したところ、無事復活。

1. アプリケーションフォルダのKindle.appをゴミ箱へ。
(Windowsの方はアンインストールまでソフトに備わっているのかもしれないが、Mac版のはそこまで付いていないようなので、あるいは気付かないだけかもしれないけれど、そのままゴミ箱へ)

2. Amazon.comからKindle for Macを再度ダウンロード、ソフトを解凍し、アプリケーションフォルダへ。
(アプリケーションをダウンロードする時に、ソフトのバージョンなどがファイル名についていないので、以前のと比べてどの程度新しいとかは不明)

以上で、Kindle for Macは復活。普通に起動出来るようになった。そもそもクラウド上で管理されているので、ソフトを起動した時点で、前回と同じ状況を再現出来るというのはこういう時に強いと実感。

ようやくAmazon.co.jpも正式にキンドル発売のアナウンスメントをしたし、色々と使う機会が増えそう。

うみねこのなく頃に散 Episode5 End of the golden witch (上)

うみねこのなく頃に散 Episode5 End of the golden witch (上)
竜騎士07
KEIYA 考証協力
講談社
講談社BOX リA-26
2012年7月
ISBN: 978-4-06-283757-6
C0093
386ページ
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 展開編第1弾。

 出題編から随分間が空いているので、どんな話だったかを思い出しつつという感じ。KEIYA氏による考証協力という点が新しいところなのだろうが、そもそものオリジナルを読んでいないので、それがどの程度の影響を持っているのかは判断出来ない。むしろ、出版の間隔を短くしてくれた方がはるかにありがたい思う。今回も上巻が7月で下巻は10月現在まだ出ていないという状況。ある程度目処が立ってから、一度に、あるいはせめて二月続けて刊行とか、少し読む方にも配慮して欲しい。

2012年10月21日日曜日

イスカリオテVII

イスカリオテVII
三田誠
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-10-11
2011年5月10日 初版発行
ISBN: 978-4-04-870529-5
C0193
291ページ
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 シリーズ第7巻にして完結巻。

 まあ、可もなく不可もなく、無難に完結したかなという感じ。このシリーズは初めから、長大な物語にならないことは分かってたいたので、あとはそれをどう展開し、まとめるかというところが焦点だった(背景となる世界や主だった登場人物など、重要な要素は第1巻の時点で面白いというのはほぼ分かっていたし)。特に、前巻6巻のラストがほぼ物語全体のラストといっても良いような終わり方をしていたというのもあり、いかに説得力のある終わらせ方をするのかというのが興味があった。その点では、色々な決着の付け方はあるだろうが、まあ、無難な終わり方だったのかと思う。勿論、これがベストとは主はないが、といって悪いという程でもない。それなりに重厚な舞台設定でもあったし、全体的には、もう少しじっくりといっても良かったのかもしれない。

2012年10月19日金曜日

Kamien, Schwartz, Dynamic Optimization [2nd Ed.]

Dynamic Optimization: The Calculus of Variations and Optimal Control in Economics and Management [2nd edition]
by Morton I. Kamien, Nancy L. Schwartz
Dover publications
2012
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Kamien & SchwartzのDynamic Optimizationの本がDoverから出るらしい。2nd editionとあるので、1991年のElsevierのものと同じになりそう(ページ数も数ページ違うだけだし、たぶんこれだろうと思う)。

1991年の2版が中古で10000円を超えている現状では、2000円程度で出版されると非常にありがたい。

2012年9月21日金曜日

超整理手帳 2013

超整理手帳 2013
野口悠紀雄 監修
講談社
2012年9月
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BLEACH Spirits Are Forever With You I

BLEACH Spirits Are Forever With You I
久保帯人 成田良悟
集英社
JUMP J BOOKS
2012年6月
ISBN: 978-4-08-703265-9
C0093
291ページ
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 成田良悟によるBLEACHノベライズ、2分冊の1冊目。

 感想は2巻とまとめて。

BLEACH Spirits Are Forever With You II

BLEACH Spirits Are Forever With You II
久保帯人 成田良悟
集英社
JUMP J BOOKS
2012年6月
ISBN: 978-4-08-703266-6
C0093
499ページ
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成田良悟によるBLEACHノベライズの2分冊の第2巻目。完成度は高い。

最初(I巻目の前半など)の内は、どうにも違和感があった。何しろ、普段は漫画で、つまり絵とセリフで読んでいる作品を小説として読むというのは、変な感じだった。特に、漫画本編では出ていないキャラなど、手探りのまま読んでいたのだが、各キャラのセリフなど、非常に雰囲気があり、本当にセリフだけで誰が喋っているのか区別出来るほどだった。

 今回は「痣城剣八」という人物を中心に物語が進んでいるが、それぞれのキャラクターがどんな思惑で行動しているのか、それが裏にきちんとあるのがわかるというのもいい印象を受けた。巻末で原作者の久保帯人氏がコメントしているが、本当にBLEACHを好きで読んでいる人が書いた作品だという印象を受けた。この作品自体は、本編には関係ないのだろうが、これ自体で映画なり、OVAみたいなものを作っても良さそうな程の完成度だったと思う。この水準の作品になるなら、今回に限らずまたやって欲しい。

 特に本編とは関係ないが、I巻とII巻でページ数がかなり(約200ページほど)違うのは、何かあるのだろうか。勿論、展開による部分も大きいと思うが、どうせならもう少しバランスをとっても良さそうなのに。

剣の女王と烙印の仔VIII

剣の女王と烙印の仔VIII
杉井光
メディアファクトリー
MF文庫J す-03-08
2011年11月
ISBN: 978-4-8401-4296-0
C0193
294ページ
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 シリーズ8巻目。完結巻。

 正直物足りない。最初の1、2巻目で展開されていた世界観というのは、非常に魅力的なものに見えた。全体としては、大規模戦闘シーンなどいくつか不満点はあったものの、そういったマイナス要素を含めてみても、結構期待していたのだが、中盤以降、何というか普通の作品になったように思う。勿論、普通で悪いことはないのだろうが、もっと良いものになる可能性があっただけに非常に勿体ないと思う。

 ラストの締め方にしても、これはこれで一つの終わらせ方ではあると思うが、もっと良い終わらせ方もあったのではないかという気がする。読む側としては、一定期間毎に続編が読めるというのは、非常に魅力的ではあるが、時には、時間をかけてよりベターな作品として完成する方が良いと思う。この辺りは作者というより編集する側、出版する側にも責任はありそうだが、その辺りはちょっと考えてもらいたい。

魔界百物語1 SEASON 1 妖精鬼殺人事件

魔界百物語1 SEASON 1 妖精鬼殺人事件
吉村達也
飯塚書店
2011年10月
ISBN: 978-4-7522-7001-0
C0093
399ページ
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 イマイチ物足りない。掲げている風呂敷が大きいため、その分物足りなく見えてしまう。

 100巻完結を目指すとか、あるいは各SEASON毎に一区切りをといわれても、正直ピンと来ない。もちろん、ある程度まとめて読めば見えてくるものもあるのだろうが、この1冊だけを読んでも、消化不良のまま残ってしまう部分が多すぎる。主人公の過去だったり、謎の人物QAZだったり、以前このシリーズを読んだことがある読者にとってはなじみがあるのかもしれないが、初めての人間に対して、やや不親切だと思う。

メグとセロンVII 婚約者は突然に

メグとセロンVII 婚約者は突然に
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-8-37
2012年5月
ISBN: 978-4-04-886596-8
C0193
367ページ
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 シリーズ第7巻。完結巻。

 この作品に限らず、多くの作品では、予想外の展開とか、どんでん返しとかが結構重要なファクターになってくるだろう。それに対して、このシリーズは第1巻のところから、ラストでのハッピーエンドがある意味わかったままでスタートしているので、そういう意味での何が起こるかわからない、という緊張感はあまりなかった。それでもラストを知っていたとしても楽しめる作品というのは非常に良いと思う。正に大団円。

アニメ『化物語』副音声副読本(下)

アニメ『化物語』副音声副読本(下)
西尾維新
講談社
講談社BOX ニA-29
2012年6月
ISBN: 978-4-06-283806-1
C0093
304ページ
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 アニメDVD&ブルーレイの副音声オーディオコメンタリーの書籍化第2弾。化物語の後半、第4話から第6話まで。

 こういう作品(商品)だと、新たな読者をというよりは、書籍を読んだあるいはアニメを見たという人をターゲットにしているのだから、ある意味よくやるという気がする。もちろん、こちらとしてはありがたいのだけれども。実験という意味では、電子書籍とかでやって、価格も半分くらいにしてくれたりすると、もっと嬉しいのだけれど。

 上巻では主人公抜きで結構いいたい放題やっていて、面子によってはしっちゃかめっちゃかになっていたところもあるが、今回もやはり登場人物のキャラクターのかなり依存している。作品から離れたメタな世界というのもたまには良いかも。

開かせていただき光栄です -Dilated to meet you-

開かせていただき光栄です -Dilated to meet you-
皆川博子
早川書房
2011年7月
ISBN: 978-4-15-209227-4
C0093
438ページ
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 面白い。

 作品の舞台となっている18世紀ロンドン。当然のことながら、そこがどんな世界かはわからないが、それでも作品世界の雰囲気がよく伝わってくる気がする。事件の有り様も含めて、ミステリ好きの好みそうな事件で、安心して読み進むことが出来る。「古き良き」ミステリの空気を持った作品。本の装丁も含めていい作品だと思う。

海軍士官クリス・ロングナイフ 救出ミッション、始動!

海軍士官クリス・ロングナイフ 救出ミッション、始動!
マイク・シェパード
中原尚哉 訳
早川書房
ハヤカワ文庫SF SF-シ-14-2 SF-1822
2011年8月
ISBN: 978-4-15-011822-8
C0197
639ページ
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Kris Longknife: Deserter
by Mike Shepherd
2004
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 クリス・ロングナイフもののシリーズ2作目。

 前作と同様、文庫裏表紙の説明文は冒頭の導入部分に関してで、中盤以降はもっと大きく展開している。そういう意味では、先の展開を予想出来ない分,楽しめるかもしれないが、ちょっと違うような気もする。

 また、この作品はSF文庫から出てはいるが、SFっぽい感じはあまりしない。もちろん、時代設定や登場するガジェットについてはSFといえるが、どちらかというと、SFを舞台にした冒険もの、もっと言ってしまえば、アメリカ人が書いたライトノベルという感じだ。だから、SF好きの人よりもライトノベル好きの人の方が気に入るかもしれない。

 余談だが、表紙のイラストからして、メイドが重火器でドンパチやるような先入観を受けて読み始めると、ちょっと物足りないかもしれない。

ドライブ

ドライブ
ジェイムズ・サリス
鈴木恵 訳
早川書房
ハヤカワ文庫HM HM-サ-7-2 HM-325-2
2012年2月
ISBN: 978-4-15-176402-8
C0197
207ページ
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Drive
by James Sallis
2005
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 良い。何より長過ぎないのが良い。こういう映画の原作となっている作品は、最近は日本のものであれ、翻訳物であれ、結構なボリュームがある作品が多いが、この作品のシンプルさは却って新鮮に感じられる。リアルタイムで進行する事件の記述と、回想シーンの記述と双方織り交ぜながらだから、余計に無駄がなくすっきりとした進行になっている。リチャード・スタークの「悪党パーカー」のテンポに近いと思う。続編もあるようなのでそちらも(翻訳が出るかどうか非常に微妙だが)期待したい。

2012年8月29日水曜日

アイ・コレクター

アイ・コレクター
セバスチャン・フィツェック
小津薫 訳
早川書房
ハヤカワミステリ 1858
2012年4月
ISBN: 978-4-15-001858-0
C0297
410ページ
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Der Augensammler
by Sebastian Fitzek
2010
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 結構面白い。適度にドロッとして重厚な作り、あるいは作品の見せ方、アイディア等面白いと思う。そういった作品本体の面白さについては文句はないが、その周辺部分については、もう少しきちんとした方が良いと感じた。

 たとえば「アイ・コレクター」というタイトルにしても、確かに原題の通りと言えばそうだし、また、広義ではそうなのだろうが、このタイトルを見せられると、もっと直接的なコレクターを想定してしまう。また、章番号、ページ番号の振り方についてもそうで、逆からどんどん数字が小さくなるように振るのは良いが、読むのは通常通りで良い、ということを言ってくれないと、巻末から読み出すなんて事にもなりかねない。この辺りのケア、もうちょっと丁寧だと良かったと思う。

ヘヴィーオブジェクト

ヘヴィーオブジェクト
鎌池和馬
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 か-12-21
2009年10月
ISBN: 978-4-04-868069-1
C0193
377ページ
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 シリーズ1作目。

 1巻全体を通してでも良いが、章ごとに一区切りついているので、ちょっとずつでも読み進められるので読みやすい。また、見ようによってはシリアスな内容のはずなのに、結構軽く扱っていて、その点もテンポよく読んでいける要因になっていると思う。いかにもライトノベルらしいライトノベルとなっている。「禁書」シリーズとも相通じるところもあり、クオリティ面でも信頼できる。良作。

無貌伝 〜綺譚会の惨劇〜

無貌伝 〜綺譚会の惨劇〜
望月守宮
講談社
講談社ノベルス モI-04
2011年8月
ISBN: 978-4-06-182795-0
C0293
378ページ
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 シリーズ4作目。連作短編集。

 3作目の『無貌伝 〜人形姫の産声〜』は物語全体としては意味がある一方で、やや物足りなさの残る出来だった。今作も短編集ということで、スタートはイマイチ期待が低いまま読み始めたが、予想外に出来が良かった。一つ一つの短編が、このシリーズらしい作品であると同時に、最後に全部をつなげてみると、また、違った意味合いが見えてくる。あるいはシリーズのベストと言えるかもしれない出来だと思う。この水準を見せられると、次巻が楽しみになる。

2012年8月28日火曜日

特捜部Q ーキジ殺しー

特捜部Q ーキジ殺しー
ユッシ・エーズラ・オールスン
吉田薫・福原美穂子 訳
早川書房
ハヤカワミステリ 1853
2011年10月
ISBN: 978-4-15-001853-5
C0297
492ページ
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Fasandræberne
by Jussi Adler-Olsen
2008
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 特捜部Qシリーズ第2作目。

 前作に引き続き、こちらも非常にスケールの大きな事件を扱っている。しかしながら、前作のインパクトの強さと比べると、こちらが割と普通に見えてしまう。こちらはこちらで、相当に大きな事件であることは間違いないが、やはりどうしても見劣りしてしまう。1作目の出来が良すぎた故の悩みといったところだろう。

特捜部Q ー檻の中の女ー

特捜部Q ー檻の中の女ー
ユッシ・エーズラ・オールスン
吉田奈保子 訳
早川書房
ハヤカワミステリ 1848
2011年6月
ISBN: 978-4-15-001848-1
C0297
461ページ
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Kvinden I Buret
by Jussi Adler-Olsen
2008
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 特捜部Qシリーズ第1作。

 面白い。扱っている内容は非常に重く、決して気楽に読む、というようなものではないが、この重量感は非常に面白い。最近は、スティーグ・ラーソンのミレニアム三部作なども含め、北欧系のミステリが盛んに翻訳されているが、この作品、あるいは作家はその中でも特別になるかもしれない。人物の造形などよりもはるかに、事件そのものの特異性が際立っている。スケールのこれだけ大きな事件を扱いながら、それをきちんと着地させる辺りも含めて、とても楽しみな作家だと思う。

  さすがに、デンマーク語で読むことはできないが、これだけ北欧系のミステリが充実してくるようだと、本当に何か言葉を勉強してみたくなる。なお、英語版は英国と米国でタイトルが違うようだ。今に始まった話ではないが、いい加減紛らわしいので統一してもらいたい。

悲鳴伝

悲鳴伝
西尾維新
講談社
講談社ノベルス 二J-29
2012年4月
ISBN: 978-4-06-182829-2
C0293
517ページ
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 歪。いびつ。

 大なり小なり西尾維新の作品はどれについても言えることだが、いびつだ。特にこの小説は徹頭徹尾、最初から最後までいびつだ。『少女不十分』よりも更にいびつ。『少女ー』が歪ながらも、救いがあるのに対し、『悲鳴伝』にはない。好き嫌いが分かれる。

これは単に小説が下手だとか、編集部が悪いとか言う次元ではなく、きっとわかっていてやっているのだろう。そうすることの意義、あるいは意味がどこにあると考えているのかは知らないが、かなり実験的な作品だと思う。

 こういう尖ったというか、先鋭的なというか、いびつな作品というのは、著名な人ではなく、むしろろくに売れていないような作家がやるような気もする。あえて、それをしているのなら、それはそれで立派と言えるかもしれないが、それならばそうと分かるようにしておくのが親切だろう(編集部としての、あるいは出版社としての)。少なくとも、この作品が一般的な意味において、大衆の支持を受けるとは思えないし(、当然そんなことは予想できるだろうし)。ならば、あえてそれでも読もうとする物好きのみにターゲットを絞る位のことはして欲しい(ここは作家ではなく、出版社の仕事。こういう作品を書いている時点で、西尾維新はそれくらいのことしてる)。

横溝正史自薦集 3 八つ墓村

横溝正史自選集 3 八つ墓村
横溝正史
出版芸術社
横溝正史自選集 3
平成19年3月
ISBN: 978-4-88293-316-8
C0093
382ページ
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 言わずと知れた『八つ墓村』。

 以前に『悪魔の手毬唄』を読んで非常に面白かったので、他の横溝作品も試してみようと言うことで手を出してみた。年代的なものも考えて割り引かないといけないのだろうし、好みの問題もあるだろうが、イマイチ物足りないと感じた。

 1950年頃に連載されていた作品のようなので、おそらく、異人殺しの伝説をモチーフにした作品としてはかなり古い部類に入るのではないかと思う。ただ、登場人物の行動が、あまりに短絡的だったり、また、推理小説的な謎解きの要素が少なかったり、ミステリとして見ると、ちょっと残念という気がする。ただこの辺りの作品になると、そういった点よりもむしろ、作品それ自体がある種記念碑的な意味を持っている面もあるので、なかなか難しい。

2012年8月11日土曜日

運命のボタン

運命のボタン
リチャード・マシスン
尾ノ上浩司編/伊藤典夫・尾ノ上浩司訳
早川書房
ハヤカワ文庫 NV-マ-6-6 NV-1213
2010年3月
ISBN: 978-4-15-041213-5
C0193
458ページ
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The Box: Button, Button and Other Storis
by Richard Matheson
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 短篇集。

 リチャード・マシスンの本は初めてだったので、どんな作風なのかわからずに読み始めたが、非常に面白かった。時に残酷で、時に温かく、解決されないまま放り出されるというのも短篇小説ならではの良さだと思う。また、作品、作家についての事前の情報がほとんどなかったことも良かった。展開が予測出来ない方が楽しめて良い。

 また、巻末の解説に各短篇の解説があるが、それを見ると映画化されている作品が結構多かった。「運命のボタン」、「四角い墓場(『リアル・スティール』の原作)」など割と最近のもあった(どちらも見ていないが)。

全13編。「魔女戦線」が印象的だった。なんというか、今の日本に近い感覚な気がした。「運命のボタン」とかはディックに近いテイストだと思う。

運命のボタン Button, Button 伊藤典夫訳
針 Needle in the Heart 尾ノ上浩司訳
魔女戦線 Witch War 尾ノ上浩司訳
わらが匂う Wet Straw 尾ノ上浩司訳
チャンネル・ゼロ Through Channels 尾ノ上浩司訳
戸口に立つ少女 Little Girl Knocking on My Door 尾ノ上浩司訳
ショック・ウェーヴ Shock Wave 尾ノ上浩司訳
帰還 Return 尾ノ上浩司訳
死の部屋のなかで Dying Room Only 尾ノ上浩司訳
小犬 The Puppy 尾ノ上浩司訳
四角い墓場 Steel 尾ノ上浩司訳
声なき叫び Mute 尾ノ上浩司訳 
二万フィートの悪夢 Nightmare at 20000 Feet 尾ノ上浩司訳

トータル・リコール ーディック短篇傑作選

トータル・リコール ーディック短篇傑作選
フィリップ・K・ディック
大森望編
早川書房
ハヤカワ文庫SF SF-テ-1-21 SF-1863
2012年7月
ISBN: 978-4-15-010863-1
C0197
447ページ
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We Can Remember It for You Wholesale and Other Stories
by Philip K. Dick
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 フィリップ・K・ディックの短篇集。

 ディックの短篇集はこれまで何冊も出されているので、当然だぶりもある。そもそも「トータル・リコール」自体が以前は『マイノリティ・リポート』に収録されていたし(確か「追憶売ります」のタイトルだったと思う)、「マイノリティ・リポート」そのものがこの短篇集にも入っている。ただ、既出の作品ばかりではなく、初訳とか、書籍初収録の作品もいくつかある。

 どの作品もディックらしい皮肉の効いた作品ばかりだが、ラストの鮮やかさという点では、「トータル・リコール」は流石に上手いと思う。ディックの作品は多く映像化されているが、やはりこの原作の鮮やかさは一度味わっておくのが良いと思う。個人的には、「世界をわが手に」や「吊されたよそ者」などの静かな怖さというものが印象深い。

全10編。巻末に各短篇についての解説があるのも嬉しい。

トータル・リコール We Can Remember It for You Wholesale 深町眞理子訳
出口はどこかへの入り口 The Exit Door Leads In 浅倉久志訳
地球防衛軍 The Defenders 浅倉久志訳
訪問者 Planet for Transients 浅倉久志訳
世界をわが手に The Trouble with Bubbles 大森望訳
ミスター・スペースシップ Mr. Spaceship 大森望訳
非O Null-O 大森望訳
フード・メーカー The Hood Maker 大森望訳
吊されたよそ者 The Hanging Stranger 大森望訳
マイノリティ・リポート The Minority Report 浅倉久志訳

立花美樹の反逆 THANATOS

立花美樹の反逆 THANATOS
汀こるもの
講談社
講談社ノベルス ミI-09
2012年4月4日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182817-9
C0293
246ページ
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 THANATOSシリーズ7作目。

 この何作かは新しいキャラが出てきたり(そして、即退場したり)、あるいは回想シーンみたいなものだったり、どういう方向に進むのかイマイチはっきりしない感じがあった。その意味では、今作もこれまで通り、熱帯魚とか巨大水槽とか、ついでに殺人が起きたり、そこは変わらない。ただ、次巻以降もしかしたら、シリーズ全体のストーリーの進展があるかもしれない要素が出てきたことが、ちょっとだけ期待出来る。

カタコンベの復讐者

カタコンベの復讐者
P・J・ランベール
野口雄司 訳
早川書房
ハヤカワミステリ 1821
2009年2月
ISBN: 978-4-15-001821-4
C0297
254ページ
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Le Vengeur des Catacombes
by P. J. Lambert
2007
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 パリ警視庁賞受賞のフランスミステリ。

 フランスミステリというとあまりピンと来ないので、それほど期待していなかったが、読んでみると結構面白かった。なんというか、あまりフランス臭さのようなものはなく、普通に読んでいける。その点は、あるいは物足りなく感じるかもしれない。また、折角カタコンベという特殊な状況を使っているのだから、そこをもっと利用しても良いかもしれない。

2012年8月10日金曜日

アンドロメダ病原体〔新装版〕

アンドロメダ病原体〔新装版〕
マイケル・クライトン
浅倉久志 訳
早川書房
ハヤカワ文庫NV NV-ク-10-30 NB-1254
2012年4月
ISBN: 978-4-15-041254-8
C0197
461ページ
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The Andromeda Strain
by Michael Crichton
1969
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 アンドロメダ病原体の新装版。あくまで新装なので、訳は旧版と同じく浅倉久志訳。

 この作品は今読んでも非常に新しい。扱っているテーマ、あるいは作品の構造とも古さを感じさせない。事件が発生してからラストの解決に向かって進んでいくまで、余計な要素がなく、淡々と進んでいく。物語の構造もこれ以上ないくらいシンプルで、けれども骨格がしっかりしているので、面白い。これはSFでは必読の本だろう。

スタンディング・オベイション

スタンディング・オベイション
チャゲ&飛鳥
1985
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 初期のベストアルバム。

 「ひとり咲き」や「万里の河」などの代表曲は後のベストアルバムでも聞くことが出来るが、このアルバムの目玉は何といっても「ボヘミアン」だ。葛城ユキのバージョンもいいが、チャゲ&飛鳥のバージョンも良い。

「ボヘミアン」 by チャゲ&飛鳥

2012年8月6日月曜日

ハッピーカムカム

ハッピーカムカム
Jitterin' Jinn
1991
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 初期のベストアルバム。改めて聴いてみると名曲が多いのにびっくり。加えてMusic Videoのセンスもすごい(特に「にちようび」とか)。

「プレゼント」


「にちようび」


「夏祭り」

Tentastic!

Tentastic!
Jitterlin' Jinn
1999
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 偶然YouTubeで「月夜の散歩道」を見つけたので。改めてすごいセンスだと思う。名曲。

「月夜の散歩道」 by Jitterin' Jinn

猫除け 古道具屋皆塵堂

猫除け 古道具屋皆塵堂
輪渡颯介
講談社
2012年4月
ISBN: 978-4-06-217578-4
C0093
250ページ
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 古道具屋皆塵堂シリーズの2冊目。

 1作目の時は、「浪人左門」シリーズとの差別化がイマイチで、何のために別シリーズなのか判然としない点が不満だったが、2作目となり、こちらが慣れたためか、この展開も十分楽しめるようになってきた。妖怪、怪談といったものを扱いながらも、全体がジメジメせずにあっさりしていて、楽しめる点が良い。

ノエビアCMヒッツ!コスメティック ルネッサンス

ノエビアCMヒッツ!コスメティック ルネッサンス
2003
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 CM曲集。全部カバー曲。色々あるが聞きたかったのは、世良公則による「別れの朝」と鈴木トオルの「スローモーション」。流石というべきか、やはり良い。他では、坂本冬美の「銃爪」も面白い。他にもまだ、CD化されていない音源があるようなので、そちらも聞いてみたい。


「別れの朝」 by 世良公則


「スローモーション」 by 鈴木トオル


「銃爪」 by 坂本冬美

2012年7月29日日曜日

アニメ『化物語』副音声副読本(上)

アニメ『化物語』副音声副読本(上)
西尾維新
講談社
講談社BOX ニA-28
2012年4月
ISBN: 978-4-06-283799-6
C0093
314ページ
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 アニメDVD&ブルーレイ版の副音声の原稿の元を書籍化したもの。

 アニメをDVD化して販売というのは、最近では最早当たり前すぎるが、その価格設定は正直、ひどすぎる。そういう現状を考えると、アニメ本編に対して、何かしらのおまけをつけるというのはあるが、それにしては、これはこれでやりすぎな気もする。ここまで本格的にというか、丸々副音声を付けると、今度はこれ目当てでDVDを買おうという発想にもなりそうだ。

 副音声とは言いつつも、真面目に解説らしきことをしているというよりは、それこそ普通のお喋りのような感じになっている。ただ、本編と比べてみると、ややメタというか、設定がずれている所も見られ、それはそれで面白いかもしれない。本編との比較という点もそうだが、原作、或いはアニメ版の偽物語の進行具合との兼ね合いもあり、色々触れられていたり、いなかったりでこれも興味深い所だと思う。

名被害者・一条(仮名)の事件簿

名被害者・一条(仮名)の事件簿
山本弘
講談社
講談社ノベルス ヤP-01
2012年4月
ISBN: 978-4-06-182819-3
C0293
236ページ
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 登場人物に対して、(名)探偵という属性を与えたものは多々あるが、名被害者という属性を与えるという、発想は今まで見たことがなかった(もしかしたら、知らないだけで実はあるのかもしれないが)。その点では、非常に新しいし、面白いアイディアだと感じた。

 ただ、一つ残念なのはそれを上手く活かせてないようだということだ。この作者の作品を読むのは初めてなのでそもそもどういった作風なのか全く知らないが、このアイディアなら、余計なことはせずに、純粋にミステリ、あるいは、数理小説として、十分に勝負できるアイディアだったと思う。途中途中にはそういう雰囲気もあったが、最後の持っていき方は強引かつ、不必要で、もっと丁寧に練った方が良かったと思う。

2012年7月12日木曜日

Final Fantasy (PSP) 輸入版

Final Fantasy (PSP) 輸入版
Square Enix
2007
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 PSP版のFinal Fantasyの輸入版。

 何度かリメイクされているFinal Fantasy第1作のPSP版。たしかこちらの方がGBAやPSよりも後になるはずなので、一応現在出ている中では一番新しいものになるはず。(ただ、携帯やスマホ向けは確認してないのでわからないが)

 この輸入版と普通に国内で流通している版との違いは不明。とりあえず、説明書も含めて基本英語になっていることと、ボタン配置だけは違っている。

 英語に関しては、一応、メニューのコンフィグの言語もしくは、最初のときにキャンセルを押すか何かすることで、英語と日本語(カナ/漢字)の3択から選べる。英語のままでも特に困らないと言えば困らないが、会話とかだけでなく、日本語版と魔法の名称自体がそもそも違っていたり、どちらかというとそちらの方が気になるかもしれない。

 ボタンは、決定(Oボタン)とキャンセル(Xボタン)がデフォルトでは逆になっているので、やや違和感がある。こちらもメニューのコンフィグから変更可能。

 ということで、初期状態ではいくつか違いはあるようだが、どちらもコンフィグから変更可能なので、コストを考えると割と得になっていると思う。それ以外の点で、違いの有無は不明。

黒猫の接吻あるいは最終講義

黒猫の接吻あるいは最終講義
森晶麿
早川書房
早川書房 112348
2012年5月
ISBN: 978-4-15-209297-7
C0093
291ページ
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 シリーズ2作目。

 1作目が短編集だったのに対し、こちらは長編となっている。この手の作品で、最初の短編集は切れが良かったものの、長編になると中だるみしてしまい、がっかりな出来という作品は結構あるが、この作品に関しては、そういうこともなく、短編の良さをうまく生かしたまま、長編になった感じがした。その意味では、非常にうまくできていると思う。

 タイトルなどからは、これでシリーズ完結ともとれるようなところもあるが、ミステリマガジンにはまた、違う作品が掲載されているようなので(未確認)、すぐというわけにはいかないだろうが、そちらも楽しみに待ちたい。

機械探偵クリク・ロボット

機械探偵クリク・ロボット
カミ
高野優 訳
早川書房
ハヤカワミステリ 1837
2010年6月
ISBN: 978-4-15-001837-5
C0297
235ページ
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Krik-Robot, Détective-Á-Moteur
by Cami
1945, 1947
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 ユーモア・ミステリ。

 どうしても年代的に詰めが甘いというか、現代的な作品からするとイマイチなところが見られるし、途中の挿絵に代表されるように、全体的にふざけたような雰囲気はある。しかし、だからといって、ミステリ的な面に関しては、意外とちゃんとしているというか、一応つじつまが合うように書かれている。

 このシリーズは数がそもそもないようなので、次に期待というわけにはいかないが、たまにはこういうクラシックな作品を読んでみるのも良いかもしれない。

2012年7月4日水曜日

ウィズ・ユー 若槻調査事務所の事件ファイル

ウィズ・ユー 若槻調査事務所の事件ファイル
保科昌彦
東京創元社
ミステリ・フロンティア 59
2009年12月
ISBN: 978-4-488-01760-6
C0093
294ページ
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 なんとなく物足りなさを感じてしまう。

 ネット上の仮想空間とか、ネットゲームとか、ギミックとしてはそれなりにタイムリーなものを持ち込んでいると思うし、その辺りの野心的?な面は評価していいのだろうと思う。ただ、作品全体の印象として、最後まできれいに晴れ渡る感覚がないというか、事件が解決した後でさえも、何となく薄曇りのような感じが残ってしまう。ミステリ的な面も割と普通だし、そこら辺の強化と作品全体に漂う空気を変えるともっと魅力的なものになると思う。

空を飛ぶための三つの動機 THANATOS(=タナトス)

空を飛ぶための三つの動機 THANATOS(=タナトス)
汀こるもの
講談社
講談社ノベルス ミI-08
2011年11月5日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182776-9
C0293
300ページ
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 結構久しぶりのシリーズ第6作目。

 これまでと若干様相を異にしている風もある今作ではあるが、その辺りの心配はほぼ一切なし。このシリーズの壊れっぷりと言うか、危ないところはキチンと今作でも味わえる。もう一つの完全犯罪研究部の方が多少おとなしめな分、こちらはずいぶん派手にやっている感じ。やはり時々こういうのも読まないと。

黒猫の遊歩あるいは美学講義

黒猫の遊歩あるいは美学講義
森晶麿
早川書房
2011年10月
ISBN: 978-4-15-209248-9
C0093
293ページ
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 ひさしぶりに当たりを引いた感じ。

 とてもきれいな短編集。こういった作品を賞に選定する辺りは、選ぶ側にセンスがあったということだろう。ただ、今の時代にどこまで受け入れられるかは未知数。読んでわかる人には非常に気に入るだろうし、合わない人には多分徹底的に合わない。自分が合う人間で良かったと思う。

科学的とはどういう意味か

科学的とはどういう意味か
森博嗣
幻冬舎
幻冬舎新書 219
2011年6月30日 第1刷発行
ISBN: 978-4-344-98220-8
C0295
197ページ
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 エッセイ集。

 読んでみると、非常に一貫しているというか、これまで書かれたエッセイと同じように森博嗣らしい内容になっている。それらは特別に目新しいことをいっている訳でもないし、また、奇抜な主張をしている訳でもないが、時々こういうのを読むのもいったんペースを元に戻すというか、いろいろなものをリセットするような感覚を持てるので非常にありがたい。

2012年5月31日木曜日

人面屋敷の惨劇

人面屋敷の惨劇
石持浅海
講談社
講談社ノベルス イR-01
2011年8月
ISBN: 978-4-06-182790-5
C0293
332ページ
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 物足りない。

 人面屋敷という舞台設定。登場人物の背景など、これらの設定自体は非常に興味深いものだと感じた。ただ、全体を読んでみると、物足りなさが残る、というのが正直なところだ。これらの各種設定や、序盤の展開を見ている限り、どうしても期待値が高くなっていく。

 当然、それは良いことなのだろうが、それに反して、中盤以降の展開の仕方が、イマイチ丁寧でないこと、決して雑というわけではないが、いわゆる本格と呼ばれるジャンルの作品はそこら辺がくどいくらい丁寧なのに比較して物足りない気がすること。或いは終盤、結論への持ち込み方、そのやり方が、これはやや強引だし、また、ラストについても、やはりご都合主義的というか、違和感を感じる。

 本書のオビの文句に「狂気」という文字があるが、正直足りないと思う。確かに一部には存在するが、一番感じな所に欠けているように思う。スタートでの期待値が高いだけに、上手に着地出来なかった点が勿体ない。

五色沼黄緑館藍紫館多重殺人

五色沼黄緑館藍紫館多重殺人
倉阪鬼一郎
講談社
講談社ノベルス クL-09
2011年9月
ISBN: 978-4-06-182797-4
C0293
200ページ
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 バカミスということを最初に宣言しているものの、それでもちょっとひどいと思う。

 確かに、本文中に仕掛けられている仕掛けに関して言えば、結構手が込んでいるというか相当な労力をかけているとは思うものの、そこは本質ではないだろうというのが正直なところだ。まるで、そちらが目的で、ストーリー自体はおまけ以下というような扱いには違和感を覚える。

 仕掛けを施すのが目的であるならば、ミステリである必要はない。ミステリとしてくくる以上は、きちんとミステリとして成立していて欲しい。本作ついていうなら、事件が起きてからの展開、あるいは、その事件そのものの扱いについても雑だと感じるし、仕掛けがこっている以外は、これといって評価すべきところはないと思う。

自己満足か、さもなければごく一部のマニア向けかは知らないが、こういうものが読みたいわけではない、というのが個人的な感想だ。

2012年5月7日月曜日

探偵術マニュアル

探偵術マニュアル
ジェデダイア・ベリー
黒原敏行 訳
東京創元社
創元推理文庫 M-ヘ-16-1 197-54
2011年8月
ISBN: 978-4-488-19754-4
C0197
389ページ
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The Manual of Detection
by Jedediah Berry
2009
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 まず一つ言えるのは、好き嫌いが分かれるであろう、ということ。内容は、ミステリ的要素のあるファンタジーだ。なんどなく、不思議の国のアリスをイメージさせるようなそんな作品に感じた。

 そうわかって読めば、それなりに楽しめるだろうが、スタート地点からいろいろと間違っている。まず、裏表紙の説明を読む限り、ほとんどの人が、この作品がミステリだと考えるだろう。また、ハメット賞受賞という文言から、ファンタジーを連想するのは難しい。そして何より、本作は創元推理文庫から出ている。同じ東京創元社でも、ファンタジー、あるいは百歩譲ってSFとかからなら、勘違いはしにくいだろうが、よりにもよって「推理」と名のつくところから出ているのが、最大のミスディレクションだろう。意図してやったのかどうかはわからないが、ミステリと期待して読んだら、ファンタジーだったというのでは、期待はずれに感じる人間がいるのではとおもう。

 本作は、意外といろいろな言語に翻訳されているようで、日本語版以外にもドイツ語、スペイン語、イタリア語などもあるようだ。英語版と同じデザインの表紙を採用している言語もあるが、日本語、あるいはドイツ語などはかなりテイストの異なるデザインになっており、その辺りも国によって、読み方が異なるようで興味深い。個人的には、ドイツ語版の表紙がいいと思う。

海軍士官クリス・ロングナイフ 新任少尉、出撃!

海軍士官クリス・ロングナイフ 新任少尉、出撃!
マイク・シェパード
中原尚哉 訳
早川書房
ハヤカワ文庫SF SF-シ-14-1 SF-1736
2009年12月10日 印刷
2009年12月15日 発行
ISBN: 978-4-15-011736-8
C0197
607ページ
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Kris Longknife: Mutineer
by Mike Shepherd
2004
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 海軍士官クリス・ロングナイフものシリーズ1作目。

 分類としては一応ミリタリーSFというジャンルに属するのだろうが、そういう印象はほとんど受けない。もちろん、それらの要素もあるが、どちらかというともっとライトな印象、ちょうど表紙のイラストの印象そのままという感じだ。

 内容的にも、SF的な部分は一つのガジェットというような感じで、むしろ冒険もの、あるいはミリタリーなライトノベルというような作りで非常に読みやすい。よくも悪くもアメリカ人に受けそうな、あるいは映画にでもしやすそうな作品だ。あまり真剣に読むには向かないが、誰でも取っ付きやすいという点では、割と初心者向けかもしれない。

 日本語版のイラストは、エナミカツミ氏によるイラストで、今更説明するまでもないが、英語版の方のイラストをみると、いかにもアメリカという感じで、相当ごつい。たしかに、描写に忠実なのかもしれないが、こういうのを見ると、日本陣で良かったと思ってしまう。

2012年4月25日水曜日

奇面館の殺人

奇面館の殺人
綾辻行人
講談社
講談社ノベルス アI-12
2012年1月
ISBN: 978-4-06-182738-7
C0293
428ページ
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 館シリーズ新刊。『びっくり館ー』以来、約6年ぶり、9作目。

 全体的に微妙か。『びっくり館ー』がやや特殊な立ち位置としても、『暗黒館ー』からすると、だいぶ小さくなった感じだ。もちろん、ひたすら長く、重厚な方がいいというつもりは毛頭ないが、それでも物足りなさが強く残る。それは、事件自体が派手さにかける、というのもあるだろうし、こちらの先入観のようなものもあるだろう。ただ、シリーズ既作を考えると、ある程度の期待値を持ってしまうのはしょうがないだろうと思う。

 そう考えると、あえて「館シリーズ」の新作として持ってきたこと、また、奇面といういかにもなガジェットを用意したこと、これらをもうちょっとうまくやって欲しかったと思う。少なくとも、このシリーズに、出来はともかく作品が出れば良し、とはなって欲しくない。

雪密室

雪密室
法月綸太郎
講談社
講談社文庫 の-7-2
1992年3月 第1刷
2004年2月 第18刷
ISBN: 4-06-185111-X
C0193
279ページ
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 法月綸太郎作品を初めて読んでみての感想。

 面白くない。Wikipediaや巻末の解説、作品リスト等から判断すると、本作は初期の作品で、シリーズとしてはおそらく第1作目にあたる作品だろうと思う。そのこともふまえて読むと、非常に不親切だと思う。主人公である探偵のキャラクターなり、背景なりの説明が十分になされないまま話が進んでいく。もちろんそれらは事件そのものと直接的に関わっている訳ではないが、正直、自分の知らない話をあれこれとされても面白くない。そもそもの作者の意図がどういったところにあったのかは定かではないが、多分ほとんどの読者には伝わらないだろう。

 純粋にミステリとしてみた場合でも、やはり粒が小さいというか、これといった驚きがないままに終わるように思える。この辺りは作者本人の責任による部分もあるだろうが、出版する出版社ももう少し意識を高くしてもらいたい。少なくともある程度の品質は保証してほしい。