シンドロームE〔下〕
フランク・ティリエ
早川書房
ハヤカワ文庫NV NV-テ-9-2 NV-1247
2011年11月
ISBN: 978-4-15-041247-0
C0197
341ページ
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Le Syndrome E
by Franck Thilliez
2010
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下巻。
早川書房にしても、東京創元社にしてもここ最近、英語圏以外の翻訳が結構力を入れているように見える。この作品は、フランス人作家の手によるものだし、他にもドイツや北欧などの翻訳物もちらほらと出版されている。英語圏(というか、特にアメリカ)のミステリ、スリラーだと、どうしても展開が似てくるというか、いかにも映画化し易そうなストーリー展開のものが多いような気がするが、たまにこういった作品を読むと、その種の予測が効かないというのが一番嬉しいところだ。
今作についても、前半から中盤にかけての謎の提示の部分が非常に巧みだと思う。上巻と下巻の序盤ぐらいまでじっくりとなされているため、物語の世界にしっかりと入っていける。あえていうなら、以降の解決に向かう部分があっさりし過ぎているようにも感じるが、終盤まで最初の調子で行かれると、それはそれでややもたれることになりそうだし。その辺りのさじ加減は難しいが、個人的にはもう少し中盤から終盤のボリュームを増しても良かったのではと思う。
本作のラストシーンは、次作への布石とも言える終わり方をしているが、そちらもどうやら翻訳が出るようなので、楽しみにしたい。
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