人面屋敷の惨劇
石持浅海
講談社
講談社ノベルス イR-01
2011年8月
ISBN: 978-4-06-182790-5
C0293
332ページ
----------
----------
物足りない。
人面屋敷という舞台設定。登場人物の背景など、これらの設定自体は非常に興味深いものだと感じた。ただ、全体を読んでみると、物足りなさが残る、というのが正直なところだ。これらの各種設定や、序盤の展開を見ている限り、どうしても期待値が高くなっていく。
当然、それは良いことなのだろうが、それに反して、中盤以降の展開の仕方が、イマイチ丁寧でないこと、決して雑というわけではないが、いわゆる本格と呼ばれるジャンルの作品はそこら辺がくどいくらい丁寧なのに比較して物足りない気がすること。或いは終盤、結論への持ち込み方、そのやり方が、これはやや強引だし、また、ラストについても、やはりご都合主義的というか、違和感を感じる。
本書のオビの文句に「狂気」という文字があるが、正直足りないと思う。確かに一部には存在するが、一番感じな所に欠けているように思う。スタートでの期待値が高いだけに、上手に着地出来なかった点が勿体ない。
0 件のコメント:
コメントを投稿