2012年9月21日金曜日

超整理手帳 2013

超整理手帳 2013
野口悠紀雄 監修
講談社
2012年9月
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BLEACH Spirits Are Forever With You I

BLEACH Spirits Are Forever With You I
久保帯人 成田良悟
集英社
JUMP J BOOKS
2012年6月
ISBN: 978-4-08-703265-9
C0093
291ページ
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 成田良悟によるBLEACHノベライズ、2分冊の1冊目。

 感想は2巻とまとめて。

BLEACH Spirits Are Forever With You II

BLEACH Spirits Are Forever With You II
久保帯人 成田良悟
集英社
JUMP J BOOKS
2012年6月
ISBN: 978-4-08-703266-6
C0093
499ページ
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成田良悟によるBLEACHノベライズの2分冊の第2巻目。完成度は高い。

最初(I巻目の前半など)の内は、どうにも違和感があった。何しろ、普段は漫画で、つまり絵とセリフで読んでいる作品を小説として読むというのは、変な感じだった。特に、漫画本編では出ていないキャラなど、手探りのまま読んでいたのだが、各キャラのセリフなど、非常に雰囲気があり、本当にセリフだけで誰が喋っているのか区別出来るほどだった。

 今回は「痣城剣八」という人物を中心に物語が進んでいるが、それぞれのキャラクターがどんな思惑で行動しているのか、それが裏にきちんとあるのがわかるというのもいい印象を受けた。巻末で原作者の久保帯人氏がコメントしているが、本当にBLEACHを好きで読んでいる人が書いた作品だという印象を受けた。この作品自体は、本編には関係ないのだろうが、これ自体で映画なり、OVAみたいなものを作っても良さそうな程の完成度だったと思う。この水準の作品になるなら、今回に限らずまたやって欲しい。

 特に本編とは関係ないが、I巻とII巻でページ数がかなり(約200ページほど)違うのは、何かあるのだろうか。勿論、展開による部分も大きいと思うが、どうせならもう少しバランスをとっても良さそうなのに。

剣の女王と烙印の仔VIII

剣の女王と烙印の仔VIII
杉井光
メディアファクトリー
MF文庫J す-03-08
2011年11月
ISBN: 978-4-8401-4296-0
C0193
294ページ
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 シリーズ8巻目。完結巻。

 正直物足りない。最初の1、2巻目で展開されていた世界観というのは、非常に魅力的なものに見えた。全体としては、大規模戦闘シーンなどいくつか不満点はあったものの、そういったマイナス要素を含めてみても、結構期待していたのだが、中盤以降、何というか普通の作品になったように思う。勿論、普通で悪いことはないのだろうが、もっと良いものになる可能性があっただけに非常に勿体ないと思う。

 ラストの締め方にしても、これはこれで一つの終わらせ方ではあると思うが、もっと良い終わらせ方もあったのではないかという気がする。読む側としては、一定期間毎に続編が読めるというのは、非常に魅力的ではあるが、時には、時間をかけてよりベターな作品として完成する方が良いと思う。この辺りは作者というより編集する側、出版する側にも責任はありそうだが、その辺りはちょっと考えてもらいたい。

魔界百物語1 SEASON 1 妖精鬼殺人事件

魔界百物語1 SEASON 1 妖精鬼殺人事件
吉村達也
飯塚書店
2011年10月
ISBN: 978-4-7522-7001-0
C0093
399ページ
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 イマイチ物足りない。掲げている風呂敷が大きいため、その分物足りなく見えてしまう。

 100巻完結を目指すとか、あるいは各SEASON毎に一区切りをといわれても、正直ピンと来ない。もちろん、ある程度まとめて読めば見えてくるものもあるのだろうが、この1冊だけを読んでも、消化不良のまま残ってしまう部分が多すぎる。主人公の過去だったり、謎の人物QAZだったり、以前このシリーズを読んだことがある読者にとってはなじみがあるのかもしれないが、初めての人間に対して、やや不親切だと思う。

メグとセロンVII 婚約者は突然に

メグとセロンVII 婚約者は突然に
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-8-37
2012年5月
ISBN: 978-4-04-886596-8
C0193
367ページ
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 シリーズ第7巻。完結巻。

 この作品に限らず、多くの作品では、予想外の展開とか、どんでん返しとかが結構重要なファクターになってくるだろう。それに対して、このシリーズは第1巻のところから、ラストでのハッピーエンドがある意味わかったままでスタートしているので、そういう意味での何が起こるかわからない、という緊張感はあまりなかった。それでもラストを知っていたとしても楽しめる作品というのは非常に良いと思う。正に大団円。

アニメ『化物語』副音声副読本(下)

アニメ『化物語』副音声副読本(下)
西尾維新
講談社
講談社BOX ニA-29
2012年6月
ISBN: 978-4-06-283806-1
C0093
304ページ
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 アニメDVD&ブルーレイの副音声オーディオコメンタリーの書籍化第2弾。化物語の後半、第4話から第6話まで。

 こういう作品(商品)だと、新たな読者をというよりは、書籍を読んだあるいはアニメを見たという人をターゲットにしているのだから、ある意味よくやるという気がする。もちろん、こちらとしてはありがたいのだけれども。実験という意味では、電子書籍とかでやって、価格も半分くらいにしてくれたりすると、もっと嬉しいのだけれど。

 上巻では主人公抜きで結構いいたい放題やっていて、面子によってはしっちゃかめっちゃかになっていたところもあるが、今回もやはり登場人物のキャラクターのかなり依存している。作品から離れたメタな世界というのもたまには良いかも。

開かせていただき光栄です -Dilated to meet you-

開かせていただき光栄です -Dilated to meet you-
皆川博子
早川書房
2011年7月
ISBN: 978-4-15-209227-4
C0093
438ページ
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 面白い。

 作品の舞台となっている18世紀ロンドン。当然のことながら、そこがどんな世界かはわからないが、それでも作品世界の雰囲気がよく伝わってくる気がする。事件の有り様も含めて、ミステリ好きの好みそうな事件で、安心して読み進むことが出来る。「古き良き」ミステリの空気を持った作品。本の装丁も含めていい作品だと思う。

海軍士官クリス・ロングナイフ 救出ミッション、始動!

海軍士官クリス・ロングナイフ 救出ミッション、始動!
マイク・シェパード
中原尚哉 訳
早川書房
ハヤカワ文庫SF SF-シ-14-2 SF-1822
2011年8月
ISBN: 978-4-15-011822-8
C0197
639ページ
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Kris Longknife: Deserter
by Mike Shepherd
2004
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 クリス・ロングナイフもののシリーズ2作目。

 前作と同様、文庫裏表紙の説明文は冒頭の導入部分に関してで、中盤以降はもっと大きく展開している。そういう意味では、先の展開を予想出来ない分,楽しめるかもしれないが、ちょっと違うような気もする。

 また、この作品はSF文庫から出てはいるが、SFっぽい感じはあまりしない。もちろん、時代設定や登場するガジェットについてはSFといえるが、どちらかというと、SFを舞台にした冒険もの、もっと言ってしまえば、アメリカ人が書いたライトノベルという感じだ。だから、SF好きの人よりもライトノベル好きの人の方が気に入るかもしれない。

 余談だが、表紙のイラストからして、メイドが重火器でドンパチやるような先入観を受けて読み始めると、ちょっと物足りないかもしれない。

ドライブ

ドライブ
ジェイムズ・サリス
鈴木恵 訳
早川書房
ハヤカワ文庫HM HM-サ-7-2 HM-325-2
2012年2月
ISBN: 978-4-15-176402-8
C0197
207ページ
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Drive
by James Sallis
2005
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 良い。何より長過ぎないのが良い。こういう映画の原作となっている作品は、最近は日本のものであれ、翻訳物であれ、結構なボリュームがある作品が多いが、この作品のシンプルさは却って新鮮に感じられる。リアルタイムで進行する事件の記述と、回想シーンの記述と双方織り交ぜながらだから、余計に無駄がなくすっきりとした進行になっている。リチャード・スタークの「悪党パーカー」のテンポに近いと思う。続編もあるようなのでそちらも(翻訳が出るかどうか非常に微妙だが)期待したい。