2012年10月27日土曜日

大学入試問題で語る数論の世界 素数、完全数からゼータ関数まで

大学入試問題で語る数論の世界 素数、完全数からゼータ関数まで
清水健一
講談社
講談社ブルーバックス B-1743
2011年10月
ISBN: 978-4-06-257743-4
C0241
238ページ
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 良い本だと思う。

 数論の世界そのものは、奥が深く、こんな新書サイズの本で分かる程簡単な話ではないが、それでも、非常に分かり易く書かれていると思う。大学入試問題を解く当事者たちは、当然、背後にこんな問題が隠れているなど意識して解いているわけではないだろうが、こうして実際に見せられると、反論の余地はない程、そのままだったりする。こういう仕組みを透かして見せられる、という体験を出来るというのは本当に貴重な経験だと思う。

 また、参考文献が載っている点も良い。やはりこの本にしたところで、「分かった気になる」レベルを超えられない以上、その先に進むための道しるべを示してくれるのはとてもありがたい。未知の分野を自力で探索するのと、道を知る人にガイドしてもらうのでは雲泥の差だろう。本書を読んだうちのどれくらいの割合が、他の本に当たるのかは定かではないが、こういう配慮の出来る人の書く物は信用出来ると思う。

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