2012年11月24日土曜日

日本農業の真実

日本農業の真実
生源寺眞一
筑摩書房
ちくま新書 902
2011年5月 第1刷
ISBN: 978-4-480-06608-4
C0261
206ページ
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 農政に長く関わって来た著者による分析。

 食料自給率やらTPPやら農政に関連するテーマも昨今話題になって来ているが、それらの事実関係、歴史的な経緯などを解説した本として、非常にタイムリーだと思う。そもそも農政に関わる政治家が口にする「カロリーベースの食料自給率」なる言葉が、不自然だということする認識していない人が多いのではないか。こういった適切でない指標で評価している限り、適切な対処法など出来るわけもなく、まずは事実認識の部分から根本的に改める必要があるだろう。また、2011年に出版された本でもあり、最近の争点となっているTPPなどについても解説がある点がありがたいと思う。

 こういった歴史的経緯や事実関係についての説明が充実している一方で、将来に向けてどうあるべきで、どういう政策が有効なのか、それを(財源も含めて)どう実行に移すのか、という具体的な部分については、若干歯切れが悪いようにも感じられる。このあたり、気になる部分はあるものの、最低限必要な知識を整理するという意味では、本書は非常に有益だと思う。

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