2013年12月30日月曜日

JVCケンウッド ビクター アームレスヘッドホン ガーネットレッド HP-AL102-R

JVCケンウッド ビクター アームレスヘッドホン ガーネットレッド HP-AL102-R
日本ビクター
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 普段外出時はカナル型のイヤホンを使うことが多いが、もう一つ室内で使えればとこちらも購入。やはり、付け外しに少し手間取ったり、また装着時に耳元が少し気になるが、値段を考えれば十分以上の出来だと思う。コードが必要以上に長くないのもいい。

Apple iPod touch 5 アウトドアスタイルケース

Apple iPod touch 5 アウトドアスタイルケース
MY WAY
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 iPod touch 5用ケースを購入。これまで、iPod nanoもWalkmanにもシリコンの柔らかい素材のケースを使用していたが、今回は試しにもう少し硬めの素材のものにしてみた。とはいえ、ハードケースほど全体が硬いわけではなく、場所によっては柔らかい部分もあり、シリコンのように全体が柔らかいよりもこちらの方が好みに合っているかもしれない。

 気になるのは、後ろ側の下、ストラップをつける部分周りの空間がもう少しとってあるといいと思う。純正のストラップだと、単純に取り付けるときに、ケースの厚みが邪魔になるし、また、ストラップを下側に向けている分には問題ないが、逆に向けたい時などケースが邪魔になり、ストラップが不自然な形で曲がるので、傷みやすいと思う。また、ケースに何色かカラーがあるが、どういうわけかイエロー用のカラーだけないので、クリアーで代用した。青とか赤があるなら、黄色も揃えてくれればよかったのにと思う。

PLANEX Mini Display Port to DVI変換アダプタ

PLANEX Mini Display Port to DVI変換アダプタ
PLANEX
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 iMacが壊れたので、今回はMac miniを購入。併せて購入したモニターとの接続用に変換アダプターも併せて購入。正直、Mac系は周辺機器の接続周りがマシンごとに結構変わるので、どのケーブルが必要なのかが分かりづらくて困る。今回は、結局モニターの方にHDMIケーブルが付いていてそれだけで大丈夫そうだったけれど、せっかく買ったこちらの変換アダプタを用いて、Mini DP経由で接続、きちんと動作している。

ELECOM ZEROSHOCK Ultrabook 11.6インチ

ELECOM ZEROSHOCK Ultrabook 11.6インチ
ELECOM
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 以前にMacbook air用に、同じシリーズの製品を使って割とよかったので、新しいノート(Vaio T11型)用にもこちらを選択。ノートパソコンである以上、ある程度持ち運ぶことを想定しているので、ケースに入れてもできるだけかさばらない仕様のものがよかった。その点、ケースに余計な取っ手などが付いていない本製品などは、グッド。気のせいか、以前のMBA用のものと比べてPCを入れたときに厚さがあるのような気がする。

Philips イヤフォン SHE9700

Philips イヤフォン SHE9700
Philips
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 アウトレット価格で少し安くなっていたので、購入。使用感としてはまずまず。ただ、半年くらいで断線して、片方からしか聞こえなくなった。時折、接触がいいと両方から聞こえるが、しょっちゅう切り替わるとかえって耳障りに感じる。もちろん、そういったトラブルは製品自体の責任ではないのだけれど、特に荒っぽい使い方をしていたわけではないので、やや不満も残る。

2013年12月20日金曜日

遠回りする雛

遠回りする雛
米澤穂信
角川書店
角川文庫 よ 23-4 16368
平成22年7月25日 初版発行
平成25年4月5日 21版発行
ISBN: 978-4-04-427104-6
C0193
410ページ
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 シリーズ4作目。短編集。

 それぞれの出来事が起きた時期も、また、書かれた時期もバラバラで、登場人物たちの間の距離感も微妙な感じがあり、これまでの作品ごとの空白を埋めるという意味でも、面白いと思う。既刊3作に比べると、一番、厳しい、あるいは残酷かもしれない。

クドリャフカの順番

クドリャフカの順番
米澤穂信
角川書店
角川文庫 よ 23-3 15152
平成20年5月25日 初版発行
平成24年10月25日 22版発行
ISBN: 978-4-04-427103-9
C0193
393ページ
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 シリーズ3作目。

 今回はこれまでと趣向を変えて、キャラクターごとに物語の視点が変わるかたちで進んでいる。新鮮といえば新鮮だが、正直成功しているとは言い難い。4人それぞれに特徴があり、向き不向きもある。その観点で言うと、一人称視点としてふさわしいキャラクターばかりではないのだから、変なことをせずに普通にすれば良かったと思う。

愚者のエンドロール

愚者のエンドロール
米澤穂信
角川書店
角川文庫 よ 23-2 12557
平成14年8月1日 初版発行
平成24年4月30日 30版発行
ISBN: 978-4-04-427102-2
C0193
254ページ
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 古典部シリーズ2作目。

 前作に続き、今回も扱っているのは日常の謎、というか小さい謎を扱っている。そのためか、インパクトとしては小さいが、やっていることは確かにミステリのそれなので、その点、安心して読める。また、どうもこのシリーズはキャラクターの柔らかさに隠れて、以外と優しくないというか、結構残酷な面も持っている。個人的にはもう少しハッピーエンドデモいいのでは、と思う。

氷菓

氷菓
米澤穂信
角川書店
角川文庫 よ 23-1 12196
平成13年11月1日 初版発行
平成24年4月30日 30版発行
ISBN: 978-4-04-427101-5
C0193
218ページ
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 古典部シリーズ1作目。

 分量的にも短く、また、内容的にもそう複雑でなく読みやすい。その一方で、当然ながら、物足りなくも感じる。どうしても解決に向けての過程がやや強引というか、無理をしているように感じられる。もう少し丁寧に扱っても良かったと思う。個人的には、主要キャラクターの性格が、やや歪というか作り物めいている所もやや気になる。

2013年11月29日金曜日

魔法科高校の劣等生5 夏休み編+1

魔法科高校の劣等生5 夏休み編+1
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-5
2012年4月 初版発行
ISBN: 978-4-04-886522-7
C0193
371ページ
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 「入学編」(上下)、「九校戦編」(上下)に続くシリーズ5冊目。

 今回は短編集ということで、いつもとは少々感じが違う。最後の一編は本編の続きというか、導入といった位置づけが出来ると思うが、その他の章に関しては完全に独立して読めるものになっている。こういった短編集というと、普段脇役のキャラクターにスポットライトを当てて、というパターンは珍しくないが、今作はその最たるものだと思う。というのも、本編中での印象が薄い、というかほとんど無いようなキャラクターをメインに据えており、ある意味冒険ではあるが、個人的には上手くいっていると思う。

2013年11月28日木曜日

ヘンたて2 サンタクロースは煙突を使わない

ヘンたて2 サンタクロースは煙突を使わない
青柳碧人
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA-ア-7-2 JA-1099
2013年2月 印刷
2013年2月 発行
ISBN: 978-4-15-031099-8
C0193
284ページ
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 ヘンたてシリーズ2作目。前作と変わらずの緩い雰囲気が落ち着く。サークルメンバーも全員が常に登場するわけでもなく、どういうメンツが出ているのかで少し違ってくる点もちょっとずつ感じが変わっていいと思う。ラストの短編は何となく結末が予想できてしまった点がすこしもったいなく感じた。

ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会

ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会
青柳碧人
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA-ア-7-1 JA-1071
2012年6月 印刷
2012年6月 発行
ISBN: 978-4-15-031071-4
C0193
334ページ
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 適当にさわやかで、適当に甘酸っぱくて、面白かった。だれか特定の探偵役がいるという訳でもなく、そのときそのときに、少し閃いてみたり、あるいはポンコツだったり、まだあやふやな状態とも言えるし、そうあるべくしてそうなっているとも言えるし、いいバランスだと思う。

2013年11月21日木曜日

魔法科高校の劣等生4 九校戦編〈下〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-4
2011年12月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870999-6
C0193
491ページ
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 九校戦編後編。

 主要キャラクターが一通り揃い、また、展開もある程度固まったようで、全体的に安心して読めると思う。一方で、1、2巻の入学編でもそうだったが、全体の分量がやや多く、もう少しスリムにした方がいいように思う。また、展開上やむを得ない部分もあると思うが、パワーバランスというか、主人公やその他主要なキャラクターと、その他大勢とのスペックの違いがやや厳しいのも気になる。
魔法科高校の劣等生3 九校戦編〈上〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-3
2011年11月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870998-9
C0193
443ページ
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 九校戦編の上巻。

2013年11月14日木曜日

魔神館事件 夏と少女とサツリク風景

魔神館事件 夏と少女とサツリク風景
椙本孝思
角川書店
角川文庫 す-18-1
平成24年9月 初版発行
ISBN: 978-4-04-100440-1
C0193
517ページ
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 期待はずれというのが正直なところの感想になる。内容紹介に書かれている内容や、表紙の見返しにある著者の略歴などから、どちらかというと、ホラー系のテイストを想像した。物騒な名前の館、あるいは天才的な探偵など、わりとミステリに相性のいい材料が並んでいるので、自然期待も高くなっていったが、全体的にやや中途半端な感じになったと思う。それは、ホラーという意味でも、ミステリという意味でも。

 ごく普通、という言い方が適切かは分からないが、普通のミステリでも、もっと大勢殺される作品もざらにあるし、殺され方にしても挙げていけばきりがないくらい凄惨な者もある。その意味では「数」も「方法」もかなりおとなしいと感じる。事件のトリックも割と真っ当というか、ミステリ的にそこまで大掛かりでもないし、常識的な範囲に収まってるように思う。それが悪いという訳ではないが、当初抱いていた印象からすると、少し損をしているように思う。

魔法科高校の劣等生2 入学編〈下〉

魔法科高校の劣等生2 入学編〈下〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-2
2011年8月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870598-1
C0193
293ページ
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 2冊目。1巻のつづき、「入学編」の後半。

 そもそもはウェブ小説で人気のあった作品らしい。その辺りの経緯はよく知らないのだけれど、さすがというか、物語の世界が結構細かく作られている。ベースとなる世界や登場人物の背景がわりときちんと作り込まれているようで、その辺は面白いと思う。

 ただその一方で、性格的な部分、とくに主人公兄妹の性格がかなり無理があるというか、クセが強く、どこまで行ってもなじめない部分になってしまっている気がする。また、上下巻とも、300ページ近い分量があり、最初の「入学編」からこの分量はちょっとヘビーだと思う。やや冗長な説明も多いので、新しいギミックが登場するたびに一々説明をするのは親切と言えば親切だが、読む方の読解力にもう少し期待していいように思う。そのあたりもう少しスリムに出来ると思う。

魔法科高校の劣等生1 入学編〈上〉

魔法科高校の劣等生1 入学編〈上〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-1
2011年7月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870597-4
C0193
289ページ
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 シリーズ1作目の前半。感想は後半とまとめて。

さよならの次にくる 〈新学期編〉

さよならの次にくる 〈新学期編〉
似鳥鶏
東京創元社
創元推理文庫 M に 1 3 473-03
ISBN: 978-4-488-47303-7
C0193
310ページ
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 シリーズ第2作目、「卒業式編」に続く後編。

 はじめ「卒業式編」を読み出したときは、なんとなくハズレかな、という感じがした。出だしの1編、2編辺りを読んでみて、話として連続していない、短編集的な者のようなきがしたからだ。前作、1作目を面白く読んだとは言っても、特にこのシリーズ、キャラクターに愛着がある訳でなし、何人かいる登場人物にスポットが当たる事自体、これと言って魅力と感じなかったからだ。印象が変わり出したのは、前編「卒業式編」の終わり頃、この頃から物語全体に通じる意図というか、ストーリーの用なものが見えだしてきた。最後まで読んでみると、全体を通じての整合性、あるいは途中に挟んである短い断章の効果なども目に見えて、ああなるほど、という感じになる。全体としては満足だが、エンジンがかかってくるまでのアイドリングの時間がもう少し短いといいと感じた。

さよならの次にくる 〈卒業式編〉

さよならの次にくる 〈卒業式編〉
似鳥鶏
東京創元社
創元推理文庫 M に 1 2 473-02
ISBN: 978-4-488-47302-0
C0193
258ページ
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 シリーズ第2作目の前編。感想は後編とまとめて。

理由(=わけ)あって冬に出る

理由(=わけ)あって冬に出る
似鳥鶏
東京創元社
創元推理文庫 M に 1 1 473-01
ISBN: 978-4-488-47301-3
C0193
252ページ
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 1作目。応募作品ということで、巻末に解説というか書評?あり。

 非常に読みやすい。内容的にも軽めで、また、文庫で250ページという分量も、そこそこの長さはあるものの、冗長にならず、気軽に読むことが出来るので、割と広く誰でも読めるのではないかと思う。また、全体的に軽めになっているにもかかわらず、ミステリ的に手を抜いているということもない辺りも、好感が持てる。最後のオチもついていて、結構完成度は高い。個人的には好みの作風。

2013年10月14日月曜日

ELECOM PSP用充電ケーブル

ELECOM PSP用 USB充電ケーブル MG-CHARGE/DC
ELECOM
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 PSPの充電ケーブル。PSPに付属になっていた充電ケーブルはもちろん持っているが、コードの長さもあり、どうしても持ち歩くにはかさばってしまう。一つくらいならいいかもしれないが、ケーブル類を何本も持ち歩くとなると、それだけで結構な荷物になってしまう。iPhoneはともかく、Androidのスマートフォンは大概USBから充電できるので、PSPや3DSなどのゲーム系も規格を統一してもらいたい。

Panasonic ステレオインサイドホン RP-HJE150

Panasonic ステレオインサイドホン RP-HJE150
Panasonic
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 Walkmanに付属していたイヤホンが壊れたのでPanasonicのイヤホンを使用。それがまた、断線したのか、右耳の方が聞こえなくなったので、同じモデルを再購入。もっと高いのにすればよりいい音質で聞けるのかもしれないが、断線したり故障の可能性があることを考えると、このくらいの価格帯のがベストの気がする。

2013年9月29日日曜日

蒼穹のファフナー Adolescence

蒼穹のファフナー Adolescence
冲方丁
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA-ウ-1-16 JA-1096
2013年2月 印刷
2013年2月 発行
ISBN: 978-4-15-031096-7
C0193
367ページ
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 「蒼穹のファフナー」のノベライズ版。アニメは未見。

 冲方丁によるノベライズということで、ちょっと期待してたが、アニメ未見のためか、期待外れだった。当然文庫1冊アニメ全編を描くことができるとは思っていないが、なぜこのあたりのエピソードを選択したのか、といった意味がピンと来なかった。また、巻末に収録されている脚本についても、前半の小説部分に登場しないキャラクターが出てきたり、これまた何が起きているのかわからなかった。

アニメを見ておくなど、必要う最低限の知識は頭に入れておくべきだった。

「やりがいのある仕事」という幻想

「やりがいのある仕事」という幻想
森博嗣
朝日新聞出版
朝日選書 402
2013年5月 第1刷発行
2013年6月 第3刷発行
ISBN: 78-4-02-273502-7
C0234
223ページ
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 森博嗣のエッセイ。

 タイトル通りズバリ、仕事についてのエッセイ。大学の教員だったから、というわけでもないだろうが、自分のやりたい仕事と適正や、理想と現実とのギャップなど、最近の就職、就労関係の問題についても書かれていた。個人的にはこういった話題も面白いが、むしろこれからの仕事、働き方がどうなるかについて書かれた章が興味深かった。実際どういう方向へ進むかはわからないが、こういう風になる可能性は高いように思う。であるならば、個人レベルでもあるいは、社会レベルでも少し真剣に考えていいかもしれないと思う。

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか
森博嗣
新潮社
新潮新書
2013年3月 発行
ISBN: 978-4-10-610510-4
C0210
207ページ
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 森博嗣のエッセイ集。

 具体的な例を挙げつつ、抽象的とはどういうことか、また、どうすれば抽象的な考え方ができるようになるのか、などなど「抽象的」ということをテーマに色々と書かれている。具体的であることが、それだけで優れているかのような風潮のある昨今において、貴重な1冊という気もするが、全体的な内容は、ほかのエッセイ集と同じく、過去のブログやエッセイなどの内容とそれほど変わらない。その中から、抽象的というキーワ-ドでまとまた、という感じ。 ただ、時折こういった考え方に触れるのも調子を整える意味でいいと思う。

2013年9月25日水曜日

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ ノベル2

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ ノベル2
勝沢哲也
ウィーヴ
2008年11月 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-86332-074-1
C0076
244ページ
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 ペルソナ ~トリニティ・ソウル~のノベライズ第2巻(下巻)。

 この2冊のノベライズ単体で読んでもほとんど楽しめないと思う。内容は、1巻の冒頭部分を除き、アニメ本編の流れをたどっていくという形になっている。20話を超える内容を2冊にまとめている関係上、かなり忙しくなっており、ほとんど話の筋を追っているだけでほぼ終わってしまう。また、1巻冒頭の部分を予備知識なしに読んでしまうと、ストーリー上かなり重要な部分のネタバレになってしまい、この点も、初めて読む上では適さない原因となっていると思う。

 一方で、アニメ視聴済みの読者にとっても、アニメ上描かれていない点にもスポットが当たっている部分もあり、内容の補完の意味では良いのかもしれないが、やはり全体的には退屈な印象が残る。この種のノベライズは、多く小説単体で読んでも楽しめる構造になっていると思っていたが、本書の場合は、どうも筋をなぞって、中途半端になっており、イマイチ残念な出来だと思う。

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ ノベル1

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ ノベル1
勝沢哲也
ウィーヴ
2008年10月 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-86332-072-7
C0076
230ページ
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 ペルソナ ~トリニティ・ソウル~のノベライズ第1巻(上巻)。感想は2巻(下巻)とまとめて。

君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバル時代の覇者を目指す教育」の最前線から

君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバル時代の覇者を目指す教育」の最前線から
田村耕太郎
講談社
講談社ビジネスブック
2013年3月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-295207-1
C0036
237ページ
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 いろいろな教育の実践例を集めたケーススタディとしては、面白いと思う。それぞれ話として面白く読めるし、海外は勿論のこと、日本国内の教育についても当然知らない話はあるし、そういった話題に触れるというのも、いろいろと考えさせられる部分もあり興味深い内容だと思う。

 ただその一方で、本書の内容に賛成するかといえば、全面的に賛同するのは無理かな、という印象を受ける。教育が様々な点において重要である事には同意できるが、このレベルの、世界トップレベルの教育を必要とする人間がどの程度いるのか、また、そのためのコストはどうするのかなど、を考えていくとやはりごく一部に対して当てはまる話だと思う。また、そもそもの違和感として、世界と「戦う」という認識、前提で考えるというのも、 どうかと思ってしまう。

 たとえば、日本人が英語の使用が苦手なのにもそれはそれで理由があるだろうし、諸外国で英語で教育がなされている理由もやはりある。そういった背景事情を踏まえた上で考えていく必要があると思う。全体的に、こうあるべきだ、という部分と、今現在こうである、という部分の乖離が気になる。

2013年9月23日月曜日

毒草師 パンドラの鳥籠

毒草師 パンドラの鳥籠
高田崇史
朝日新聞出版
2012年12月 第1刷発行
ISBN: 978-4-02-251036-5
C0093
309ページ
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 毒草師シリーズ3作目。

 シリーズ既刊、あるいはQEDシリーズも含めて、今回のはかなり鮮やかだったように思う。途中途中に挿入される幻想的なシーンも無理矢理とは感じなかったし、また、話のというか作風の関係上、歴史の話になるとかなり深いところまで触れ、その分、分量としても多くなりがちだが、今回はそういったところまで含めて非常に読みやすくなっていたと思う。このシリーズのなかでは、これがここまでのベストだと思う。

邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵事件簿

邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵事件簿
鯨統一郎
実業之日本社
実業之日本社文庫 く-1-2
2013年2月 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-408-55111-1
C0193
351ページ
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 早乙女静香をはじめとする3人組のシリーズ。中短編集。

 この3人が揃う作品としては前作『すべての美人は名探偵である』以来だが、それぞれ単独では『邪馬台国はどこですか』や『九つの殺人メルヘン』など他にもいくつかある。

 1編ずつがそれほど長くなく、また、テンポよく話が進んでいくので非常に読みやすい。なので、ややマニアックな歴史の内容も特に苦痛に感じることなく、読んでいける。

 また、ストーリーのメインに据えられている歴史の謎も興味深いが、それ以上に何の気なしに会話の端々に何でもないことのように語られる説の中にも(前方後円墳のどちらが前か、など)、かなり鋭い指摘が あり、それらを読むだけでも面白い。

 全体的に面白くてよいのだが、3編だけというのはかなり物足りない。一つ一つの話がテンポよく進むだけに、なおさら物足りなく感じてしまう。前の短編集のようにもう少し数があっても良かったのでは、と思う。

溺れる犬は棒でたたけ THANATOS Who is the Monster

溺れる犬は棒でたたけ THANATOS Who is the Monster
汀こるもの
講談社
講談社ノベルス ミI-11
2013年7月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182874-2
C0293
244ページ
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 THANATOSシリーズ8作目。

 過去何作かの非常にドロドロとして、主要キャラクターたちでさえ精神的にも破綻しかけ、壊れていくような状況から比べると、今作は非常にまともというか、オーソドックスな感じになっているように思う(勿論、普通の作品と比べるとそれでも壊れ気味な登場人物は多い気がするけれど)。

 魚は鯉。少しくらいなら知っているけど、いろいろうんちく的な話も(これでもかというくらいに)あり、中には興味深い話もあり、アマゾンに生息するような魚に比べてなじみがあるためか、こちらはこちらで面白かった。

ムーンズエンド荘の殺人

ムーンズエンド荘の殺人
エリック・キース
森沢くみ子 訳
東京創元社
創元推理文庫 M-キ-11-1 252-03
2013年6月 初版
ISBN: 978-4-488-25203-8
C0197
302ページ
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Nine Man's Murder
by Eric Keith
2011
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 いわゆる「そして誰もいなくなった」形式の作品。特徴としては、集められたメンバー同士が知り合いで、互いにいろいろな感情を抱えていることだろうか。そして、お約束通り、徐々に人数が減っていく、というパターンをたどる。

 巻末の解説にもあるように、この種のある意味使い古されたネタをやるにしては、インパクトに欠ける、というか、パンチが弱いと感じる。それこそ、本家『そして誰もいなくなった』とか、あるいは『アリスミラー城殺人事件』の方が鮮烈だったと思う。パズル作家という情報はまさに、本作の印象と合致するかな、という感じ。ただ、こちらの方向へ進むならば、もっと緻密にするなり、ひねるなりする必要がある。

また、個人的には、クリスティの「そして誰もいなくなった」に小説版と戯曲版とで異なる結末だいう、解説記事が一番興味を引いた。

双孔堂の殺人 Double Torus

双孔堂の殺人 Double Torus
周木律
講談社
講談社ノベルス シN-02
2013年8月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182883-4
C0293
270ページ
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 シリーズ2作目。

 いきなりの新キャラクター登場などについては、講談社ノベルス内のウェブ記事(あとがき)などに記載があるが、それでも急な感じはある。

 作風としては前作と似た構造をしている。数学的な特徴を備えた異様な建築物と、ある種の天才。死。主要なトリックとしては超常的なものではなく、あくまで常識の範囲内で解決しているといえる。そして、だからこそ、合間の過剰な説明が気になる。天才数学者という設定なのだからといえばそれまでだが、トポロジーとか、多様体の話とか、メインのストーリーとも謎解きとも関連が薄く、無理矢理のキャラ作りのように見えてしまう。全体的に装飾過多の割に地味、という印象。

2013年8月5日月曜日

LUPIN the Third 峰不二子という女 オリジナルサウンドトラック

LUPIN the Third 峰不二子という女 オリジナルサウンドトラック
菊池成孔
2012
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いわずと知れたルパン三世シリーズ。その新作版の存在というのは勿論知っていたけれど実際に見たことはなかった。したがって、こちらのサウンドトラックもすべて初見。アニメ本編を見ていないので、予想するよりないのだが、このサントラを聴くと、アニメの方もかなりドライな、おそらくは原作に近い感じの作品なのだろうと思う。

ルパン三世というと、大野雄二作のあの音楽の印象が強いが、それに引っ張られるデモなく、といって全然変な音楽という訳でもなく、本当に一つの作品、という風に感じられる。特に、五右衛門のテーマの和楽器的な音が印象的だった。

Traceシリーズ

Trace
by Warren Murphy
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 Warren Murphyのトレースシリーズの原書のKindle版。ペーパーバック版が1000円を超えていることを考えると、このKindle版の価格はかなりありがたい。現時点で最初の3作が出ているようなので、続きも期待したい。このシリーズは確か全7作訳が出ているはずなので、できればそちらもKindle版で出して欲しい。

2013年7月17日水曜日

スペード&アーチャー探偵事務所

スペード&アーチャー探偵事務所
ジョー・ゴアズ
木村二郎 訳
早川書房
早川書房 113353
2009年12月
ISBN: 978-4-15-209092-8
C0097
388ページ
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Spade & Archer
The Prequel to Dashiell Hammett's Maltese Falcon
by Joe Gores
2009
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 原題にある通り、ハメットの『マルタの鷹』の前日譚。

 『マルタの鷹』はずいぶん前に読んだので、普通に読み始めた。が、正直失敗だったかもしれない。勿論、作品自体は面白く読めたし、そこは良いのだが、『マルタの鷹』の方をほとんど覚えていない状態なので、細かいところにほとんど気づけていないような気がするのだ。当然、作者の方はハメットの作品をよくわかった上で、これを書いているのだから、他のハメットの作品等も含めて、その辺りの予習をしておけばもっと楽しめたかもしれない。いずれは、ハメットも含めて再挑戦したい。

残酷なチョコレート

残酷なチョコレート
木村二郎
東京創元社
2013年4月 初版
ISBN: 978-4-488-02714-8
C0093
318ページ
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 ジョー・ヴェニスものの短編集。2編の書下ろしを含む全7編。

 少し前に読んだ『ヴェニスを見て死ね』や『予期せぬ訪問者』と同じく、あたかも翻訳もののハードボイルドを読んでいるような感覚で読める。著者のあとがきにあるように、約15年ほどのブランクがあるようで、その間登場するキャラクターたちが年を取っているといった変化はあるものの、作品の雰囲気自体はほとんど変わっていない。また、作品中で時々過去作の人物への記述があったりと、読んでいてにやりとさせられるようなところがあるのも嬉しい。

予期せぬ来訪者

予期せぬ来訪者
木村二郎
東京創元社
創元推理文庫 M-き-6-2 418-12
2011年11月
ISBN: 978-4-488-41812-0
C0193
301ページ
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 『ヴェニスを見て死ね』に続く、ジョー・ヴェニスもの短編集その2。

 本作もそして、『ヴェニスを見て死ね』もどちらも少し前の作品であるため、所々に古さというものは感じられる(例えば、PCや携帯電話有無など)。しかし、文章自体の読みやすさや、作品として安心して楽しめる点など個人的には大いに楽しませてもらった。作品数が少ないことだけが残念だ。

ヴェニスを見て死ね

ヴェニスを見て死ね
木村二郎
東京創元社
創元推理文庫 M-き-6-1 418-11
2011年11月
ISBN: 978-4-488-41811-3
C0193
276ページ
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 ジョー・ヴェニスものの短編集その1。

 日本人の手による作品でありながら、翻訳物を読んでいるかのように感じてしまう。そこは流石に、多くの作品の翻訳を手がけている人だけあると感心してしまう。そして、どちらかというと、ハードボイルド系の探偵に近いと思うヴェニスだが、だからといって、乱暴な解決に持っていくのではなく、きちんとロジックのある解決になっている点も非常に好感が持てる。面白い。

2013年6月23日日曜日

特捜部Q ―Pからのメッセージ―

特捜部Q ―Pからのメッセージ―
ユッシ・エーズラ・オールソン
吉田薫・福原美穂子 訳
早川書房
ハヤカワミステリ 1860
2012年6月10日 印刷
2012年6月15日 発行
ISBN: 978-4-15-001860-3
C0297
582ページ
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Flaskepost fra P
by Jussi Adler-Olsen
2009
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 特捜部Qシリーズ3作目。「ガラスの鍵」受賞作。

 2作目の『〜キジ殺し』が1作目の『〜檻の中の女』に比べると、いくらか物足りない、という印象を受けていたが、この3作目は1作目に劣らず、非常に濃密な作品だったと思う。1作目は個人に向けられた悪意だったが、こちらはむしろ社会全体に対する悪意で、どちらもものすごい質量の悪意と、それを実現していくための周到さとを備えた犯人、という読んでいて非常に疲れるような作品だと思う。賞を受賞するというのもよくわかる作品だった。

2013年5月23日木曜日

天帝のやどりなれ華館

天帝のやどりなれ華館
古野まほろ
幻冬舎
2013年3月 第1刷発行
ISBN: 978-4-344-02356-7
C0093
487ページ
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 前作『墓姫』から約1年半ぶりの天帝シリーズ6作目。レーベルが幻冬舎に移ってからは2作目。

 『墓姫』までの5作が古野まほろを語り部として、時系列順に並んでいるのに対し、今作は語り部のポジションから古野まほろを外し、3人の視点から代わる代わる記述する、という形を取っている。事件の異常性、衝撃はシリーズ過去作品に決して劣るものではないが、この語り部の変更により、だいぶ受ける印象は異なっている。本人の言葉を借りるならば『ルビが少ない』か。その分、読みやすくなったのは確かだが、一方で、これでもかというほどのペダンティックぶりが好きで読んでいる面も多分にあるので、物足りなさも感じる。いつものことながら、読者を選びそうな作品ではあるが、全体としてきれいにまとまったと思う。

眼球堂の殺人 The Book

眼球堂の殺人 The Book
周木律
講談社
講談社ノベルス シN-01
2013年4月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182872-8
C0293
365ページ
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 第47回メフィスト賞受賞作。

 メフィスト賞らしいちょっと癖のある本格。奇妙な建築物とそこに集まった天才たち、とこれらの要素を見ていくと、本人が影響を受けた、として挙げている森博嗣や綾辻行人の作品に通じるものがちらほらと見られる。その点、非常にもったいないと感じてしまう。メフィスト賞というと、独特の世界、強烈な個性といった一癖も二癖もある作品が多い印象を受けるが、その「癖」の部分がやや弱い、というかどこかで見たことのある「癖」に思えてしまう。伏線の回収んしかただとか、森博嗣、あるいは綾辻行人の流派の作品として非常にきれいにまとまった作品ではあると思うが、それ以上とはいいづらい。次作以降、どこまで逸脱できるか、期待したい。

蓮華君の不幸な夏休み4

蓮華君の不幸な夏休み4
海原育人
中央公論新社
C・Novels う2-10
2013年3月 初版発行
ISBN: 978-4-12-501195-0
C0293
216ページ
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 第3巻から1年ちょっとぶりの4巻、シリーズ完結巻。

 なによりもまず、無事完結したことが嬉しい。3巻が出て十分な時間が経過しているのにも関わらず、何の情報も出てこない時点で、中途での打ち切りの可能性もあるか、と考えていたので、何はともあれ、無事完結してよかったと思う。作品の方向性としては、3巻の時点である程度、方向は定まっていたように思うので、そこからここまでの時間を要した理由がイマイチ分からないが、まず収まるべきところに収まったかなと思う。

2013年5月4日土曜日

ジャズ・レミニセンス compiled by 山中千尋

ジャズ・レミニセンス compiled by 山中千尋
Universal Music
2012
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 ジャズのコンピレーションアルバム。超有名曲ばかり。

 正直いって、イマイチこのアルバムの必要性、というか売りが分からない。本当に超有名曲ばかりを集めたアルバムなので、好みに合う、合わないはあっても、ある意味で外れを引くことはない。その一方で、多少の選曲の違いはあっても、この種のアルバムはもう既に、数えきれないほど存在しているし、入門者向けの解説なども、書籍、雑誌を問わず存在する。そうして見ると、なぜこのアルバムなのか、という理由が見えてこない。ついでにいえば、各楽曲の収録されているアルバムの情報についての記載が、黒いページに紫色のインクと、非常に見づらい。

2013年4月30日火曜日

贋作と共に去りぬ

贋作と共に去りぬ
ヘイリー・リンド
岩田佳代子 訳
東京創元社
創元推理文庫 M-リ-6-1 181-04
2011年8月 初版
ISBN: 978-4-488-18104-8
C0197
473ページ
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Feint of Art
by Hailey Lind
2006
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 画家兼疑似塗装師(フォーフィニッシャー)アニー・キンケイドを主人公とするシリーズ第1作目。An Art Lover's Mysteryシリーズ。

 美術関係を題材にしたミステリ、当然贋作が絡んでくる作品というのは、少なからずあり、その点特に目新しさは感じない。主人公の職業が疑似塗装師(フォーフィニッシャー)という点が初めて見る部分で、日本ではあまり耳にするものではないので、その仕事内容などは興味深く感じる。

 一方、ミステリ作品としてみた場合、なんというか、「疲れる」作品だと思う。主人公の視点で話が進み、いろいろな立場の人間が取っ替え引っ替え出てくる。また、それらを主人公が誤解していたり、という風に全体的にがちゃがちゃしているというか、散らかっている感じがするため、会話など面白い部分もあるが、なんだか分からない内に話が進んでいるような印象を受ける。

 シリーズ1作目ということで、次作以降どうなっているか分からないが、本作についていうなら、もう少しメリハリが欲しい。また、有名な映画のタイトルをもじったタイトルも正直微妙な気がする。なお、アマゾンの原書(キンドル版)のページは著者名がJuliet Blackwell名義になっている。一応Hailey Lindでも出てくるが、混乱を招くものだと思う。

宇宙海兵隊ギガース6

宇宙海兵隊ギガース6
今野敏
講談社
講談社ノベルス コC-26
2012年11月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182850-6
C0293
242ページ
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 シリーズ完結巻。

 前作5巻から約4年半、第1巻から10年あまり。ずいぶんと時間がかかったなという印象。このシリーズは、ガンダムはじめとするスペースもの、あるいは宇宙に限定しなくともミリタリーものとはだいぶ趣を事にしている。その意味では、こういった形の静かな幕切れになるであろうことは十分に予測できたし、個人的にもこの雰囲気は割と好きな部類に入る。ただ、著者も少しコメントしていたが、それでもなお、この内容であればもっと早く出ても良かったと思う。そういえば、映像化の話とかはあるのだろうか。センスのある人が作るなら、このシリーズは素材としてはなかなか良いものだと思う。

悲痛伝

悲痛伝
西尾維新
講談社
講談社ノベルス ニJ-30
2013年2月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182855-1
C0293
524ページ
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 『悲鳴伝』に続く「伝説」シリーズ第2作目。

 前作『悲鳴伝』が歪で、グロテスクという印象が強かったのに比し、今作は随分とまともになったように思う。そうはいっても、もちろん、全然普通ではないのだが、前作での気持ちの悪さというものは、こちらにある程度耐性が出来たためか、大分減少したのではないかと思う。

 シリーズ作ということで、必要以上の前置きとか、導入部とかはなく、すぐ本編に入るのだが、主人公の、あっちへ行ったり、こっちへ来たりという思考なり行動なりをついていくので、相当に冗長になっている。この作品の、ある意味でが作風であり、読みどころではあると思うが、一方で500ページ超を読んでも、事件が解決せず、おそらくは後編に続く、という分量はかなりヘビーで、読む人を選ぶと思う。

 また、独特な名前の登場人物の多い西尾維新の作品だが、一度ふりがなを見たくらいではなかなか読めない名前もあるので、出来れば登場人物表などを付けて欲しい。正直、本文中の初登場の箇所を探すのは大変だし、かといって読めないまま素通りというのも気持ちが悪い。ぜひ改善を求める。

2013年4月24日水曜日

100年後の日本人に残したい… 究極のグループ・サウンズ

100年後の日本人に残したい… 究極のグループ・サウンズ
テイチクエンタテインメント
2012
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 GSのコンピレーションアルバム。

 色々なグループのヒット曲をCD2枚組で全50曲。ブルーコメッツやタイガースなどの定番からカーナビーツが日本語歌詞で歌う「オブラディ・オブラダ」などやや珍しいものまで。ただ、全体的な印象としてはやや物足りない。同様のコンセプトのコンピレーションアルバムはこれまでにも数多く出ていることを考えると、「100年後の日本人に残したい」とか「究極の」とかいう形容詞を使うなら、相当がんばらないと行けないと思う。その点、曲の選択も割とオーソドックスだし、また、歌詞カードだけで楽曲やグループの解説などもない。音源自体は他でも聞けるのだから、それ以外の付加価値の部分を充実させて欲しかった。

cf. 「雨のバラード」by ザ・スウィング・ウエスト


cf. 「キサナドゥーの伝説」 by ザ・ジャガーズ


cf. 「オブラディ・オブラダ」 by ザ・カーナビーツ

セーラー服と黙示録

セーラー服と黙示録
古野まほろ
角川書店
2012年12月 初版発行
ISBN: 978-4-04-110341-8
C0093
314ページ
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 「天帝」シリーズと比べると、だいぶ穏やかというか、(今のところ)あまりドロドロした部分は見せずに抑えめだ、という印象を受ける。とりあえずはまだシリーズというわけではないようだが、「天帝」シリーズと同様の世界観というか、同じ世界の別の場面ということを考えると、遠からずシリーズ化されるかもしれない。

 「天帝」など古野まほろのもっと強烈なものを好きな人間からすると、やや物足りない気もするし、反対に、初心者向けとしてはやや特殊なタイプの作家だとも思うし、そういう意味では、中途半端な気もしないでも無い。この辺りは、編集が上手に方向性を示すべきだとも思うが、どうなのだろう。そういうプロデュース能力は何事においても重要だと思う。

2013年4月23日火曜日

モバイルLANケーブル ブルー 1.5m

モバイルLANケーブル ブルー 1.5m
ELECOM
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 こちらもLANアダプタと同じく、出張の時など限られた場面での使用のために購入。

 普段使いではなく、出張で持ち運ぶということを考え、使用してない時のコンパクトさを一つの基準として選択。商品ページの写真から、真ん中の、ELECOMのロゴが入っている銀色の部分を押すと、一気にコードが巻き取れるようになっていると、想像して購入してみたが、いざ使ってみると全然そうなっていない。むしろ普通にコードを束ねているだけ、という作りで、コードを両側から引っ張らないと中でぐちゃぐちゃになるという仕様。値段を考えれば、特に問題というわけではないが、使う時には若干の注意が必要。

10/100M USB2.0用 LANアダプタ

10/100M USB2.0用 LANアダプタ
BUFFALO
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 MacBook Air (OS X Lion)で使用。

 基本的に普段は無線LANで接続しているが、出張の時などは無線での接続が出来なかったり、手続きが面倒だったりするので、そういう時に使っている。Macで使用しても、特別なアプリをインストールしないと使えないとかはなく、すぐに使えたので満足。いつも使うというわけではないけれど、一つくらい持っていると便利だと思う。

PSP用液晶保護プロテクトフィルム(防指紋仕様)

PSP用液晶保護プロテクトフィルム(防指紋仕様)
アイレックス
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 PSP-3000用に購入。DS等とは異なり、画面にタッチするゲームはないが、やはり傷がつくのは嫌なので購入。いくつかの商品を見比べてみるが、どこもまあ大体、上手く貼れたというコメントと、貼れなかったというコメント両方がありあまり参考にならず。この製品についても同様で、そこはまあ、値段などを参考に購入。
 実際やってみると、やはり貼り方の説明がイマイチわかりづらかったり、フィルムのどちらが表か裏かなど、全体的にあまり親切な設計ではないと感じたが、DS等での経験もあり、特に問題もなく終了。成功した。この種の商品を使うたびに思うことだが、わざわざ自分でやらなくても、商品の出荷段階でフィルムを貼る所までやっていてくれれば良いのにと思う。

ハードポーチ ポータブル3

ハードポーチ ポータブル3
ホリ
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 PSP-3000用にケースを購入。とりあえずは本体を入れておければ、という程度のつもりだったので他との値段などもみてこれを選択。UMDカード2枚と、メモリースティックDUO3枚を入れるスペースもある。UMDについては、サイズも大きく、別に持つのは少々不便なので、ケースに入れられるのはありがたい。一方の、メモリースティックは、一応固定するようには出来ているが、カードを直に入れるのは、ホコリなど若干の抵抗を感じる。

細かい点を言えばキリがないが、全体的には、値段以上の商品だと思う。

2013年4月14日日曜日

トッカン VS勤労商工会

トッカン VS勤労商工会
高殿円
早川書房
早川書房 114548
2011年5月
ISBN: 978-4-15-209213-7
C0093
367ページ
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 シリーズ2作目。

 今回の敵は勤労商工会&弁護士ということで、1作目と合わせて、この辺りまでがドラマになっている模様。一言でいうなら、非常にリアル。もちろん、部分部分脚色され、誇張されているのだろうが、一つ一つの要素は現実に存在するものばかりで、とてもリアルに感じられる。

 自分が正義だと思っている(あるいはそうであるかのように振舞う)弁護士や、前回のことは考えずに、自らの権利ばかりを求める団体などなど、これらは現実に存在し、かつ、それがプラスに機能することもあれば少なからずマイナスもまき散らしている。また、ドラマの方では、なんだかんだといって救われる、という形を取っていたようだが、小説では、時に残酷である点も、ある意味で作品をリアルにしている要素かもしれない。

トッカン ー特別国税徴収官ー

トッカン ー特別国税徴収官ー
高殿円
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA-タ-11-1 JA-1068
2012年5月 発行
2012年6月 三刷
ISBN: 978-4-15-031068-4
C0193
435ページ
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 シリーズ1作目。

 ドラマかもされたシリーズの第1作目。読んだタイミングとしては、ドラマ化されるちょっと前、文庫化された直後くらい。国税庁、あるいは税務署の区別や仕事の内容などほとんど知らなかったので、イマイチ手を出しづらい所もあったが、作者が『銃姫』の高殿円ということで、その辺りを頼りに読んだ感じだ。

 徴収官の仕事がどんなもので、どんな風に行われているのかという点でも興味深いし、また、中で働いている人と外側にいる人との認識のギャップという点も色々と考えさせられる所もあった。この、よくわからないものに対する恐怖感、というのは多分他の分野でも通ずる話で、そういう意味では、確定申告の時期に税についてのキャンペーンをしたり、選挙前に投票を呼びかけるキャンペーンをしたりするよりも、こうして中の様子が見えるようになる、というのは非常に効果的だと思う。その点、今回のドラマ化というのは、それだけでも成功、といえるのではないかと思う。

 また、本書の場合は、この黄色い表紙と、ちょっと間の抜けたようなイラストというのも非常にマッチしていると思う。

2013年4月1日月曜日

Kindle fire HD (7インチ 16GB)

Kindle fire HD (7インチ 16GB)
2012
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 漸く日本でも発売されたキンドル。そろそろ発売か、と言われつつ何年経過したことか。反面、ハードの性能、選択肢は豊富になっているのでどちらがいいとも言えないが。とりあえず、併せて購入したアクセサリ等をメモ。使用感などはまた別途記述する。

 購入したのは、本体カバーと急速充電器。今回、画面保護用のフィルムは購入せず。

1) 本体カバーについて。
wisersオリジナルの商品を購入。(正式商品名はよくわからない):
 キンドル本体が指紋のつきにくいようになっているとはいえ、やはり傷、指紋はなるべく付けたくないということでカバーを探す。ただ、アマゾン純正の商品はやたらと高い。キンドルの売りが低価格であるのに、カバーに4千円は出したくない。そこで、サードパーティ製を探すも発売当初は数が少ない。

 基本的には読書用途に(手に持たずに)使えること、比較的低価格であること、などが条件で探すと、純正のものと同系統の、本体をはめて使うタイプのものになる。また、できればケースのフタ部分は磁石による固定ではなく、ゴムバンドのものを希望。選択肢自体が多くない。この時点ではMarwareのものもなかなか魅力的だったが、Kindle fire用のケースはあるものの、Kindle fire HD用のものはまだなく、輸入品で対応状態。流石に2、3倍の値段を付けられているのでパス(尚、現時点では普通に購入出来る模様)。結局はwisersオリジナルものを1280円で購入(今の値段は1030円と下がっている)。

 性能面としては、こちらの欲しい機能が一通り揃っている。きちんと全体を覆うタイプだし、ボタンやケーブルのための穴もあいている。ただし、ケーブルを指した状態だとゴムバンドをつけたり、外したりの作業が出来ないので、そこは多少の不便はある。また、キンドル本体を縦横どちらの方向にも立てかけて使えるように設計されているが、そこの部分、背面の円状のパーツ部分が、本体だけでもつとぶら下がったような状態になり、邪魔に感じること、また強度的にも弱点になっている点が気になる。

 いくつか気になる点はあるものの総じて、値段以上の出来だろう。本体以外の不満点としては、この商品が見つけづらいこと、Kindle本体のページから、アクセサリ、カバーと階層をおりて来てもカテゴリ欄に入っていないようなので、別途検索等で見つける必要があること。また、商品評価の星を要求するような紙(3個以下だとショップの評価が下がるとか)を商品に同梱してあった点も不満だ。折角いい商品だと思っても印象が良くなくなる。完全に蛇足だと思う。

2) 急速充電器。純正品。
 そもそもは本体と同時には購入せず。当初は、PCからUSB経由で充電。ただ、これだと全然充電がされないので、後日ビックカメラで購入。(ビックカメラのポイントは1%しかつかなかった)流石に、PCと比べると断然速い。また、キンドル以外にもスマートフォンでも使える点も地味だがいいところだと思う。これなら、初めから同梱でもいいと思う。(もちろん2台目等の人もいるだろうから付けてないんだろうけど)これはマスト。

3) 画面保護フィルム。購入せず。
 いくつか関連商品を見てみたが、キンドルのちょっと前に購入したiPadのときに懲りたのもあり、今回のキンドルは画面保護フィルム無しで行ってみることにする。いわゆるゴリラガラスというのが、どの程度のものかは分からないが、今後の参考に試してみる。で、やってみると、特に問題なく行けそう。指紋等は拭けばOKだし、特に画面の弱さみたいなものは感じず。これなら、十分だと思う。

ベンスン殺人事件

ベンスン殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
日暮雅通 訳
東京創元社
創元推理文庫 M-ウ-1-1 103-19 S・S・ヴァン・ダイン全集
2013年2月 初版
ISBN: 978-4-488-10319-4
C0197
405ページ
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The Benson Murder Case
by S. S. Van Dine
1926
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 ヴァン・ダインの長編第1作の新訳。既に出版されている4作目の『僧正ー』に続いて、2冊目。

 『僧正ー』が2010年4月なので、約3年ぶり。最近はエラリー・クイーンの新訳が隔月で出ているので、それと比べると余りにゆっくりだが、そこまで期待はしていないけれど、新訳が出るのは嬉しい。

 内容的には、新たに新訳となっただけあって、文章の不自然さみたいなものもなく、面白く感じるのだが、やはり『僧正ー』のときほどのすごさは感じない。どうしても、論理の不自然さというか強引さのようなものが見られてしまう。ただ、このあたりは処女作ゆえ、という面もあると思うので、(何年後になるか分からないが)次に期待したい。

 また、今回、エラリー・クイーンの『ローマ帽子ー』、『フランス白粉ー』の後に読んでみると、いかにエラリー・クイーンがヴァン・ダインを意識していたのかが、よくわかった。もちろん、話としては知っていたが、改めて読んでみると、最初の設定の部分、当時の事件を友人が代わりに書く、あるいは当人の名が偽名である、あるいは、引退してイタリアに住んでいるなどなど。

 また、今回あとがきの解説部分で、作者ヴァン・ダインについても触れられている。数年前に、ヴァン・ダイン/ライトについての評伝も出たこともあり、創元推理文庫の旧版にあった、作者についての色々な伝説についてもいくつか書かれている。400ページ超の評伝を読むのは,少々厳しいので簡単にまとまっているので結構ありがたい。

2013年3月15日金曜日

うみねこのなく頃に散 Episode 5 End of the golden witch (下)

うみねこのなく頃に散 Episode 5 End of the golden witch (下)
竜騎士07
考証協力:KEIYA
講談社
講談社BOX リA-27
2012年12月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-283811-5
C0093
282ページ
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 Episode 5、「展開編」の下巻。

 巻末のあとがき等でも触れられているが、シリーズの一つの転換点となる作品。『ひぐらし』のときはある意味、パラレルワールドのような感じで各巻が独立しているような作りになっていたが、このシリーズは一連の流れの中という構造。少しずつヒントを提示し、話を転がしていくという手法は確かに理解出来る。

 しかしながら、その一方でこのEpisode 5の上下巻が、7月と12月とこれだけの期間が開いていること、Episode 4と5が約2年も開いているのは頂けない。また、講談社BOXという形だけでなく、漫画やゲームなど多媒体で展開している点も気になる。わざわざ他のメディアまでチェックしているわけではないので、一つのメディアの中で完結する用に作ってもらいたい。アイディアとしては面白いのかもしれないが、ずっと関心を持っている一部のファン以外に対して、受け入れづらい作りになっているのはもったいないと同時に、エンタメ的にどうなのかという気もする。まあ、どちらでもいいが次巻は期間を置かずに早めに出してもらいたい。

2013年3月12日火曜日

iPad用ケース

iPad用ケース
WY Styleショップ
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こちらに書いたように、袋状のものを購入。

iPadの他にも、対応機種が併記してあるように、サイズ的にはiPadにぴったりではない。上下、左右とも多少の隙間があるので、出し入れし易い。一方で、Amazonの商品ページにある写真のように、サイドのポケットにものを入れるのは難しいだろう。ケーブル位は大丈夫だろうが、厚みのあるものは向かないと思う。iPadのケースとしてどんな機能を望むのかにもよると思うが、「カバンに入れて持ち歩くのに傷がつかない」というのを要件とする限りこの製品は十二分に機能すると思う。

 一点、気になるのは、商品名やメイカーが分かりづらいことだ(というか、この商品の商品名は何だ?)カテゴリ等で絞っていく時に現れづらい気がする。

iPad 画面保護フィルム

iPad 2012年発売モデル 保護フィルム エアーレス加工 マット TB-A12FLA
ELECOM
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 第4世代のiPadが出た頃に、型落ちの「新しいiPad」(第3世代)を購入。iPad用のケースと併せて画面保護用のフィルムを購入。新しいモデルが出たこともあり、「新しいiPad 2012年モデル対応」とか「iPad2 2011年モデル対応」とかのシールが貼ってあった。客の混乱を避けるための配慮だろうが、正直、どの程度効果があるかは微妙だ。名前は紛らわしいし、いちいちどの商品が何年に発売されたかなんて把握してない。この辺のネーミングはどうにかして欲しい。

 この製品の性能としては、正直限界なのだろうと思う。これまでにも(3)DSやPSP、スマートフォンなど、保護フィルム貼りはそれなりにやっているが、これはムリ。何がムリかって、iPadがでか過ぎる。このサイズのものをきちんと貼るのはあきらめるほかない。まっすぐに貼れずに、端だけ付けてははがし、という作業を2度3度やれば、当然ホコリは入るし気泡も入る。

 もういっそのこと、出荷段階で商品に貼付けておくか、さもなければ貼らずにおくか。幸い、最近はガラス自体の強度があがり傷つきにくくなっているようなので、そちらの方向に行くよう期待する。

3DS/DSカード用ケース『ダブルカードケース6』

3DS/DSカード用ケース『ダブルカードケース6』
ゲームテック GAMETECH
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 3DS/DSとSDカードの収納ケース。合計6枚まで。

 3DS本体の収納ケースにカード収納スペースが付いていないため購入。機能、価格面での不満は無し。必要十分だと思う。片面に3枚の両面で計6枚収納だが、個人的には厚さ半分くらいで3枚収納という選択肢が欲しかった。そんなに取っ替え引っ替え、色々やるわけでもないので、普段持ち歩くには6枚もいらない。あくまで裸のままのソフトを持ち歩かずすめばいいので。ただ、製品としては満点の出来だろう。

私立霧舎学園ミステリ白書 一月は合格祈願×(と)恋愛成就=(そして)日常の謎

私立霧舎学園ミステリ白書 一月は合格祈願×(と)恋愛成就=(そして)日常の謎
霧舎巧
講談社
講談社ノベルス キG-17
2013年2月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182839-1
C0293
193ページ
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 シリーズ10作目。全作『12月〜』から3年ちょっとぶり。

 今作のテーマは「日常の謎」ということで、小さめの事件がポツポツと続く。この辺りしょうがないと言えばしょうがないのだが、どうしても「本格ミステリ」としては物足りなさを感じる。むしろ今作は、シリーズに関わる情報の示唆、が今後を考える上でポイントかもしれない。

 作品の出来とはまた違う話だが、刊行ペースをもう少しなんとかしてもらいたい。ライトノベルのように、2ヶ月、3ヶ月に1冊ずつとまでは言わないが、全作から3年強間が空いていると、登場人物も細かい設定も覚えていないし、作中で時間が1ヶ月しか経過していない以上、どうにもズレを感じてしまう。もう一方の「開かずの扉研究会」のシリーズも随分半端なところで切れたままだが、こちらも面白かっただけに、ぜひ完結させて欲しい。

つぶやきのクリーム The cream of the notes

つぶやきのクリーム The cream of the notes
森博嗣
講談社
2011年9月15日 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-217228-8
C0095
223ページ
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 単行本が2011年の9月で、文庫が1年後の2012年の9月。おまけにKindle版もあり、単行本で読んだものをしばらく放っておいたら、何やら随分なペースで話が進んでいる。大分前から森博嗣が言っているが、本なんてものは読む側が好きな形状を選べれば良いので、そういう意味では漸く望ましい状態に近づいて来たのかもしれない。

 知らない人にとっては、何だと感じるだろう。逆に、知っている人にとっては、この上なく自然で、微笑ましくも感じられる。本書、あるいは他社の同系統のエッセイで述べられている内容は、過去のブログやエッセイ等で繰り返し書かれて来たものと変わりはない。それをもう一度繰り返し、おまけに今度はわざわざ解説まで付けている。自分のように以前から好んで森博嗣を読んでいる人間にとっては、こう定期的にその考えに触れること自体に価値があると言えるし、一方で何も感じない人間もいるだろう。座禅を組んで瞑想するとか、一旦リセットするとか、そういうのに近い感じだろうか。

ジグβは神ですか JIg β knows Heaven

ジグβは神ですか Jig β knows Heaven
森博嗣
講談社
講談社ノベルス モF-47
2012年11月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182856-8
C0293
350ページ
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 シリーズ8作目。

 『α』のノベルス版が2008年の9月で、文庫版が2012年の12月に出ているので、約4年ぶりのシリーズ新巻。読んでいるこちらとしては、それほど間が空いたという印象はあまりないのだが、物語の登場人物たちが年を取り、学生が就職していたりするのを読むと、ああ、そんなに経ったのかと感じさせる。

 初期のS&Mシリーズを除けば、割とコンパクトな森博嗣の作品のなかでも、このXシリーズはどちらかというと、淡白に感じるが、その中では今回の『β』が一番好きかもしれない。これまでよりも更に踏み込んだと言えるし、また、これまでの伏線もいくつか回収しているし、全体の見通しが良くなったように思う。たぶんその辺りも計算してのことだろうが、ぜひ続けて欲しい。

2013年2月24日日曜日

ローマ帽子の秘密

ローマ帽子の秘密
エラリー・クイーン
越前敏弥・青木創 訳
角川書店
角川文庫 ク 19-5
平成24年10月 初版発行
ISBN: 978-4-04-100256-8
C0197
495ページ
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The Roman Hat Mystery
by Ellery Queen
1929
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 国名シリーズ1作目の新訳。

 今更ながらの新訳。解説にもあるが、既存の翻訳書は翻訳の部分で誤訳などがあり、その辺りの不備を改善する、という意図もあったらしい。個人的には、「読者への挑戦状」があったからといって、特に推理しながら読むということもないので、大きな問題はなかったが、確かに昔読んだ(図書館で借りた結構前の)翻訳だと、日本語文から、ここは関係詞の文を訳しているのだな、といったことが分かるような訳文だったので、読み易さ、正確さ、という観点から訳が見直されているのは普通にありがたい。

 フェアかアンフェアかという、言ってみればややマニアの視点からの評価というのが多くなりそうだが、そういったことは抜きにしても非常に面白い本なので、より多くの人が読んでみてもいいのでは、と思う。『ローマ帽子』だけでなく、以降の作品の新訳も角川から出ているし、ドルリー・レーンのシリーズの方も角川から出ているようで、ひょっとすると本国以上に恵まれている環境を利用しない手はないと思う。ぜひ、途中でやめずに、いっそのこと全作新訳で出版くらいのことをやって欲しい。

ケモノガリ5

ケモノガリ5
東出祐一郎
小学館
ガガガ文庫 ガひ 1-7
2012年10月 初版第1刷発行
ISBN: 978-4-09-451371-4
C0193
295ページ
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 5巻。『4』の続き。

 前巻に続き、シリーズ初の前後編の後編、ローマ編の解決編。もうさすがにこの無茶苦茶感にも慣れ、ちょっとやそっとでは驚かなくなったこのごろ。終盤にやや意外な展開があるとはいえ、それもまあ、想定の範囲を大きく超える、という程のものではない。この巻の最大の特徴は、「クラブ」のことがこれまでより多く語られたことか。むしろ次巻以降への布石として大きな意味があるかもしれない。

無貌伝 〜探偵の証〜

無貌伝 〜探偵の証〜
望月守宮
講談社
講談社ノベルス モI-05
2012年10月 第1刷発行
ISBN: 978-4-06-182849-0
C0293
268ページ
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 シリーズ5作目。

 前作の連作短編集を受けての、その続きというか解決編。最後まで読んでみると、副題の「探偵の証」というのも絶妙だと思う。「探偵」とは何か。改めて考えてみると、なかなか難しい設問だ。

 次巻が最終巻ということらしいが、いったいどうなるのか、結末が読めない分、期待が大きい。ていうか、いったいどうするつもりなのだろう。このシリーズはなかなか読み応えがあったのでもったいない気もするが、楽しみに待ちたい。

2013年2月23日土曜日

微分と積分[新版] その思想と方法

微分と積分[新版] その思想と方法
遠山啓
日本評論社
日評数学選書
1970年2月 第1版第1刷発行
2001年7月 新版第1刷発行
ISBN: 4-535-60130-5
284ページ
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流石に名著といわれるだけあって、読んでみて色々と勉強になる本。微分、積分の教科書はそれこそ無数にあって、今更どうという期待も無く読み始めた本だが、結構基本的なところで目から鱗が落ちるような感覚を得た。単なる勉強不足なのか、これまで読んで来た教科書と違ったアプローチから説明しているところも幾つもあり、こういう考え方をしていたのか、と面白く読むことが出来た。初学者が読むよりも、一度勉強した人が改めて読んでみるほうが効用が大きいのではないかという本。

 ただ一つ古い、という点だけは注意がいると思う。大体のところは問題無く読めるが。三角関数の微分の辺りは少し厳しい。sin、cos、tanに加えて、cot、sec、cosecまで出てくる。いつ頃まで、後者の三角比が教えられていたかは知らないが、これらの微分、積分を自在に使えない世代にとっては、結構きついと思う。

マクロ経済学のナビゲーター(第3版)

マクロ経済学のナビゲーター(第3版)
脇田成
日本評論社
2012年2月 第3版第1刷発行
ISBN: 978-4-535-55672-0
C3033
263ページ
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 学部でやるマクロ経済学の内容がまとまって書かれている。古典派とケインジアンとでどういう前提で考え、どういう結果を得ているのか、対比しながら書かれているため、考えを整理し易い。また、現実の政策に対しての考え方、コメントが豊富にあり、現実の経済とのつながり、という点でも使い易い本だと思う。文体は、いわゆる教科書的なそれではなく、先生と生徒の対話形式で全編進むため、その点も、読み易くしている一つの要因だと思う。

 他方で、かなりのボリュームを少ないページ数の中に収めているため、時に説明不足であったり、理論の飛躍がある。そのため、独力で進めるというよりは、他の教科書で勉強した内容を整理する、あるいは授業を受けつつ参考書として使うのが良いのではと思う。

 1点、不満があるのは、参考文献についての扱いだ。本文中に言及されている情報、著者名や年代などから当該の論文を見つけることも不可能ではないが、巻末などにまとめてリストとしてのせておいて欲しい。

2013年2月21日木曜日

インキャビネット ルイン

インキャビネット ルイン
不二貿易
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 これまでは机の周りはなるだけシンプルに、という方針で来たが、流石にものが増えすぎた。プリントアウトしたものから、Amazonのダンボールから積んであって、いい加減邪魔なので、方針変更。とはいえ、机の周囲に十分なスペースはないので、取れる手は限られている。強度的にどの程度まで大丈夫かわからないので、全部入れる(のせる)ことは出来ないだろうが、幾らかはマシにはなると思う。

 こういったオフィス家具の相場がどれくらいかイマイチ分からない。コクヨのホームページとかカタログを見ると、普通に5、6万円からしかなさそうなのだが、そんなものなのだろうか。こういう値段を見ると、アマゾンやら、楽天やらで1〜2万円で売っているものが怖くなってくるのだけれど。