2013年4月1日月曜日

ベンスン殺人事件

ベンスン殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
日暮雅通 訳
東京創元社
創元推理文庫 M-ウ-1-1 103-19 S・S・ヴァン・ダイン全集
2013年2月 初版
ISBN: 978-4-488-10319-4
C0197
405ページ
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The Benson Murder Case
by S. S. Van Dine
1926
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 ヴァン・ダインの長編第1作の新訳。既に出版されている4作目の『僧正ー』に続いて、2冊目。

 『僧正ー』が2010年4月なので、約3年ぶり。最近はエラリー・クイーンの新訳が隔月で出ているので、それと比べると余りにゆっくりだが、そこまで期待はしていないけれど、新訳が出るのは嬉しい。

 内容的には、新たに新訳となっただけあって、文章の不自然さみたいなものもなく、面白く感じるのだが、やはり『僧正ー』のときほどのすごさは感じない。どうしても、論理の不自然さというか強引さのようなものが見られてしまう。ただ、このあたりは処女作ゆえ、という面もあると思うので、(何年後になるか分からないが)次に期待したい。

 また、今回、エラリー・クイーンの『ローマ帽子ー』、『フランス白粉ー』の後に読んでみると、いかにエラリー・クイーンがヴァン・ダインを意識していたのかが、よくわかった。もちろん、話としては知っていたが、改めて読んでみると、最初の設定の部分、当時の事件を友人が代わりに書く、あるいは当人の名が偽名である、あるいは、引退してイタリアに住んでいるなどなど。

 また、今回あとがきの解説部分で、作者ヴァン・ダインについても触れられている。数年前に、ヴァン・ダイン/ライトについての評伝も出たこともあり、創元推理文庫の旧版にあった、作者についての色々な伝説についてもいくつか書かれている。400ページ超の評伝を読むのは,少々厳しいので簡単にまとまっているので結構ありがたい。

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