2013年5月23日木曜日

天帝のやどりなれ華館

天帝のやどりなれ華館
古野まほろ
幻冬舎
2013年3月 第1刷発行
ISBN: 978-4-344-02356-7
C0093
487ページ
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 前作『墓姫』から約1年半ぶりの天帝シリーズ6作目。レーベルが幻冬舎に移ってからは2作目。

 『墓姫』までの5作が古野まほろを語り部として、時系列順に並んでいるのに対し、今作は語り部のポジションから古野まほろを外し、3人の視点から代わる代わる記述する、という形を取っている。事件の異常性、衝撃はシリーズ過去作品に決して劣るものではないが、この語り部の変更により、だいぶ受ける印象は異なっている。本人の言葉を借りるならば『ルビが少ない』か。その分、読みやすくなったのは確かだが、一方で、これでもかというほどのペダンティックぶりが好きで読んでいる面も多分にあるので、物足りなさも感じる。いつものことながら、読者を選びそうな作品ではあるが、全体としてきれいにまとまったと思う。

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