2013年11月29日金曜日

魔法科高校の劣等生5 夏休み編+1

魔法科高校の劣等生5 夏休み編+1
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-5
2012年4月 初版発行
ISBN: 978-4-04-886522-7
C0193
371ページ
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 「入学編」(上下)、「九校戦編」(上下)に続くシリーズ5冊目。

 今回は短編集ということで、いつもとは少々感じが違う。最後の一編は本編の続きというか、導入といった位置づけが出来ると思うが、その他の章に関しては完全に独立して読めるものになっている。こういった短編集というと、普段脇役のキャラクターにスポットライトを当てて、というパターンは珍しくないが、今作はその最たるものだと思う。というのも、本編中での印象が薄い、というかほとんど無いようなキャラクターをメインに据えており、ある意味冒険ではあるが、個人的には上手くいっていると思う。

2013年11月28日木曜日

ヘンたて2 サンタクロースは煙突を使わない

ヘンたて2 サンタクロースは煙突を使わない
青柳碧人
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA-ア-7-2 JA-1099
2013年2月 印刷
2013年2月 発行
ISBN: 978-4-15-031099-8
C0193
284ページ
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 ヘンたてシリーズ2作目。前作と変わらずの緩い雰囲気が落ち着く。サークルメンバーも全員が常に登場するわけでもなく、どういうメンツが出ているのかで少し違ってくる点もちょっとずつ感じが変わっていいと思う。ラストの短編は何となく結末が予想できてしまった点がすこしもったいなく感じた。

ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会

ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会
青柳碧人
早川書房
ハヤカワ文庫JA JA-ア-7-1 JA-1071
2012年6月 印刷
2012年6月 発行
ISBN: 978-4-15-031071-4
C0193
334ページ
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 適当にさわやかで、適当に甘酸っぱくて、面白かった。だれか特定の探偵役がいるという訳でもなく、そのときそのときに、少し閃いてみたり、あるいはポンコツだったり、まだあやふやな状態とも言えるし、そうあるべくしてそうなっているとも言えるし、いいバランスだと思う。

2013年11月21日木曜日

魔法科高校の劣等生4 九校戦編〈下〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-4
2011年12月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870999-6
C0193
491ページ
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 九校戦編後編。

 主要キャラクターが一通り揃い、また、展開もある程度固まったようで、全体的に安心して読めると思う。一方で、1、2巻の入学編でもそうだったが、全体の分量がやや多く、もう少しスリムにした方がいいように思う。また、展開上やむを得ない部分もあると思うが、パワーバランスというか、主人公やその他主要なキャラクターと、その他大勢とのスペックの違いがやや厳しいのも気になる。
魔法科高校の劣等生3 九校戦編〈上〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-3
2011年11月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870998-9
C0193
443ページ
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 九校戦編の上巻。

2013年11月14日木曜日

魔神館事件 夏と少女とサツリク風景

魔神館事件 夏と少女とサツリク風景
椙本孝思
角川書店
角川文庫 す-18-1
平成24年9月 初版発行
ISBN: 978-4-04-100440-1
C0193
517ページ
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 期待はずれというのが正直なところの感想になる。内容紹介に書かれている内容や、表紙の見返しにある著者の略歴などから、どちらかというと、ホラー系のテイストを想像した。物騒な名前の館、あるいは天才的な探偵など、わりとミステリに相性のいい材料が並んでいるので、自然期待も高くなっていったが、全体的にやや中途半端な感じになったと思う。それは、ホラーという意味でも、ミステリという意味でも。

 ごく普通、という言い方が適切かは分からないが、普通のミステリでも、もっと大勢殺される作品もざらにあるし、殺され方にしても挙げていけばきりがないくらい凄惨な者もある。その意味では「数」も「方法」もかなりおとなしいと感じる。事件のトリックも割と真っ当というか、ミステリ的にそこまで大掛かりでもないし、常識的な範囲に収まってるように思う。それが悪いという訳ではないが、当初抱いていた印象からすると、少し損をしているように思う。

魔法科高校の劣等生2 入学編〈下〉

魔法科高校の劣等生2 入学編〈下〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-2
2011年8月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870598-1
C0193
293ページ
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 2冊目。1巻のつづき、「入学編」の後半。

 そもそもはウェブ小説で人気のあった作品らしい。その辺りの経緯はよく知らないのだけれど、さすがというか、物語の世界が結構細かく作られている。ベースとなる世界や登場人物の背景がわりときちんと作り込まれているようで、その辺は面白いと思う。

 ただその一方で、性格的な部分、とくに主人公兄妹の性格がかなり無理があるというか、クセが強く、どこまで行ってもなじめない部分になってしまっている気がする。また、上下巻とも、300ページ近い分量があり、最初の「入学編」からこの分量はちょっとヘビーだと思う。やや冗長な説明も多いので、新しいギミックが登場するたびに一々説明をするのは親切と言えば親切だが、読む方の読解力にもう少し期待していいように思う。そのあたりもう少しスリムに出来ると思う。

魔法科高校の劣等生1 入学編〈上〉

魔法科高校の劣等生1 入学編〈上〉
佐島勤
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 さ-14-1
2011年7月 初版発行
ISBN: 978-4-04-870597-4
C0193
289ページ
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 シリーズ1作目の前半。感想は後半とまとめて。

さよならの次にくる 〈新学期編〉

さよならの次にくる 〈新学期編〉
似鳥鶏
東京創元社
創元推理文庫 M に 1 3 473-03
ISBN: 978-4-488-47303-7
C0193
310ページ
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 シリーズ第2作目、「卒業式編」に続く後編。

 はじめ「卒業式編」を読み出したときは、なんとなくハズレかな、という感じがした。出だしの1編、2編辺りを読んでみて、話として連続していない、短編集的な者のようなきがしたからだ。前作、1作目を面白く読んだとは言っても、特にこのシリーズ、キャラクターに愛着がある訳でなし、何人かいる登場人物にスポットが当たる事自体、これと言って魅力と感じなかったからだ。印象が変わり出したのは、前編「卒業式編」の終わり頃、この頃から物語全体に通じる意図というか、ストーリーの用なものが見えだしてきた。最後まで読んでみると、全体を通じての整合性、あるいは途中に挟んである短い断章の効果なども目に見えて、ああなるほど、という感じになる。全体としては満足だが、エンジンがかかってくるまでのアイドリングの時間がもう少し短いといいと感じた。

さよならの次にくる 〈卒業式編〉

さよならの次にくる 〈卒業式編〉
似鳥鶏
東京創元社
創元推理文庫 M に 1 2 473-02
ISBN: 978-4-488-47302-0
C0193
258ページ
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 シリーズ第2作目の前編。感想は後編とまとめて。

理由(=わけ)あって冬に出る

理由(=わけ)あって冬に出る
似鳥鶏
東京創元社
創元推理文庫 M に 1 1 473-01
ISBN: 978-4-488-47301-3
C0193
252ページ
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 1作目。応募作品ということで、巻末に解説というか書評?あり。

 非常に読みやすい。内容的にも軽めで、また、文庫で250ページという分量も、そこそこの長さはあるものの、冗長にならず、気軽に読むことが出来るので、割と広く誰でも読めるのではないかと思う。また、全体的に軽めになっているにもかかわらず、ミステリ的に手を抜いているということもない辺りも、好感が持てる。最後のオチもついていて、結構完成度は高い。個人的には好みの作風。