魔神館事件 夏と少女とサツリク風景
椙本孝思
角川書店
角川文庫 す-18-1
平成24年9月 初版発行
ISBN: 978-4-04-100440-1
C0193
517ページ
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期待はずれというのが正直なところの感想になる。内容紹介に書かれている内容や、表紙の見返しにある著者の略歴などから、どちらかというと、ホラー系のテイストを想像した。物騒な名前の館、あるいは天才的な探偵など、わりとミステリに相性のいい材料が並んでいるので、自然期待も高くなっていったが、全体的にやや中途半端な感じになったと思う。それは、ホラーという意味でも、ミステリという意味でも。
ごく普通、という言い方が適切かは分からないが、普通のミステリでも、もっと大勢殺される作品もざらにあるし、殺され方にしても挙げていけばきりがないくらい凄惨な者もある。その意味では「数」も「方法」もかなりおとなしいと感じる。事件のトリックも割と真っ当というか、ミステリ的にそこまで大掛かりでもないし、常識的な範囲に収まってるように思う。それが悪いという訳ではないが、当初抱いていた印象からすると、少し損をしているように思う。
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