キノの旅XVI ーthe Beautiful Worldー
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
電撃文庫 し-8-38
2012年10月 初版発行
ISBN: 978-4-04-886980-5
C0193
251ページ
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シリーズ16作目。
「キノの旅」という作品の型、たとえば、一編の長さ、あるいは、各話の主人公を誰が務めるか、また、口絵イラストのショートショート、前後編をひっくり返している、などなど、いろいろな型があると思うが、もう十分に確立しているため、安心して読んでいける一方で、大きな驚きというがないというか、マンネリというか、なんとなく物足りなさも感じてしまう。
現実の社会に対するアイロニー的な要素を含んでいるのは、特に珍しいと言うわけでもないが、今回はそういう要素が強い、というか多いような気がする。現実から切り離されたある種のファンタジックなところがこの作品の魅力だと思う。この辺りの現実世界と作品世界との距離の取り方が今回は、若干近いのかもしれない。人によっては、不満に感じるかもしれないとも思う。
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