ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
ヴィトルド・リプチンスキ
春日井晶子 訳
早川書房
ハヤカワ文庫NF NF-366
2010年5月20日 印刷
2010年5月25日 発行
ISBN: 978-4-15-050366-6
C0140
203ページ
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One Good Turn: A Natural History of the Screwdriver and the Screw
by Witold Rybczynski
2000
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ねじとねじ回しの歴史、起源を探った本。
非常に興味深い。小さい頃から当たり前に存在していたねじ回しだが、こうして改めて考えてみると、確かに筆者の指摘している通り、あの機構というか、メカニズムはそれ以前のものから飛躍があるように思える。また、特に意識したことはなかったが、頭の部分の形状にも色々な経緯やそれぞれの利点があったりと、こちらもなかなか興味深かった。
本書はいわゆるポピュラー・サイエンスという部類に属すると思うが、個人的には非常に良いと思う。というのは、長さが短いからだ。アメリカなどのこの手の本は、全体的に長く、具体的な例がこれでもかと続き、読み易さの一方で、途中で飽きてくるので、これぐらい簡潔だととてもありがたい。他方で、もっと図などの増やして欲しい。確かに、いくつかの図はあるが、正直ねじ、或いはねじ回しに詳しいわけではないので、名前を言われてもわからないし、機構的な説明を言葉でされてもなかなか想像出来ない。まして、数百年前のものなら尚更だ。
本書の巻末の解説も良い。ここでは、ねじとねじ回しに限らず、もう少し広く日本のものづくりの現場などにも言及されているが、この解説も読んでみて非常に興味が湧くというか、楽しそうな印象を受ける。本書のねじに関する部分、および解説で書かれている現代のものづくりの現場など、映像で見ることが出来たら、結構面白いかもしれない。NHK辺りが余計な苦労話や物語など、脇道にそれずきちんとやってくれると良いと思う。
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