ユリイカ 10月臨時増刊号 第42巻第11号(通巻586号)
青土社
2010年9月25日発行
ISBN: 978-4-7917-0213-8
C9490
雑誌コード: 68928-88
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これも名前は聞いたことがあったが、読むのは初めてという雑誌の一つ。
流石に総特集というだけあって、これまでの作品の解説は勿論、作家や書評家など色々な人の寄せた記事、或いは対談、書き下ろしとかなり盛りだくさんな作りになっている。個人的には、第3者の書いた記事などよりも、3本の対談が面白かった。
養老孟司との対談で話していたが、この人は、解剖の歴史についてかなり調べていたらしい。もちろん、これは自身の研究との関連という面もあるのだろうが、自分はと言えば、「解体新書」やそれを誰が翻訳したのか、などの学校で習った知識で思考停止していたので、解剖の歴史を考える、というのはある意味、目から鱗というか、何か自分の知らない世界が少しだけ開けてきたような感じさえした。欲を言えば、この対談の記事として載っている後にどんな話をしていたのかが気になる。どうにも終わり方が唐突、というか、これから面白い話が始まるをというようにに終わっている気がした。
夢枕獏との対談は、同じ作家同士のためか、話す内容もそちら方面が多く、また、最初こそかみ合っていないようにも見えたが、全体として、非常に楽しんでいるんだな、というのが目に見えるようで、読んでいるこちらも楽しくなってくるようだった。これまで夢枕獏という作家の作品を読んだことはなかったが、これを機に少し読んでみようか、という風にも思った。
前二人との年齢差が比較的大きく、後輩が先輩に話を聞く、というような構図だったのに対し、篠房六郎とは同じような年代のためか、色々とホンネの等なものも見えて面白かった。残念ながら、篠房六郎の作品をほとんど知らないので、イメージしづらい部分もあったが、話している等の二人は意外と気が合っているようだった。
全体としての出来もそうだが、この3本の対談だけでも読んでみる価値はあると思う。
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